ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

北アルプスの疲労がだいたい取れて、懸垂岩の岩トレに参加しました

2022年09月21日 | 岩登りトレーニング

北アルプスから戻って来て1週間後の土日は、まだまだ僕の肉体には疲労が残っていました。疲労感は消えていましたが、肉体にはダメージが残っていたのです。都合のいいことに天気はあまり良くなく、どこにも行かなくても残念な印象はありませんでした。

2週間経過して、北アルプスの疲労もなんとか抜け、ひとりで奥多摩を歩いて来ようかとも思ったのですが、S藤さんが丹沢での岩トレを計画したのです。下山後の反省会開催の悪魔的誘惑に屈して、日常より3時間も早起きして、ヒルの棲息地に赴くことにしたのです。岩トレですから、体力的にも楽ですしね。

この日は緑陰と清流に囲まれた環境の中、気持ちの良い岩トレで1日を過ごすことが出来ました。そんな恵まれた自然条件下、ヒルも活発に生きているようで、人類との攻防も若干はあったみたいですが・・・・

 

2022年8月27日(土) 丹沢・懸垂岩

懸垂岩にはザイルを用いたソロシステムの練習をしている一人だけで、僕たちは自由に練習ができました。その一人も途中で帰りましたから、独占です。岩場に到着後、のんびりと過ごしていたのですが、成り行きで何となく2パーティーに分かれて練習することに。O崎さんとT内さんと僕、そして、S藤さんとM澤さん。

▲10:58。僕たち3人は岩場左の易しい壁でトップロープをセットして基本練習です。中央の最も易しいルートはソロシステム練習の方が使っていますから、その左を登りました。1本目はソロシステムの方のすぐ左を登ります。いちばん易しい所から。上まで行くと、支点のカラビナタッチして、ロワーダウンで下降。2本目は最上部にクラックが2mほどあるのですが、そこの登攀。二人とも少し右に逃げてしまいました。写真は2本目を登るT内さん。

 

▲11:12。S藤さんとM澤さんは右の岩場で練習しています。岩場の中間にテラスがあって、そこでトップロープをセットしています。グレードは4級+。S藤さんが核心部にチャレンジ中!

 

▲11:13。3本目は同じルートのリベンジ。二人ともなんなく成功! 写真の右手で掴んでいるクラックがそのルート。このクラック沿いに登るのです。3級だと思います。2本目でも登れたと思いますが、ついつい易しい右側に逃げちゃったんでしょうね。

 

▲11:34。4本目はクラックを右手で掴んで登る感じで、ほんの少し左を登ってもらいました。トップロープの支点の位置は変わりませんから、各自工夫して少しずつ違うルートを登るんです。

 

ここで僕たちは昼食タイム。

 

午後はまず、すでに練習再開していたS藤さんたちのトップロープを貸してもらって、まずは僕に登らせてもらいました。M澤さんに確保をお願いして、懸垂岩右側を登ります。S藤さんとM澤さんが午前中に登っていたルートです。まずは真ん中の垂直ルートから、新しいボルトが連打されているルートです。4級+あると思います。続いては、その右の凹角ルート。古いリングボルトが続いています。これも4級+くらいあると思います。3本目は1本目の少し左の膨らんだ小ハング。途中で登れませんでしたからグレードは不明でしたが、5級以上は確実にあります。デシマルで5.8以上はあるでしょうね。

 

▲12:19。M澤さんにはさらにお願いをして、O崎さんとT内さんにも真ん中の4級+ルートを登らせてもらいました。登れないだろうな、と高を括っていたら、なんとなんと二人とも完登! バランスよく登って行きました。クライミングでいちばん重要なのはバランスです。男性は力に頼りがちですが、一般的に女性はバランス重視で登ろうとします。ですから、女性の方が男性よりもクライミングに関しては上達が早いと僕は思っています。写真はO崎さん。

 

▲12:27。T内さんもバランスよく登ってしまいました。足の運びが見事でしたね。

 

▲12:31。ロワーダウンでT内さんが降りて来ます。

 

▲13:07。再び午前中と同じトップロープに戻って来ました。確保している僕のズボンが赤黒い血の色に染まってることを知らされ、右足の脹脛を触ってみると、ズボンの上からでも柔らかな感触が伝わって来ました。それを出して見ると、僕の血を吸ってパンパンになって、満足したのか皮膚からは離れていたヒルがポロッと落ちました。ヒルには罪はなく、若干の罪悪感はありますけれど、をかけて退治しました。

 

▲13:11。5本目は岩場の左端から登り、最上部は先ほどのクラックのさらに左を登ることにしました。出だしの苔っぽいフェースはスタンスが細かくて、難しいですね。O崎さんは左へ逃げて灌木と格闘し、T内さんは足を滑らせてはザイルにぶら下がっていました。ここが左端ルートの核心部でした。4級+はあると思います。でも、ピンがないのでリードは考えちゃいますね。最上部のクラック左は二人とも問題なく登って行きました。上手です。写真は下部核心部を登るT内さん。

 

▲13:15。同じルートの上部を登るT内さんです。中間部と最上部も3級+くらいでしょうか?

 

▲13:33。最後は二人にリードの真似事をしてもらいました。トップロープの状態で、もう一方のザイル末端でリードのザイルワークをしてもらいました。O崎さんがリードする時はT内さんが確保、T内さんがリードする時はO崎さんが確保です。トップロープで僕が確保していますから、リードのザイルの確保も真似事のようなものですけどね。本当はその後、正式なリードもしてもらいたかったのですが、まだ少しハードルが高くて断念。リードし終わってからのセルフビレイやらフォロワーの確保やらも教えていませんでしたからね。写真はO崎さん。

 

▲13:52。T内さんもリード練習。下にはS藤さんがいます。

 

▲14:23。O崎さんがザイルのたたみ方を覚えたいと言います。ザイルをきちんとたためるだけでもパーティーにとっては戦力になります。

 

この日の岩トレはこれで終了です。実はこれから少しだけ沢登りをするんです。ですから、この日は渓流シューズで岩を登っていました。

 

▲14:45。懸垂岩の前を流れる水無川。対岸に見えているのが、これから登る新茅ノ沢出合です。

 

▲14:50。出合の頭上には戸川林道が通っています。

 

▲14:52。小滝が出て来ました。S藤さんがリードします。

 

▲15:04。S藤さんの確保でM澤さんがラストで登って来ました。セルフビレイの方向がフォロワーの墜落によって引かれる方向とずれている点を注意しました。

 

▲15:09。元気な女性2人! F1の前で。

 

▲15:17。7mのF1もS藤さんがリードします。プロテクションを取るピンもしっかりとあります。3級-くらいかな?

 

▲15:50。全員がF1を登って、この日の沢登りはここまでです。F1を懸垂下降しました。懸垂をセットした木の根元が彫り込まれています。セットしたザイルの摩擦でここまでになったのでしょうか? 沢を下降してくるパーティーも多いからなんでしょうね。

 

▲16:05。O崎さんが懸垂下降中。

 

▲16:07。ラストのM澤さんが降りて来ます。

 

▲16:22。小滝も懸垂下降。T内さんが懸垂下降中。

 

▲16:28。戸川林道の下まで戻って来ました。

 

▲16:34。林道に上がって、パチリと記念撮影。左からM澤さん、S藤さん、僕、O崎さん、T内さん。

 

岩トレもミニ沢登りも充実しましたが、それに劣らず充実(盛り上がった)したのは渋沢駅近くの居酒屋さんでの反省会でした。何時まで店に居て、何時の電車に乗ったのかは覚えていませんが、僕がH島駅に帰り着いたのは真夜中でした。居酒屋さんには何時間いたんでしょうね? その間、ずう~~~っと盛り上がりっぱなしでした。

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