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ムサシは雨を厭わない

(大代川の桜は何分咲きか、雨に濡れている)

女房は今日早く名古屋に出かけて、二日間留守番である。1日目の主たる仕事はムサシの散歩だけである。外は1日雨で、ムサシの散歩以外はテレビを付けたまま呆けたようにうつらうつらして過ごした。お遍路の原稿を提出し終えて気が抜けてしまったようである。

ムサシは躾けたわけではないが、家の屋敷内では排泄をしない習慣が付いてしまった。小は縄張りのためにあっちの草むらこっちの電柱と、少しずつ引っ掛ける。人の家の前ではさせないようにリードを引くが、散歩コースはほとんど土手や畦道だから小は勘弁してもらう。大はやや広めの草が刈られた後、例えば田んぼに農機具を入れる斜面などを好んでする。直前にリードをぐいぐい引っ張って勢い良く進み、腰を屈めて気張る。その気配にすかさず四つ切にした新聞紙で受けて包み、ビニール袋に入れて持ち帰る。ドッグフードしか食べさせていないので、糞もこじんまりしたもので扱いは楽である。散歩させる愛犬家の中にはいまだに糞を処置しない人や、小さなスコップを持っていて、すくって川の方に放り投げてすます横着者がいる。そのような人は犬を飼う資格がないと思う。

そんな訳で、朝夕2度、散歩に出ないと、じっと耐えているのが辛そうに見えるから、どうしても出ないわけには行かない。ムサシの散歩に女房はいつもお天気を気にしていて、ネットのピンポイントのお天気情報で雲の動きを見ながら、雨の止む時間をねらってムサシを散歩に連れ出している。女房はムサシが雨だと散歩を嫌うという。今までは、自分も雨の止むのを待ってムサシを連れ出すようにしていた。

ところがこのところ雨ばかりである。雨が上がるのを待っていては散歩に出れない。今日も朝から1日雨で、かまわずに朝の散歩も夕方の散歩も雨の中出掛けた。それで判ったことは、ムサシは決して雨を厭わないということであった。犬はそのために防水の毛皮を着ているわけで、濡れればぶるっと一振るいすればノープロブレム。今日は2回とも雨の中を元気良く散歩に出掛けた。

雨を厭うのは付き合う人間様の方で、風があったりするとズボンが濡れてしまう。しっかり服装を固めて出かければ大丈夫である。2度とも近回りして帰ってくるかと思えば、こちらがセーブしないと、どこまでも行ってしまいそうな、いつもと同じ勢いであった。

さて、ちゃんと糞もして持ち帰り、ご苦労さんのおやつを与え、リードを自宅用の長いものに付け替えようと近付いた途端、ブルブルっと一振るいして、こちらの方が濡れてしまった。そのタイミングで一振るいはまずいよムサシ!
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