人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

乱世、「すべては人のために」

2009-07-10 15:44:58 | Weblog
 今は乱世である。そして互いに明日をも知れない世の中である。
インフルエンザの報道は一時ほどではなくなったが、決して消えて
しまったわけでも終息したわけでもない。依然として感染は私達の
首を真綿で絞めるように続いている。

 そして感染を続ける内にいつ強毒性のものに変貌するかも分からない。
今年の冬には、とんでもない事が生ずるかも分からない。些細な事で、
もめているときではない。死んでしまえばそれまでである。

 権勢を誇っているものも、いつ足下を掬われるか分からない時代
である。そして誰がいつどんな死に方をしても不思議ではない時代
でもある。私達はいさぎよく死ねる覚悟をしておく方が良いのかも
知れない。

 マスコミが作り上げた有名人が総理候補にせよと言い、その発言が
世論の批判を浴びている。人には分相応ということがある。行き過ぎ
た行動や発言は必ず反感を買うものである。

 かくゆう私にも苦い経験は幾つもある。人は決して甘くはない。
時には追い風になることもあれば、突然の如く逆風にさらされる事も
ある。自戒の念を込めてこんな事を書いていても良いのだろうかと
思うこともある。

 特にマスコミは報道のネタ探しに躍起となっており、時には話題
さえも作り上げてしまうことがある。そうした報道や騒がれ方が、
あたかも自分の実力だと見誤ると、とんでもないことになる。大阪府
知事もまた然りである。

 時にはマスコミを見方に付けることはあっても、決してその甘い
誘いに乗ってはいけない。また、権力に要求を突きつけるときには
必ず同士を募り、大衆を味方に付けなければならない。これが鉄則
である。

 そして優しく見える大衆も時には牙を剥くことがあることをも
忘れてはいけない。

 自民党は悪あがきをしすぎている。昨今の言動には節操が感じられ
ない。少なくとも今は政権与党である。小沢問題にせよ、この度の
鳩山問題にせよ、そのようなことでしか相手を攻めることは出来ない
のであろうか。もっと与党らしく政策やビジョンで相手を攻めること
は出来ないのだろうか。それほど今の自民党には人物がいないという
事でもあろう。

 国民の目を一時的に騙せても長くは続かない。人心が離れてしまった
政府与党は最早国民のためのものではない。

 「グローバル化」と言う言葉が世界を駆けめぐり、その言葉が
虚構に過ぎなかった。日本だけでなくグローバル化を後押しして
きた世界のシステムや秩序が、そのあり方を問われている。

 グローバル化を後押ししてきた従来の政府や与党が責任を問われて
いるのである。そのことに気付かないで、目先だけを変革しても何も
良くはならない。推進してきたものは責任をとって野に下るべきでは
なかろうか。

 先日も私と同時代を生きてきた人の中に私と同じようなことを述べる
人がいた。心ある人であれば過去を懐かしむ気持ではなく、グローバル
化でもたらされたものに少なからぬ違和感を感じていたに違いない。

 この世の中はお金のためにあるのでもなければ有り余る物のために
あるのでもない。すべては人のためにあるものだ。その人のためにある
社会や会社や政府が人のためにならないものであったら変えればよい。
今は人のための世の中に変えるべき時である。
コメント
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