徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人世界放浪昼寝旅~サンティアゴからサン・ペドロ・デ・アタカマ バス24時間の旅~7月1日

2013年07月10日 | 南米
 今日(7月1日)からワタシにとっては最終ステージの旅が始まる。
 チリからボリビア・ペルーをバスや4WDのランドクルーザーで移動し
 最終的には18日の朝にベルーのリマからメキシコシティーに飛び、
 その日の深夜便、ほとんど19日に近い時刻に成田行きの飛行機に乗る
 予定だ。
 ここは「気合い」を入れて、この最終ステージを乗りきるのだ。
 と、まあ、気合いを入れてみても、どうなるもんでもないが・・・・。
 朝、9時半にアパートをチェックアウトして地下鉄でバスターミナルに向かう。
 時間的には相当余裕があるので、中央駅の駅前の広場のベンチで
 ひなたばっこをして人の流れを眺める。
 中央駅だから「治安が悪い」地域に入るらしいが、太陽がさんさんと降り注ぐ
 真っぴる間に悪さをする奴はいないだろう。
 それと、海水浴場の「セーフガード」(?)のように、ちょっとした台の上で
 警察官なのかボランティアなのか、監視している。
 10時半になったのでバスターミナルに行った。
 ターミナルは一階だが、日が当らないので寒い。
 出発時刻の11時52分になってもバスが来ないので焦ってチケットブースに
 行って「バスが来ない」と言うと、交通渋滞で10分くらい遅れているとのこと。
 やっとバスが来て、乗り込む。
 バックパックを背負ったのはワタシとイタリア人の若者二人(後で知った)だけ。
 残りの乗客はみなチリ人で最後まで乗った乗客は我々三人だけだった。
     
     出発するとサンティアゴの町から教会や山が見える。
   出発して三〇分もすると、もう郊外に出て、ひたすら北上する。
     
     少し山側に入ったかと思うと
     
     また海岸線に出て
     
     ひたすら海岸線を北上する。
     
     午後三時過ぎに「ランチ」が出た。
     サンドイッチにコーラだ。
     実は、この同じメニューが「夜」も出た。
     
     どんどん北上し
     
     突然、霧の発生しているところも通る。
     
     
     やがて夕方になった。
     もう外を見るのも飽きて来た。
    朝になった。
     
     バスは海岸線から次第にアタカマ砂漠地帯に向かう。
     
     
     砂漠だ。
     
     途中のバス停ではサンティアゴに向かう人なのだろうかバスを待つ。
     
     
     
     なんだか富士山のような山が見えて来た。
     
     
     奇岩のような谷で、アタカマはもうすぐだ。
     客はワタシとイタリア人の若者二人だけだ。
     ワタシはアタカマの宿や地理が全く分からないので
     彼らに話しかけ、宿は一緒に探すことにした。
     アタカマのターミナルには午後一時半過ぎに到着した。
     実に二五時間のバスの旅だった。
     
     バスから降りて、探しに彼らの後に付いて行くと
     彼らはユースホステルに入った。
     なんだ、ユースがあったか! 俺、会員だもんねと言い
     ドミトリーの下段の空いている部屋を確保した。
     もっとも、その部屋はまたもや男女カップルとワタシだけという
     いやな予感の部屋(笑)
     
     ドミトリーの部屋。
    アタカマは観光地だ。
    チリからアタカマ経由でボリビアのウユニに向かう中継地点なのだ。
    逆に、ウユニからアタカマ経由でチリに向かう若者などで
    まるで、昔の「交易地」みたいににぎわっている。
    二五時間のバスの旅はサンドイッチばかりだったので
    まず、腹ごしらえに食堂にはいる
     
     標高は2400メートルくらいだ。
     まあ、それでもビールを
     
     スープと
     
     魚。
    アタカマは日中は暖かい
     
     
     
     日が沈む頃になると急激に寒くなる。
     ユース・ホステルの受付で明日出発の二泊三日のツアーに申し込む。
     出発は午前六時で、一日目は標高4000メートルを超えるロッジで
     1泊するので、防寒対策を完璧にすること、
     水がないので一人5リットル持つこと、三食付きだがスナック程度の
     ものは各自用意すること、ボリビア通貨で180ボリビアーノを
     事前に用意すること。
     イタリア人の若者は明日ではなく明後日の出発にし
     ワタシだけ明日出発することにした。
     水は食糧、お金を用意し、早めに夕飯をすませた。
     昨日(7月1日)はバスで移動していたのでシャワーも浴びていない。
     服も着たきりスズメだ。
     今日(7月2日)も、寒くてユースホステルのシャワーなど
     パスで2日間の着たきりスズメだ。
     なぜって?
     「シャワーはひとり5分」という貼り紙がしてあるし、
     「シャワー・ルーム」は家屋の外の棟にあるのだ。
     トイレも同様で、トイレを終えて戻る途中にまたもよおしてくる
     くらいに寒いのだ。
     同室のアメリカ人カップルに
     「夜、何度もトイレに行って迷惑をかけるかもしれない」と伝えると
     「私たちもこれから出かけて夜中に戻ってくるから」
     彼らもシャワーを浴びたようすはない。
     彼らもたぶん着たきりスズメだ。
     なにしろ、「寒い」
    
     

    

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