575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会の投句が集まりました。       遅足

2014年02月19日 | Weblog
今回の題詠は「二」です。なかなか力作ぞろい。
どの句が最高点をとっても不思議がありません。
句会の結果やいかに。

題詠「二」
①春の雪二人の電話長引いて
②紅梅も鉢も来し方二百年
③宏二さん二月生れの水瓶座
④空き缶の轢かれし悲鳴二月尽
⑤二ン月の三寒四温昼の月
⑥春立ちて先ずは二千歩新シューズ
⑦人間に乳房は二つ花八つ手
⑧鈴の音のじゃれて二子(ふたご)の晴れ着かな
⑨二の腕の白さ眩しき雪の朝
⑩春の雪振る舞い酒を二杯ほど
⑪羽広げ二転三転天使舞い
⑫二度までも会いたくもなし風邪の神
⑬如月や更地になれど月は降る

自由題  
①淡雪の水面に消えて何も無し
②染み傷も愛(いと)し実家の忘れ雛
③降り急ぐどの雪もみな春の雪
④天空をくの字くの字に帰る雁
⑤飛び立ちし鳥の一閃春ひかる
⑥二年先我生きをるや山笑ふ
⑦日を溜めて蠟梅砂糖菓子かとも
⑧春立つや外郎五色携えて
⑨湯を巡る揃いの褞袍袂揺れ
⑩閉じられた春の扉を探りあて
⑪雪の精列島冷凍ソチのせい
⑫寛永寺鐘の音(ね)凍る大余寒
⑬白猫が異界の海辺月と行く


コメント
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