575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

風の耳拾ひあつめし二月かな   木村敏男

2014年02月12日 | Weblog
句会が近づいてきました。題詠は「二」です。
「二」には大きく二つの意味があります。
数を数える時の「二」。順序をあらわす「二」。
二月はどちらになるんでしょう?
もう一つは、二つで一組をあらわす使い方。

季語としての二月の句。

  朝触るるもののつめたき二月かな   小川軽舟

梅二月、伊勢二月、二月の子などという言い方もあります。
別の季語を使って二という数字を入れた句。

   探梅の二つの影の重なりぬ   遅足

冒頭の句。風の耳が面白いですね。
風聞という言葉からの連想でしょうか?
一月も終わり二月へ。周囲の空気もなにか変ったような。
季節の変化や身の回りの噂話が気になります・・・

素直に風の落としていった耳を拾い集めてた、
と読んだほうが面白い句かもしれません。

                   遅足



   
コメント
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