Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

元興寺塔跡(2012年11月25日参拝)

2012-12-26 | 仏閣
御霊神社の近くにあるのが元興寺塔跡。

初めて参拝します。
こちらは庭の花がいろいろ咲いて美しいらしい。


所在地:奈良県奈良市芝新屋町12
宗派:華厳宗
御本尊:弥勒菩薩
創建:養老2年(718)


【山門】


あれ?
元興寺と書いてある。

私が車を停めた元興寺とは違うの?と思っていると、
元々は一緒だったようで、元興寺極楽坊、元興寺観音堂、元興寺小塔院の
三寺院に中世に分裂したようです。

今では真言律宗の元興寺極楽坊とは宗派も違います。


【地蔵堂】


かなり古いお地蔵さんがいらっしゃいました。

取り急ぎ、こちらでお参り。


【塔跡】




ここにかつて江戸時代に残念ながら焼失した五重塔が立っていたそうで、
その高さは興福寺のそれを超えていたとか。

見たかった。

そう思うと現存している五重塔は本当に貴重な日本の財産、宝なのだと改めて思う。


【啼燈籠】




延享年間 京の大丸呉服店にには下村家があり、代わりの燈籠をここに置き、
この燈籠を家に運んだところ、毎夜家鳴り振動して家人が恐れるので、
発せられる音を聞くと元の如く此処へ戻したと伝わる。

この石灯籠の円柱には正嘉元年(1257年)の刻銘があり、
年号が刻まれた燈籠としては市内で第二位の古い貴重な遺品で、
戦前には重要美術品に認定されていた。

ところが石面が焼けて脆くなっていた為、昭和19年の大地震で倒壊、
細かく割れたまま境内に片づけられていた。

平成22年に66年ぶりに元の姿に修復された。


【本堂】


御本尊は奈良国立博物館に預託されているそうで、
現在の本堂は何が祀られているのであろうか。


【仏足石】



【稲荷社】



【紅葉】







【鐘楼堂】



【不動明王】


真後ろに民家があるので雰囲気も台無しです。(^^;



こちらには御朱印がございますが、
民家のような庫裏のインタホーンを鳴らしてまで、
いただきたいと思いませんでした。

南都・御霊神社(2012年11月25日参拝)

2012-12-25 | 神社
こちらは訪れる予定ではありませんでしたが、
ならまちを歩いていたら到着。

でも、ならまちってもうちょっと風情があれば良いのになぁと思う。


所在地:奈良県奈良市薬師堂町24
祭神:井上皇后、他戸皇太子、事代主命、早良親王、藤原大夫人、藤原廣嗣、
伊豫親王、橘逸勢、文屋宮田磨
創建:延暦19年(800)


【鳥居】


この神社には駐車場がないので、
狭い道路に路上駐車している不届き者がいた。

広い道ならともかく、
こんな狭い道路で路上駐車は本当に迷惑なんでやめましょう。

神様にお願いする者が違反してたら神様も願いを叶えてくれませんよね。


【狛犬】


普通は拝殿の横にあるものだが、
表通りに狛犬がありました。

狛犬の足元には紐がくくりつけてありました。
これは遠くにいつの間にか行かないようにと願いが込められた
家出除けの願掛けだそうです。


【祓戸社】


御祭神:祓戸四柱大神、市杵島比賈神

こちらで身心の穢れを落としてからお参りしましょう。


【出世稲荷神社】



【拝殿】




なかなか美しい拝殿です。


【本殿】



【東神殿】


御祭神:早良親王、藤原広嗣、藤原大夫人


【若宮社】



【御朱印】


御朱印代は相場より高めの500円でした。

法徳寺(2012年11月25日参拝)

2012-12-24 | 仏閣
十輪院の横にあるのが法徳寺というお寺。

観光寺院ではないようですが折角なんで。




所在地:奈良県奈良市十輪院町23
宗派:融通念佛宗
御本尊:阿弥陀如来
創建:不明
再建:慶長10年(1605)
再興:倍巌上人


【南門】



【本堂】



【観音堂】



【位牌堂】



【毘沙門堂】





御朱印は後日調べてみましたらいただけるようです。

次回訪れる機会があったら御朱印をいただこう。

十輪院(2012年11月23日参拝)

2012-12-23 | 仏閣
所在地:奈良県奈良市十輪院町27
宗派:真言宗醍醐派
御本尊:地蔵菩薩
創建:(伝)弘安6年(1283年)
開基:(伝)朝野魚養
札所:大和北部八十八ヶ所霊場、大和地蔵十福


【歴史】
元正天皇(715‐724)の勅願寺で元興寺の一子院といわれ、
右大臣吉備真備の長男・ 朝野宿禰魚養の開基とも伝えられています。

詳細は明らかではありませんが鎌倉時代、無住法師の『沙石集』(1283)では
本尊の石造地蔵菩薩を「霊験あらたなる地蔵」として取り上げられています。

室町時代の末期までは寺領三百石、境内は1万坪の広さがあったようですが、
兵乱等により多くの寺宝が失われました。
しかし江戸時代の初期には徳川家の庇護を受け寺領も五拾石を賜り諸堂の修理がなされました。

明治時代の廃仏毀釈でも大きな打撃を受けましたが、
現在、当山の初期の様子を伝えるものとして本尊の石仏龕、本堂、南門、十三重石塔、
不動明王二童子立像、それに校倉造りの経蔵(国所有)などが残っています。

近年は昭和28年本堂の解体修理から平成8年防災施設の完成により、
諸堂宇が整備され境内は寺観を整えることができました。


【南門】


南門の前には10台以上停められる駐車場がございます。

この門は何気に重要文化財です。


【本堂】


国宝。

私が初めて訪れた時は渋い本堂だとは思ったが、
まさか国宝とは思いませんでした。

きっと私の目が節穴なんでしょう。(^^;

堂内には重文の石仏龕の他、弘法大師、理源大師・聖宝の坐像が祀られています。


【護摩堂】


智証大師の作といわれている重文の不動明王が祀られています。

毎月8日が御開帳になります。


【御影堂】



【魚養塚】


開基である朝野宿禰魚養の墳墓で、
奥の石棺に如来坐像が彫ってあるそうです。


【やすらぎの塔】



【不動明王像】




鎌倉時代作と伝えられているだけあって、
お顔の部分が見えにくくなっていますが力強さを感じました。


【合掌観音像】


こちらも鎌倉時代の作らしいですが、
不動明王とは正反対でとても優しい表情をされておりました。


【鎮守社】


左が伊勢大明神、右が春日大明神のようです。

石造の祠ですね。


【興福寺曼荼羅石】


写真が上手く撮れませんでしたが、
興福寺の仏様と五重塔を刻んだ結構大きい石がありました。

よく見ると斜めに割れていたのを修復されているようでした。


【十三重塔】


数えてみると10しかありません。
破損したんでしょうね。


【御朱印】

福智院(2012年11月25日参拝)

2012-12-22 | 仏閣
所在地:奈良県奈良市福智院町46
宗派:真言律宗
御本尊:地蔵菩薩
創建:天平8年(736年)
開基:玄
札所:大和北部八十八ヶ所霊場、大和地蔵十福



【由緒】
聖武天皇の御世に僧玄が建立した清水寺の遺鉢を受けた寺として受け継がれてきました。
本尊胎内に「建仁三年六月願文」と「建長六年供養」の二種の墨書があります。

本尊は福智庄(現奈良市狭川町)において建仁三年(1203)に造立されたが、
その後、まもなく興生菩薩叡尊上人に依って現在地に移され、
建長六年(1254)福智院が創建されたと見ることが出来ます。

「清水寺」は現存せず遺跡も発見されておりませんが、
「奈良坊目拙解」に清水の三町は奈良清水寺の古跡で後に福智院と称す。

天平年間、僧玄(~746) 行基、良弁等と共に岡寺の義淵に学び、
726年入唐、735年に五千余巻の経典と仏像を持って帰朝)が、
この清水の地に地蔵菩薩を本尊とした清水寺を創建、中世に廃壊し、
建長六年、興福寺大乗院実信僧正が福智院地蔵堂の造立供養をしたが、
これは清水寺の再興であると述べています。


【荒池】





あの超有名ホテルである奈良ホテルに近い場所に、
このような絶景が見れます。

いつも車で通ってたから見てる余裕が無かったけど、
歩いていると見逃していた美しい風景を発見することもある。

車は便利だけど歩くことも大切ですね。


【山門】


駐車場は二台分ほどありました。


【聖観音菩薩】



【勝軍地蔵尊】




なんかシルクロードから渡ってきたような感じがしますね。


【地蔵尊】


向かって右側のお地蔵さんは真っ二つに割れていたものを、
補修でくっつけたようです。

これも廃仏毀釈の被害なのでしょうか。




随分古いお地蔵さんばかりのようでした。


【本堂】




拝観料400円を支払い本堂内へ。

台座をあわせて高さは6.76メートルもある
どっしりと座られた御本尊が目の前に。

知らないで見ると如来かと勘違いしそうですが、
実は地蔵菩薩像なのである。

普通、お地蔵さんは立像であるが、
こちらは座られたお地蔵さんなんです。


これほど大きなお地蔵さんは初めて見ます。

しかも光背まである地蔵菩薩はとても珍しい。


表情を見るとこれがまた異質。

普通のお地蔵さんは優しい表情で親しみがありますが、
とても威厳に満ちた厳しい表情をされているように感じた。

お地蔵さんと気軽に言うには失礼と思えるほど。


また、説明をしていただいた奥様によると、
光背の頂上に不空成就如来(釈迦と同体)が左右三躰、六体の地蔵菩薩像(六地蔵)、
化仏は560体、六地蔵と御本尊を入れると全部で567体であり、
釈迦滅後、56億7千万年の後に下生すると云う弥勒の信仰を表しているそうです。

実に細かいいい仕事をしてるね~、って感じです。(^^

これはマジで必見です。

興福寺の駐車場が満杯でなかったら、
今日出会うことのなかった地蔵菩薩。

これも何かの縁なのであろう。


ひさしぶりに感動しました。


【御朱印】