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おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「国を愛する心」も選挙次第

2005-01-27 19:29:33 | つぶやき
 あきれかえった、びっくりした、またまた公明党の姿勢に。
 教育基本法「改正」案は今国会には提出せず、との報道があった。「愛国心」について自民党と公明党の合意が出来なかったからだという。勿論、「改正」案の教育基本法には「愛国心」という露骨な表現は用いない。「国を愛する心」となるようだ。2月11日紀元節(建国記念日)を復活させる際、「建国記念の日」と言い換えた手法と同じだ。
 実は、公明党はこの文言には異議を唱えてはいないそうだ。最終的には、自民党に同調するのだろう。ただ、今回反対したのは、都議選がある。ただその一点。
 彼らにとって、都議選は一大決戦場。都議選のためには、なりふりかまわず学会員を総動員して「完全勝利」を目指して闘っていく魂胆。その時に、今国会で「国を愛する心」という文言の入った教育基本法改正案が審議され、もつれたまま都議選に突入したら、それこそお家の一大事。
 そこで、憲法改正と一緒に考えていったほうがいいとか言い出した。自民党も、今国会は「郵政民営化」が最大懸案事項。それを優先するということで、ここはいったん公明党に貸しをつくって手を引いた格好。
 では、都議選のさなか、仮に郵政民営化法案がもつれていたままだったら、公明党はどういう態度をとるか。またまた、自分たちを不利に置かないため、選挙の一票ほしさで、自民党とつかず離れずというポーズを取るに違いない。自民党が都議選に敗北しても自分たちは負けないかたちでいく・・・。
 ここで思い出すのは、イラクへの自衛隊派遣延長問題だ。昨年12月に延長を決めた際、自民党の中にも延長は「半年」にして、半年後にまた考えようという意見も強くあった。その時、公明党はどういう態度を取ったか。「半年」では都議選に影響があるので反対だ、1年間の延長にすべきだと主張した。結果、1年間の延長が決まった。
 選挙のたび、学会票をあてにして当選するしかない一部の自民党議員。いつもこうして公明党のごり押しに屈するのだ。今回、このような選挙協力の脅しを公明党は自民党にかけたに違いない。そして、都議選が終われば、一気に「国を愛する」入りの「教育基本法」改正に賛成し、自民党と一緒になって、その成立に血眼になるはず。
 国民を愚弄するにもほどがあると思いませんか。
コメント
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