575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春の雪二人の電話長引いて    麗子

2014年02月26日 | Weblog
外は静かな細雪。誰に遠慮もいりません。心ゆくまで 、と鳥野さん。

作者が電話をしている。
電話をしている二人を見ている。
両方に読めます。

私は、作者が電話で話している、と読みました。
電話は一対一のメデイアなので、二人は当たり前です。
しかし、敢えて「二人」と言われると、
この二人の関係が浮かび上がって来るように感じます。
そんなに疎遠でなく、また夫婦や親子のように親密でもない関係。

降った後は、はかなく消えてゆく春の雪。
取り合わせも効果的です。
豪雪では、こうは詠めませんね。      遅足




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする