ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

奥秩父のナメラ沢で6年ぶりの沢泊まりです

2023年05月18日 | 沢登り/富士川笛吹川水系

まずは私的なつぶやきから入ります。

小学5年生までの小生は運動が苦手な小太りな男の子でした。担任の先生が体育が得意な先生で、僕が運動苦手なのを気にかけてくださったのです。母親との面談で母にこう告げたそうです。「○○君は体育の通信簿は本当なら2なんです。でも、他の教科はいいので体育だけ2だと可哀想に思い、3にしておきました」

それから、僕は先生に励まされているような気がして、少しは頑張りました。ちょうど東京オリンピックの熱気が子供たちの間にも溢れていて、休み時間になると鉄棒も子供たちで鈴なりになっていました。1度も出来なかった懸垂が1回出来るようになったり、マット運動の前転が出来るようになったり、 跳び箱も普通の段数が跳べるようになってきたのも5年生のころでした。その後も運動が好きでないのは同じですし、中学や高校でも体育会系ののりが大嫌いな子供でした。

そんな僕がスポーツの価値に目覚めたのは登山を始めてからです。登山靴を購入して登山を開始してすぐに、膝を傷めました。とりわけ下りで無茶をしたからだと思います。しかも、脚の筋肉が弱いのに。今でも膝サポーターは外せませんが、その他にも膝周りの筋肉を強化することにしたのです。近所のスポーツジムに通い始め、生まれて初めて自主的にスポーツをし始めたのです。20歳台後半のころでした。その後、沢登りやクライミングもやるようになって、そのためにも体を鍛えることを開始しました。しかし、河原でのボルダリングで飛び降りた際に腰を痛めてしまいます。腰の強化のトレーニングとして腰回りの筋肉(腹筋や背筋など体幹の筋肉)を意識し始めたのもこのころです。

 

つまり、僕にとって持病と言えるようなものは膝痛と腰痛なんです。その腰痛が今回のナメラ沢で表面化してしまったという訳。ただし、その前段階があります。それは前の週の1泊2日の阿弥陀南稜でした。 立場岳までの1日目で重荷を背負った僕の腰に痛みが出始めていました。歩く分には大丈夫なのですが、座った姿勢から立ち上がる際に腰に痛みが走っていました。僕の古傷が再発症したのですね。

ただ、以前は翌週の山行にまで影響することは皆無でした。でも、今回は違いましたね。腰痛は残ったままでした。高齢の影響で、治りが遅くなっているのでしょうね。でも、さほど影響なく歩けてはいました。焚火で座っていても、立ち上がる際にイタタタタと呻く程度でした。シュラフから起き上がる際もイタタタタとなりました。

そんな心配を抱えてのナメラ沢。いったいどのような結末になるのやら。

 

2022年10月22日(土) 久渡沢ナメラ沢(初日は天場まで)

▲10:16。塩山駅からバスで西沢渓谷へ向かい、道の駅みとみで下車しました。バス道路の反対側に雁坂峠への登山道があります。

 

▲10:16。登山道入り口から道の駅を見ると、こんな感じ。

 

▲10:53。最初は林道歩きが続きます。今回の仲間はN村さんとHTさん(右)。HTさんはまだ沢登り初心者ですし、沢の泊まりも初めてなので、易しいナメラ沢を選びました。

 

▲11:21。沓切沢橋が最初の目印です。昔はこの橋が架かっている小さな沢を下降して久渡沢に降り立ったものです。僕も最初の2回はこの橋から沢に入りました。

 

▲11:24。でも今は、沓切沢橋を渡ってから始まる山道経由のルートを採ることがほとんどだと思います。楽に入渓できますからね。

 

▲11:32。山道を進むと、ナメラ沢への標識が出て来ます。この標識を見落として、ずっと先まで進んでしまったこともありました。標識がもっと古びて朽ちかけていたからです。この標識の少し手前の斜面から降りました。

 

▲11:34。なだらかな斜面を降りて行きます。

 

▲11:35。久渡沢です。ここで少し休憩しました。左の下流へ進むと、すぐにナメラ沢出合があります。

 

▲12:12。ナメラ沢遡行がスタートです。

 

▲12:19。ナメラ沢というくらいですから、ナメの多い沢なんですね。

 

▲12:23。ナメラ沢の中では珍しいナメでない滝が出て来ました。

 

▲12:25。滝の右側はこんな感じ。簡単に乗っ越せます。

 

▲12:42。今日はさほど急ぐ必要はありません。小休止。

 

▲12:58。こんな中を進めるのは楽しいですね。

 

▲12:58。でも、思いのほかぬめっていて、滑りそうです。

 

▲13:02。こんな滝が幾つも出て来ます。

 

▲13:16。水流脇が滑り易かったので、僕は高巻き始めました。N村さんはナメを直登しようとチャレンジしています。

 

▲13:16。HTさんも僕同様、高巻いています。

 

▲13:21。N村さんも結局高巻いたと思います。岩が滑り易いのでこの写真の左を巻いた方が良さそうですよね。

 

▲13:25。それでも、N村さんはチャレンジを継続中。傾斜が緩くて簡単そうに見えますが、意外と滑り易くて手こずりました。

 

▲14:01。名々勝手に右岸を左岸を登って行ってます。

 

二俣を過ぎると傾斜が増して、天場がなくなりますから、2時過ぎくらいからは天場を探しながら歩いていました。

 

▲15:07。格好の天場があったので即決。すぐに焚火を熾しにかかります。

 

▲15:28。こんな感じの天場です。

 

▲15:29。乾燥しきった流木が多いと、火は燃え盛り易いのですが、少し湿り気味の倒木が多かったので、なかなか火が大きくなりません。N村さんが頑張って息を吹きかけているんだと思います。

 

▲16:26。落ち着いたら、ひとまず乾杯!

 

▲16:33。僕は毎度のネパール風チキンカリーでしょうね。家で作って、冷凍して持って来ます。

 

▲16:33。僕が持って来たつまみはミックスナッツとトマトのお菓子。余ったら2日目の行動食の足しにします。

 

▲16:35。まだ明るいです。

 

▲16:35。物干しもあります。

 

▲17:40。暗くなると、焚火が美しく輝き始めます。

 

▲19:17。N村さんが今晩の主食を作ってくれています。

 

▲19:19。きのこパスタだったかな? 美味しかった記憶だけは残っています。

 

▲20:39。いつまでも焚火を見つめておれますね。

 

焚火は翌朝また熾しますから、水は掛けません。燃え残っている木を離して、熾きの上に石を積んでおきます。風で煽られて火が熾きないように。

穏やかな夜だったと思います。さほど寒くもありませんでした。僕は夏用シュラフ+シュラフカバーだったと思いますが、大丈夫でした。途中1回、トイレで起きました。起き上がる時、横になる時、腰が痛くて、イテテテテとなりましたね。

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