ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

久し振りの山仲間との低山ハイキング―――弁天山~小峰公園~金剛ノ滝~広徳寺

2013年02月23日 | ハイキング/奥多摩

2013/2/17  K井さんにせよW島さんにしてもどれだけ振りの山行でしょう? 数ヶ月とかではない、何年振りとかの山行なのです。
K井さんは時折雪国から上京して来ますから、その機会を得ての計画でした。W島さんとはこれくらいの軽いハイキングなら一緒に行けるのではと誘ってみました。山の仲間とは街で会うよりも山行を共にする方が心通じ合えるものです。

K井さんはしっかりした登山靴を雪国の方の自宅に置いてあるとのことですから、まだ雪の残った山を計画することだけは出来ません。そういったこともあって、この低山ハイクとなった訳です。
計画し、実行が決まった後で分かったことですが、K井さんとK嶋さんはかつてこのコースの8割方同じコースを逆コースで歩いたことがあるのだとか。僕とS子はもちろん歩いたことがありますから、コースに新鮮味はありませんが、それはそれで冬枯れの低山ハイクを堪能することにしました。

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▲ここが登山口です。10:14ころ。
ホリデー快速あきがわ3号での遅い出発、武蔵増戸駅には9:17着。駅から写真の鳥居までは20分のコースタイムですから、倍以上経過しています。道を間違え、ずいぶん西の方へずれてしまったようです。山には尾根や沢やピークなどの目立った地形がありますが、平地にはそれがありません。街中のルートファインディングは本当に難しいですね。

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▲すぐ目の前を歩いているのはW島さん。その前に地元の人が犬の散歩に来ています。右の尾根には他のパーティーが。他にも数パーティーと会いましたが、弁天山周辺のルートをあっちへこっちへと歩いているようです。10:19ころ。

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▲弁天山(292m)山頂から都心が見えました。真ん中にスカイツリーが立っています。手前には高速道路も。イオンモールや遠く筑波山もうっすらと見えました。10:33ころ。

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▲城山(330m)山頂の説明版です。写真をクリックし、拡大して説明も読んでみて下さい。10:53ころ。

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▲地図を見れば当然のこととは理解出来るのですが、僕個人の地理感覚では、大岳山がここから見えることに驚いてしまいます。
大岳山はどこから見てもこの形ですね。左の尾根は馬頭刈尾根です。11:30ころ。
いったん里に降りて来ました。

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▲小峰ビジターセンターです。11:38ころ。
自然が勉強できる展示があります。触ってもいいハチの巣が置いてありましたが、軽くて軟らかい和紙のようなのがあるかと思うと、硬い木製のようなハチの巣もあって面白く感じました。

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▲小峰公園の立派な東屋で休憩しました。左からK井さん、K嶋さん、S子、W島さんです。
休憩も終了し、再出発です。12:19ころ。

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▲東屋の前の尾根は春になると桜並木が美しい桜尾根です。今日はまだ桜の季節ではありませんし、桜が咲いている時季にこの尾根を歩いたこともあるので、もうひとつの尾根、里山尾根を歩くことにします。12:19ころ。

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▲里山尾根の急な登りにさしかかりました。階段です。僕は百数十段だろうと予想を立てましたが、K井さんは「108段だと思うわ」との予想。で、数えました。S子も数えたのですが、S子は230何段とか。僕は結構正確だと自負しているのですが、何と! 216段! 108段×2なのです! ま、ここはその数値の意味深さから216段を正解とさせて下さい。K井さんが半分正解ですね。12:34ころ。

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▲小峰公園を出ると、アップダウンの少ない尾根道を歩きます。写真のような感じ。ただ、左下の里には巨大な変電所が続いています。12:51ころ。

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▲なだらかな尾根道から標識に従って左へ降りると沢(逆川)が90度カーブする堰堤の上の広場に出ます。広場の奥は陽当たりが悪いようで、雪が残っていました。
その雪のある上流へ踏み跡を辿ります。13:26ころ。

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▲最初は伏流していた沢の流れも上流で現われて来ます。写真のような立派な木橋も架けられています。13:29ころ。

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▲トンネルです。手掘り風の実に趣きのある小さなトンネルです。調べてみると、このトンネルを掘ったのは修験者なのだとか。その真偽には確信が持てませんが、そうでありそうな雰囲気はありますね。それだけでもワクワクして楽しいのですが、トンネルを抜けた先に・・・・ 13:30ころ。

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▲トンネルを抜けると、そこは金剛の滝の前なのです。落差14m(他に10m、12m、18mなどと諸説あり! 誰か正確に測ってよ!)なのだそうです。実はこの滝は雄滝で、トンネルの左にあった小さな滝が雌滝なのだとか。13:31ころ。
写真左端に石像が見えるでしょうか。この像がこの滝の名前の由来になっているのです。
宮内敏雄さんの『奥多摩』には次のように記されています。
「遠い神代に、天上からお降りになった素盞鳴尊が、この逆川上流の棚沢に参られて、金剛滝で沐浴せられ、折から現われた大蛇を御成敗になられて出雲ノ国にむかわれたので、一に大蛇(おろち)谷などとの俚称のある逆川・・・・」

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▲この像なのですが、金剛像なのでしょうが、仁王像や不動明王とどう違うのか同じなのかまったく知りません。難しいですね。13:32ころ。

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▲金剛の滝見物を終えて、再びトンネルを潜って元へと戻ります。トンネルの右には石段があり、写真の左上の梯子のような階段へと続いています。13:36ころ。
実はこの階段、以前は今熊山や刈寄山へ通ずる登山道でした。僕は何度もこの急階段を通ったことがあるのです。逆川を遡行した時も、この登山道を下降しています。ちなみに金剛の滝は恐れ多くて登攀していませんし、その上流にはたいした滝はありません。高くても4~5mの滝が4つほどあるだけで、後は小滝ばかりです。ただ、ずう~っと倒木が多い沢でした。今でもそうなのでしょうか。1993年9月のことです。
最近では舟子尾根を下降した際、この梯子状階段を降りました。舟子尾根ですが、最下部ではT字状に尾根が分岐するのです。一般的には左へと下って行くのですが、そちらへ下れることは分かっているので、右へのルートを選んだのです。すると、どんどん急になり懸垂下降しないと下れないような斜面になってしまいました。と言う訳で、昔あった登山道とこの階段を思い出した訳です。もう一度登りなおし、少しなだらかになった山の斜面を昔の登山道めがけてトラバース。どんぴしゃで飛び出しました。階段もあったという訳です。

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▲帰りの道すがら、S子が水面を指差します。足元にも碧い空が続いていました。13:39ころ。

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▲元の尾根へ戻り、今度は反対側の広徳寺へと下ります。陽ざしが暖かい。13:54ころ。

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▲五日市の町に来ると寄ってみたくなるのがこの広徳寺です。とても雰囲気のある、良いお寺だと思っています。写真は総門と山門。14:05ころ。

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▲山門を過ぎると対に聳える銀杏が並んでいます。長寿の銀杏に特徴の乳(ち)が多く垂れ下がっています。14:10ころ。

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▲本堂です。趣きのある素晴らしい本堂だと思います。14:10ころ。

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▲本堂前から振り返ると、山門と銀杏が見えます。14:11ころ。

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▲タラヨウです。確かに立派なタラヨウで、都内では最大なのだそうですが、そもそもどうしてここに生えているのでしょうね? 14:13ころ。

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▲何故にタラヨウの葉に願い事を書きつけるのでしょうね? 14:15ころ。

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▲広徳寺境内からは少し外れますが、広徳寺のカヤがこれ。なかなかの貫録です。14:18ころ。

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▲広徳寺を後にして、武蔵五日市駅方面へ向かいます。途中、秋川を渡りましたが、シラサギ(多分ダイサギなのだと思います)とカモ(コガモかな?)がいました。14:33ころ。

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▲阿伎留神社です。10世紀に記された『延喜式神名帳』にはすでに載っていた古刹。五日市の町も古いのです。14:39ころ。
僕は五日市の街歩きが好きです。とりわけ春が大好き。歴史と風情のある街だと思っています。

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▲五日市での僕の馴染みの店がこの『音羽鮨』。でも今日は早く来過ぎたみたいです。ちょうど昼休み中。残念! 14:53ころ。
夕方は16:00からのようでした。それで拝島まで行くことに。駅近くの居酒屋チェーンで打ち上げをしました。

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