長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

憲法改正の為に、参議院選挙まで保守勢力を見守りましょう

2013-04-01 07:59:07 | 憲法
日本維新の会の綱領が憲法改正を前面に打ち出したことは、素直に、大いに評価したいと思います。

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維新の新綱領、原案になかった「保守」盛り込む
読売新聞 3月31日(日)10時33分配信

 日本維新の会が30日の党大会で決定した新たな綱領は、憲法改正への決意を前面に打ち出したものになった。

 橋下共同代表は夏の参院選後、安倍首相が意欲を示す憲法96条改正でも自民党との連携を目指す考えを示したことも改正論議の弾みになりそうだ。旧太陽の党出身者らの意向を受け入れ、原案になかった「保守」の文言も盛り込むなど、保守色が強い内容ともなった。

 党大会の「メーンイベント」となった、橋下氏と石原共同代表とのテレビ中継を通じた対談は憲法改正論議で盛り上がった。

 石原氏が「日本を自主性を欠いた、他力本願で安住させてきたのが憲法だ。要するに自分でじっとしているだけで平和が維持される幻想を日本人に与え、強いてきた」と指摘すると、橋下氏も「憲法があまりにも理想というか、ありえない国際社会観を(基準に)書かれたところがものすごい問題だ」と応じた。
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【綱領・抜粋】
「日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押しつけた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる。」

漏れ伝わるところによりますと、石原共同代表の肝煎りで捩じ込んだようですが、戦後我国の根幹に関わること。憲法改正がなされれば「一点集中・全面突破」となり、我国の病巣を治療出来る戦後かつてない瞬間を迎える事になると思います。

TPPにせよ、靖国参拝にせよ、従軍慰安婦に関する政府見解にせよ、良識保守層におかれては、安倍政権の立ち振る舞いに、必ずしも満足はしていないと思います。しかし、ここが我慢のしどころです。何故ならば、吉田ドクトリンは戦後我国が取るべき、いや取らざるを得なかった方針でした。結果、防衛を米国に委ねることで経済最優先が日本の政策の基本でした。しかし、大きな国民世論を背景に、このままではマズイという覚醒が沸き起こり保守旋風が吹こうとしています。ここで保守の分裂が起こって喜ぶのは、中国であり、韓国であり、北朝鮮であり、ロシアです。

あらゆる我慢をして、憲法改正(破棄も含めた議論も)をまず、成し遂げるのです。分裂してしまっては憲法改正は出来ません。いつまでか?参議院選挙までです。安定多数を保守で占めるまでです。

保守主義とは何か?「保守主義とは、自然の節理に畏敬の念を持ち、皇室を敬い、歴史に学び、日本の伝統文化を保持しながら事に望む事。 日本国家の使命は、日本の領土領海を守り、その上に住む日本人が、日本の伝統と文化を継承しながら、生き残ってゆく道を担保すること」、私の持論です。

では、日本維新の会は保守なのか?確かに甚だ疑問ですが、今そういう議論はすべきではないと思っています。

特に「たちあがれ日本」勢力の議員、関係者にとっては、日本維新の会と合流したことについて、根っからの保守支持者対しては十分な説明が出来ていない実態があります。実に耳の痛い自己矛盾であると思います。しかし、「たち日」が維新の勢いを利用し、国政において勢力拡大をするというのは、平沼先生の判断として正しかったと思います。

「国士たる平沼先生は絶対に保守の魂は売っていない」と、私は信じています。日本維新の会の「真性保守勢力」が自己矛盾を払拭出来るのは、参議院選挙の前後ではないかと思っています。それまでは見守りましょう。

恥ずかしながら、社会党から自民党に移り、自民党から維新へ移った護憲派候補者に私は惜敗した訳ですが、それも運命ですね。護憲派を候補者として受け入れた日本維新の会にも矛盾はあるのです。でも、それを指摘したところで、もはや何も生まれません。前へ進んでいくことが国益に繋がるのだと理解することにしています。ただ、会の一部から「長尾は民主党にいた時点で似非保守だ」と因縁をつけられていることは、なんか割に合わないなぁとぼやかせて頂きたいと思います。

野党らしくない日本維新の会に期待したいと思います。
コメント (8)
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