人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

異常気象

2009-07-29 20:10:58 | Weblog
 竜巻だ集中豪雨だと、ここのところ異常気象に関するニュースが
続いている。原因は、太平洋高気圧が弱く、梅雨前線がなかなか消滅
しないことにあるようだ。

 その遠因は、遠くペルー沖に生じているエルニーニョ現象による
ものだと聞けば、エルニーニョ現象の影響の大きさと、地球も比較的
小さなものだと思わざるを得ない。

 一方、人の世の変化が自然現象にも現れるようなことが過去の歴史
にも残っている。不思議なことである。アメリカ発のバブル経済の破綻と
世界的な経済混乱、自民党から民主党へと歴史的な政治転換の予測
等々と人心を揺るがせかねないような大きな出来事が起きている。

 過去にも政治経済など大きな節目に当たる時には、良く似た現象
が起きている。まさに時代の変化は、自然現象に映し出されている
ような気がしてならない。

 その集中豪雨であるが、過去にも記録がないような1時間に100ミリ
を超えるような大雨である。100ミリと言えば平均で10センチと言う
ことであり、降ってくる雨の量に対し排水が追いつかない。

 このような大雨になると10メートル先でさえ見えないくらいだと
言い、雨音によって地域放送でさえ聞き取れなかったとのことである。
息苦しさを覚えるような降り方だと言うから恐怖感さえ覚えるのでは
ないだろうか。水に閉じこめられているような感じだったのではない
だろうか。

 しかし、被災地の映像を見て思うのは、土砂崩れの地域は何らかの
人為的なものが関与しているように思えてならない。例えば産廃を
埋めているところだとか、本来は谷であったところを埋め立てている
場所だとかである。

 谷になっている場所は、本来、自然に水が流れるようになっている
場所であり、こうしたところに家を建てるのは非常に危険である。
通常はは何の変化もないように見えても地下には水路があり、その上
を土が覆っているだけである。いったん、大雨が降れば地下深くには
水路が出来、上に乗っている土砂は水で軽くなり簡単に流されてしまう
ようなことになりかねない。

 また、気になるのは土砂と共に押し流されている材木の種類である。
杉であろうか檜であろうか。いずれにせよ広葉樹以外の木であり人工林
である。日本の場合、こうした杉や檜の人工林が民家近くに迫っている。
こうした山林は非常に崩れやすいと言うことではないだろうか。

 今までにも何度も同じ事を経験し、同じ災害を繰り返している。
もっと家を建てる人も過去の事例を教訓に生かしたいものである。
これからは地球温暖化問題と相まって、益々このような事例が増える
のではないだろうか。

 また、今年懸念されているのは食糧問題である。このまま長雨と
冷夏が続けば1993年の不作の年と同じような事になりかねない。
あの時はまずくて食べられないような外米まで輸入して緊急事態を
乗り切ったという苦い経験がある。

 昨今は世界的な異常気象が続いている。緊急輸入が可能かどうか
さえも分からない。中国など大量消費国と輸入を巡って争うような
ことになりかねない。ことは食糧問題である。私達も個人レベルで
心づもりしておく方が良いのではないだろうか。

 また、この地方も明日からは再び雨が降り始めると言われている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする