今日は南インド系の移民の人々の奇祭タイプーサムを観に行く。体中にピンを刺したり頬に矢を貫通させたりして苦行をする祭りなのでインドでは禁止されている。が、が、インドでも南インドのある町に行けば祭りは行われている。シンガポールとマレーシアでは大々的に行われる祭りだ。一昨年はシンガポールに行って観たが、去年はワタシの「避寒」に来る前に行われたので観ることが出来なかった。今年は2月の11日ということでバッチリ観ることが出来る。
祭のゴールはバトゥー・ケーブと言うクアラルンプールから15キロ離れた洞窟の中にある寺院だ。11日の夜明けから信者達は歩いてバトゥー・ケーブに向かうのだ。

個人の参加者は壺にミルクを入れ頭に載せて運ぶ。足は素足なので熱くて時々、身内の補助者がタオルを敷いて足を冷ましてあげる。いくら苦行を乗り越える為と言ってもね~。この道を下ればバトゥー・ケーブの入り口に到達する。

もう少しだ、頑張れ! ところが、山車を背負った人は参道の入口で激しく踊らなければならない。椅子に腰掛け水分補給して激しい太鼓のリズムに

グルグル回る。もう目がトランス状態だ。よく転ばないもんだと思う。


ひと踊りしてここがゴールではない。シンガポールのタイプーサムと違うところは、ここから心臓破りの2百段の階段が待っているのだ。

階段から先の洞窟に寺院があってソコがゴールだ。信者でなくてもこの階段を登って寺院に参拝出来るがこの階段を登り始めたら途中で引き返すことは出来ない。安全を配慮して一方通行なのだ。身動きできないほどの混雑で十数年前に来たときは熱中症と人いきれで気持ちが悪くなったもんだ。ましてや、もう少しで76歳のジジイだ。無理をしないで下で見ることにした。祭は午後3時までだったような気がする。帰りの電車も混雑するので早めに引き上げる事にした。

参拝して剃髪する人のため散髪屋さんも出張している。

駅に向かうと、宣伝の為のインスタント焼きそばの会社が無料で焼きそばを配っていた。「アンクル、プリーズ」と言われたので頂いた。インド人は出来合いの食べ物には心配で(宗教上食べてはイケないものもあるから)余り手を出さないから余っていて、もう一つどうぞと言われたが、ワタシだってすぐ腹を壊すので遠慮した。

駅は入場制限されていた。バトゥー・ケーブ駅までの電車はKTM KOMUTERと言う路線でいつからからクレカのタッチでも利用出来るようになった。そんなもんで、来る時にクレカでタッチしようとしたら脇にいた駅員さんに「窓口に行け」と言われ窓口で「バトゥー・ケーブ」と言うと無料のQR切符を暮れた。

これは帰りの切符だが、この日は無料だったのだ!わかっているふりしてクレカでタッチしなくて良かったよ。でもゲートが開いてもこのQRコードの切符を器械に読み取らせるのに時間がかかるし、この切符を持ってない人が後戻りするのに大騒ぎだ。もう、これだけで疲れる。中に入ったは良いがプラットホームに入るゲートがまだ開かない。運よくプラスチックの椅子に座ることができたのでヤレヤレと。10分位待つと列車が入線し、プラットホームに出るゲートが開くと皆一斉に目の前車両に突進だ。ワタシは一番後方の車両めがけてダッシュだ。2人席を確保。3日間ウォーキングで鍛えた足が役立ったぜ!(笑)そのワタシの席に参拝を終えたワタシより体重のあるオバチャンが座り、すぐに爆睡しワタシにもたれかかって来る。

疲れたんだろうな〜と思ったら肩で押し返すわけにもいかずそのままクアラルンプール駅までワタシは我慢して、せめてもの証拠写真を撮った。まあ、今日も「一日一膳」した。
昼飯を食べようと駅のショッピング・モールのフードコートでクレイポット

Sweet Sour Fish だそうだ。450円。醤油味の方が良かったな〜。
YMCAに戻りシャワーを浴びて爆睡。
夕方、まだ今日は1万歩歩いていないのでリトル・インディア界隈を

散歩する。雷鳴がしたので急いで戻る。結局、8時頃まで雷鳴がするが雨は降ってこない。傘を持って近くのインドレストランに行く。

パイントでビールを注文し

バターチキンカレーとナンで本日を締めくくる。ビールだけだから、支払いは64、75リンギット(2,266円)で済む。キャッシュで払うと小銭が貯まってしまうのでクレカで支払う。傘を忘れないようにちゃんと持ち帰る。