平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
「天澤寺殿三百年記録」を読む 19
明日には「天澤寺殿三百年記録」は終わる。何ヶ所か読み切れなかった部分があるので、元のコピーを見て来たい。これを、このまま再現イベントに使用して貰うのは、どうにも抵抗がある。ST先生に相談してみよう。
次に、何を読むか、今考え中である。
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「天澤寺殿三百年記録」の解読を続ける。
(献立の続き)
出頭衆、山内、並び出入の町人等献立
十八日午時
平 牛房、揚げ、いんげん
皿 (三杯)板麩、きゅうり、千草
汁 豆腐、菜
めし
香々
同晩
うどん
後段 半平麩、根いも、ゆず
小皿 (したし)人参、こぶ
但し、齋ゆえ、膳の上にて酒少々ずつ出す。
出頭の寺院、山内ばかりなり。凡そ四拾人前ばかり。
十九日朝
皿 あらめ、包み豆腐、椎たけ、牛房、太干し
香々
赤飯なり
これは常年、今川忌同様なり。
同齋坐
皿 きゅうり、かんぴょう、小椎たけ、揚げ、千草
坪 (黒胡麻)茄子
平 いんげん、竹の子、飛龍頭、大椎たけ、かんぴょう
猪口 (したし)人参、昆布
汁 豆腐、干し大根
めし
引き菓子 餅三切れ、小饅頭弐つ、煎餅弐つ
〆凡そ八十人前ばかり。
※ 引き菓子(ひきがし)- 祝儀・仏事などで引き出物として出す菓子。
十九日晩
平 (けんちん)豆腐、竹の子、茄子
香々
三十人前ばかり
斎後、法地近く末福寺なり。
※ けんちん(巻煎)- 野菜と豆腐を油で煎って、あんかけにした精進料理。
※ 法地(ほうち)- 結制安居が修行できる寺院。
※ 結制安居 - 僧侶たちが、一定期間、一ヶ所に集まって集団で修行すること。安居。
廿日朝
平 氷こんにゃく、牛房、焼豆腐
香々
めし
赤飯もあり。
※ 氷こんにゃく(こおりこんにゃく)- 寒気にさらして凍らせ、乾燥したこんにゃく。凍み蒟蒻。
同齋座
平 (だし)大物豆腐
猪口 (白和え)ふき
汁 豆腐、菜
めし
同晩
皿 きゅうり
平 焼豆腐
めし 了
(献立は以上で終り)
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