そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

クエ!

2019-03-19 15:23:38 | Weblog

夫は外食が嫌いである。

私は手抜きが好きなので、たまには外食したい。

昨日は彼岸の入りだ。

月曜日だけれど、お墓参りに行こうとなった。

これはいい!母の命日ぴったりだ。

しかもお墓参りの時だけ、昼食は外で食べることにしてる。

しめた!あそこへ行こう。

この頃よく宣伝している回転する寿司屋。

前に友人達と行って、何かと可笑しかった店。

あれから何年か行ってないが、このところテレビで某大物俳優が「クエ」の

宣伝をしてる。

単純な私、それがとっても大きく美味しそうに見える。

そんな高級魚、食べた事ある? 多分無い。

恐る恐る夫に提案する。あっさり承認を得た。

ちょっとウキウキしてお墓を入念に掃除。父母にも行ってくるからと報告。

なんて健気な妻ではないか? たかが回転寿司でこの心模様・・・

勇んでお墓から車を出し、11時半ころ合いもよし、お店に向かう。

着くと、やはり人気なのか、昼時だからか駐車場は8割かた埋まっている。

お客は圧倒的に若い人、子供連れ。

不慣れな我々はカウンター席を希望。5分ぐらいで呼ばれる。

嬉しい! 一番端っこだった。こういうお店は慣れないので気おくれする

から端は落ち着く。

さて・・・と。どうするんだっけ?

夫は初めての経験なので、私が何とかしなくては・・・

ところがどっこい、さっぱり分からない。

目の前を宇宙船の中のお寿司がガンガン走って行く。その上を時々高速船が

びゅーッと駆け抜ける。目がまわりそう!

「おい、係りの人に聞いて来いよ!」と夫。

聞きたくない。何とかしたい!メガネを出して注意書きを読む。

廻ってるお皿からの取り方がやっと分かる。

でも、なかなかこれが難しい。二度失敗、お寿司は去る。

夫は私を尻目に、コツが分かったらしく次つぎゲット。

「こうやるのさ」と偉そうに言うではないか。にっくき奴め。

気が付いたら、お茶を飲んでないことに気づく。

お茶の出し方は何とか覚えているが、お茶碗がどこをみてもない。

とうとう通りかかった店員さんに聞くと、何と高速船?の上の棚に茶碗が

載ってる。チビの私には手が届かない位置。

ところで、そうそう「クエ」はどうした?

画面を食い入るようにみて、何とか注文する。

なかなか現われない! もったいぶるな!

じりじりする寸前にやっと来た。

「これがクエ?」「ありゃ?」

なんとも小さい、薄い。

味は・・・わからん

テレビの画面上は実に美味しそうというか、大きな切り身だったような。

やっぱり我々庶民には高嶺の花クエは喰えんのじゃ。