昨日の夜、何の番組だったか観ていたら、パトカーに一般人が乗せて貰っているのを
みて夫と「あり得ないよなあ」と笑った。
笑った瞬間に「???」とモヤモヤが立ち上がった!
そうだ、私もパトカーに乗ったことがある。
10年以上も前、友人4人で熊野古道を巡る旅をした。
計三回に分けて巡った旅。確か5年間で三回は巡行した。三回とも思い出深い旅。
中辺路・大辺路・高野山と行ったけれど、まだまだ廻りきれないし山女の一人以外は
足が強くないので、厳しい山道を行くのは避けた。
二回目の大辺路の時は、すさみ駅からのんびりと山登りをし、ウバメガシの生い茂る
何とも懐かしいような細い道を登り、延々と歩いた。
途中突然眼下に美しい海が広がる。枯木灘だったか?
ただただ歩き、やっと峠を下り今度は海沿いの道をまたのんびりとひたすら歩く。
3,40分歩き、疲れて来たころ前方にパトカーが止まっているではないか。
後どのくらいでJRの駅までたどり着けるか聞いてみようとオバサン4人パトカーを
取り囲む。
「エッ、駅まで歩くの?」中年のおまわりさんが目を丸くする。
「まだ、大分あるよ。20分ぐらいかな・・・」
「ありがとうございました。」
やれやれもう少しだ。
お礼を言ってノッタラノッタラ歩き出した。
暫くすると、車がスーッと止まり、さっきのお巡りさんが「駅まで乗って行きなさい!」
えーーーッ、いいの~ッ!
「どっちみち駅の近くまで行くんだから、いいですよ。」
よっぽど疲れた顔をしてたオバサン達だったのだろう。
そういえば広い国道なのに人っ子一人会わないし、車も殆ど通らなかったなあ。
お蔭で疲れが吹っ飛んだ! なんて有り難い!
しかもパトカーに乗るなんて経験この先なかなか無い(?)だろうし・・・
田辺市の優しいお巡りさん、本当にありがとう!