人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

天体ショー

2009-07-23 05:29:27 | Weblog
 日本における久々の皆既日食と言うことで、私達の目は空に釘付け
になった。しかし、梅雨明け宣言の未だ出ていない、ここ瀬戸内海
地方は厚い雲に覆われていた。

 この日、私は久々に雨が上がったので、先日のバーベキューの片付け
や今年最後となる桃のを収穫に忙しかった。桃を収穫し終わって何気
なく空を見上げると薄い雲の間から、既に相当部分が欠けた太陽が
見えていた。

 とりあえず大急ぎで家に帰り、買って置いた観測用の眼鏡で覗いて
みると三日月状になった太陽が見えた。午前11時頃のことであった。
太陽は、わずかに左の部分を残すのみであった。

 天体観測が趣味である私にとって久々に大空を見上げた。大人に
なって日食をこんなに熱心に見た記憶がない。この日の月(新月)は
太陽の前面を少し下寄りに通過して、いつしか日食は終わった。

 実は、この日使った観測用の眼鏡も事前準備したものだが、しまい
込んでいた反射望遠鏡も事前に組み立てて待っていた。前日から晴れて
いたら望遠鏡で見てみたいと思っていたからだ。しかし、前日までは
災害を伴うほどの激しい雨であった。そんなわけで、この日は観測用
の眼鏡だけで終わってしまった。

 山口県の防府では大きな被害が出ており、岡山県でも美作地方では
大雨前の竜巻で大きな被害が出ていた。被災地の皆さん方にとって
日食を眺める余裕などなかったことであろう。心からお見舞い申し
上げたい。

 さて、この日食、色んな形で報道されているのでご存じの方も多い
だろうが、太陽の前面を月が通過することから起きる現象だ。しかし、
太陽と月との距離や太陽の大きさと月の大きさなど、とても偶然とは
思えないようなことがなければ、このような事にはならない。

 地球にとって衛星の月は異常すぎるほど大きい。資料によると月より
400倍大きい太陽が月の400倍遠くにあるために起きると書かれて
いる。こうした大きさや位置関係は偶然だと言っても出来すぎている
感がある。

 日本ではトカラ列島の悪石島が最良の観測ポイントだとされたが、
残念ながら厚い雲に覆われて観測できなかったようである。一方、
洋上での観測や硫黄島での観測は可能だったようで、皆既日食の状態
やダイヤモンドリングなどがテレビ画面に映し出されていた。実に
素晴らしい光景であった。

 今はテレビというものがあり、その映像も格段に進歩しているので
望遠鏡を設置しなくても、こうして間近に見ることが出来る。日本は
昔から一番東にあって日出る国と称していた。その国での皆既日食は
久々のことであった。
コメント
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