そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

万作の会 ☆狂言の世界☆

2009-03-05 12:09:10 | Weblog
3月4日

  “狂言の世界” 有楽町「朝日ホール」にて

   プログラム  狂言「咲嘩」
   
          太郎冠者   野村万作
 
          主      石田幸雄
          
          咲嘩     野村万之介


          狂言「煎物」

          煎物売り   野村萬斎

          当人     深田博治

          太郎冠者   月崎晴夫

          立衆     高野和憲
                 中村修一
                 時田光洋
                 岡 聡史

  毎年一回は狂言を友人と観る事にしている。
  とても楽しく、笑いがいっぱい。

  昨日は朝のうち雨が降っていたが、なんとか止み、ずっとどんよりの天候だっ
  た。
  家を出る時は、降っていなかったが、銀座に着くと雨になってしまった。
  そんな雨も吹き飛ばす楽しい狂言二題!

  今は、必ず始めに解説をしてくれるので、分かりやすくなっている。
  解説は今回、石田幸雄さん。

  「咲嘩」はちょっと間抜けな太郎冠者が、主人の伯父と間違えて有名な詐欺師
  を連れ帰り、一騒動がおこるという話し。
  万作さんの年を感じさせぬヒョウキンな動きに、魅せられる。
  この仕事は、膝をとても酷使する。立ったり座ったり、床をドンと打ったりの
  連続なので心配になる。
  でも、そんな事を思っては役者さんに失礼だ!

  「煎物」は煎じ物売りの、いまでいうKYということを題材にしている。
  祭りの囃子物の練習をしてる所へ、ズカズカ入って行き、煎じ物を懸命に売り  つけようとする役を萬斎さんが軽妙にやるので、笑いが絶えない。
  稽古の邪魔をするなと言われた煎じ物売りは、そのうちにお囃子の拍子に合わ
  せて売り声を張り上げ、またまた笑わせてくれる。

  というように、日本の古典芸能の所作と楽しさを満喫させてくれた。 

~ドレスデンの煌き~

2009-03-05 11:19:18 | Weblog
イタリアバロック音楽

 3月1日  初台オペラシティ 近江楽堂にて

 プログラム  ヴェラチーニ/ソナタ第6番 イ短調

ガルッピ/変奏曲 ホ長調

        シェドヴィユ(伝ヴィヴァルディ)/ソナタ第6番 ト短調

        休憩

        ヴェラチーニ/ソナタ第1番 ヘ長調

        アルビノーニ/ソナタ ハ短調

        テレマン/ソナタ ハ長調

   リコーダー   太田光子

   チェンバロ   平井み帆


 ここ7年位になるだろうか、この二人のコンビのバロック音楽を、年2回シリー
 ズで聴いている。
 太田光子さんはヨーロッパでも活躍しているリコーダー奏者。
 平井さんとの演奏はとても息があっていて、300年もの時を超えて華麗な宮廷 にいる気分にしてくれる。
 そして、合い間に曲のレクチャーも二人で交互にしてくれるので、知らない作曲
 家も親しいような気になってしまう。
 例えば、今日の演奏曲の中ではシェドヴィユは自分が作曲したのに、そのころも
 う有名だったヴィヴァルディに曲を見てもらい直してもらうと、作曲者名を自分
 にせず、ヴィヴァルディにした結果、当たって流行してしまった。
 それで、この曲には「伝」とつくのだそうだ。
 人がいいのか、ずるいのか分からない話で、笑ってしまった。

 300年も昔の話しに自分まで入れてるようで楽しい音楽会なのである。