ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

第36回 奥多摩納涼花火大会

2013年08月16日 | 山の仲間たち

2013/8/10  おそらく20年前後むかしのことだったと思います。まだ天益が柳小路の奥氷川神社側の最奥にあった頃(今はいちばん手前です)、この花火大会と偶然遭遇したことがありました。カウンターで飲んでいると、外から何やら音が聞こえます。「外の通りに出て見ておいで」と天益のおばさんが言うので、奥氷川神社前の通りに出て見上げると、花火だったのです。打ち上げている花火自体は大きな尺のものでもありませんし、山上の広場から打ち上げていますから、仕掛け花火のようなアトラクションもありません。実にシンプルな花火で、打ち上げ数も多くはありません。でも、とても心癒されるものでした。故郷へ帰って、そこで家族とともに見上げる花火。そんな懐かしさをたっぷりと与えてくれる花火大会だったのです。花火はもちろんですが、それ以上にここに来ている人々を眺め、雰囲気を共有し、懐かしさに浸ることを楽しんだのでした。

時は流れ、今年は山へも実家へも行っていないほんとうに久し振りの8月、この時季をどう過ごそうか? と考えました。そう、この花火大会しかありません。来年からはまた東京には居ないでしょうから。
声を掛けると、4人が応えてくれました。一緒に沢へも来てくれたY根君、土曜の昼と日曜の用事の間隙を突いて参加してくれたK嶋さん、山梨県からもK美さんと彼女の旦那さんのK松さんです。久方ぶりの山の仲間と会えるのは実に嬉しいものですね。

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▲海沢谷から奥多摩駅のある氷川集落へ戻って来ました。奥氷川神社で太鼓の音がするのでちょっと寄ってみました。16:47ころ。

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▲ちょうど子供たちの太鼓演奏が始まっていました。この子たちの太鼓デビューなんだそうです。短い演目でしたが、立派に大人と遜色ない力強さで打ち終わりました。16:48ころ。

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▲神社の社前には御神輿とその担ぎ手たちが。16:49ころ。

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▲天益には17:30~18:00の間に行きますからと伝えてありました。沢組はずいぶん早い到着でしたが、着替えをしたりすると、ちょうどいい時間になります。カウンターが空いていたので、座らせていただいて、ちびちびと飲み食いしながら残りの3人を待ちました。途中、Kさんも来られて、天地沢の話しなど。Kさん、今日はプライベートなんでしょうかね? 第一線を退いていますが、やっぱり仕事がらみなんでしょうかね?
電車の到着時間が17:53なので、仲間を駅へ迎えに行きました。17:52ころ。
ちょうど神輿が出ていました。

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▲駅前の通りには出店もありました。車の通行規制が敷かれていますが、バスだけは通らない訳にはいきません。奥に見えているバスと御神輿がすれ違います。17:55ころ。

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▲左奥からK美さん、K嶋さん、K松さん、S子、Y根君です。18:17ころ。
天益の店の外にこんな縁台を準備して下さったのです。カウンターは6つも空いていませんし、右奥の座敷は御神輿の担ぎ手さんたちのために使うようになっていたようでした。左の路地が「柳小路」。昔の天益はこの路地の100mほど先にありました。現在の天益の御姐さんのお母さんだった方です。当時のメニューは餃子と冷奴だけ。ずいぶんとお世話になりました。
プライバシーのためとは言え、ご尊顔を塗り潰してご免なさい!

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▲Y根君は実に気配りの男で、僕が入った写真を撮ってくれました。18:17ころ。
右端の髭面が小生ですが、5月の母の葬式以来、髭を剃っていないのです。
ここで、K松さんのことに触れておきましょう。若いころは富士登山駅伝の頂上部分を担当していたつわものです。今でも、フルマラソンから最近はトレランも実践しているよう。富士登山競走にも以前から出場していたようですし。
登山に関しては、熱烈な槍ヶ岳フリークです。槍ヶ岳に登る、いろんなルートから登る、槍ヶ岳が見える山に登る。最近は槍ヶ岳北鎌尾根に速く登る、と言うのが加わっていました。どれくらい速いかと言うと、上高地~水俣乗越~北鎌沢出合~北鎌尾根~槍ヶ岳~上高地、を24時間以内。普通、2泊3日ですよね。
これだけではありません。この日の前の週に、上高地~槍ヶ岳~南岳~北穂高岳~奥穂高岳~前穂高岳~奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳~西穂山荘~上高地、をも24時間ほどで完歩したと言うのです。すんご~い! 通常ならば、2泊3日で行くルートです。しかも、日本でも屈指の岩稜ルートや熟達者向きのバリエーションルートも含まれていますから、走って行けるようなコースではないのです。
彼にはS子が山の事故で怪我をした際、3人で行っていましたから、言い尽くせないほど力になり助けてくれた恩人でもあります。

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▲笛のお囃子が聞こえたのでちょっと出てみると、奥多摩の獅子舞(だと思います)が練り歩いていました。18:40ころ。
天益の店の外にいると、数メートルも歩くとお祭りのメインストリートですから、便利です。

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▲僕たちの席のすぐ前、屋根の上に野良猫母子が来ました。人になついていませんが、こちらのことは気になるようです。18:47と19:17ころ。

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▲陽が沈んでからも御神輿が駅へ来ました。19:28ころ。

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▲山車(だし)も来ました。19:33ころ。

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▲子供たちもお祭りを盛り上げています。19:42ころ。

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▲花火大会スタートは19:45。天益が用意して下さったブルーシートを駅舎前の東日原行きバス乗り場付近に敷いて見ることになりました。19:53ころ。
花火を撮影するのは初めてですし、シャッタースピードをどのように調整すればいいかも知りません。結局カメラ任せですから、ドンドンバシバシシャッターを押しました。しかも、肉眼で花火を見ないのはもったいないので、モニター画面はほとんど見ずに。

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▲左が奥多摩駅の駅舎です。19:55ころ。

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▲望遠レンズで撮ると、こんな感じです。20:00ころ。
普通、花火の写真はもっとシャッタースピードが遅くて、花火一本一本の線が長いですよね。

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▲花火の明りで黒くシルエットが浮かび上がっている山が愛宕山。この裏側の広場から打ち上げているそうです。20:05ころ。
山火事にならないよう、消防署員や消防団の方々が山中のあちこちで目を光らせているのではないでしょうか?

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▲瞬間的にはこんなに明るくなることも。20:05ころ。右端の建物が天益です。

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▲いろんな色の花火が上がるのですが、上手く撮ることができません。20:09ころ。

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▲ときおり連続して花火が打ち上げられます。20:15ころ。
そのたびに、これで終わりかなと思ってしまいます。

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▲盛大に打ち上げられ始めました。20:19ころ。

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▲1分以上花火が連続して盛大に打ち上げられました。その場にいる観客すべてが「これが最後だな」と名残りを惜しんでいます。
と、突然夜空から煌めきが消え、大音響が消えました。
あちらこちらから拍手が控え目に聞こえます。心地よいフィナーレ。
人込みも喧騒もなく、人疲れや腹立たしくなるストレスもありませんでした。こんなのんびりと楽しめる花火大会が続いてくれることを願っています。
そして、一緒に参加してくれた山の仲間にも感謝!

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1 コメント

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久しぶりの山仲間との花火とお酒は楽しそうでしたね。 (ぽっぽばあば)
2013-08-16 16:26:12
久しぶりの山仲間との花火とお酒は楽しそうでしたね。
東京にいたら絶対に参加したのに残念です。
残念!無念!です。
私は富山で、加齢による膝関節症が悪化して半泣き状態でした。
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