団塊の世代のつぶやき

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太陽電池市場

2008年01月12日 | 太陽光発電

  第3029回で取り上げた2030年までに全世帯の約3割に当たる1400万戸に太陽光発電をという政府の発表はその後何の動きも見えません。やはり単なるアドバルーンだったのでしょうか。

  それに比べて、企業はいろいろと動いているようです。

  NIKKEI NETより

  TDKと太陽誘電、コスト半減の太陽電池参入・シリコン使わず

 TDKと太陽誘電はそれぞれ太陽電池に参入する。有機色素を原料に使う新方式を採用、2010年の製品化を目指す。シリコンを原料とする現行方式に比べ発電効率は低いが、材料費が安く製造コストを半分以下に抑えられるとみている。世界的に需要が拡大する太陽電池分野では、シリコン価格高騰を背景に新方式の開発競争が起き、異業種の参入が相次いでいる。技術革新の進み具合により業界勢力図は一変する可能性がある。

 両社が開発を進めるのは「色素増感型」と呼ばれる太陽電池。色素が一部の波長の光を吸収して電子を放つ性質を利用して電気を起こす。現在主流であるシリコンを使う方式に比べ、直射日光下の発電効率や寿命は半分程度だが、光の弱い場所でも安定して発電でき、悪天候時や日陰での効率は従来より高いという。 (07:00)

  参照:TDK   植物の光合成にも似たしくみの色素増感型太陽電池

      太陽誘電

 第3003回のシャープの色素増感型に次ぐ参入でしょうか。いよいよ色素増感型も本物になってきたと言うことでしょうか。いずれにしても、選択肢の増えることは良いことじゃないでしょうか。

  そして、将来太陽光発電が増えたときに問題になりそうな再生問題に取り組む企業も出てきたようです。

  日刊工業新聞より

  ネクストエナジー、中古太陽光パネルの再生事業を開始

 ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市、伊藤敦社長、0120・891・060)は、中古の太陽光パネルの再生事業を開始する。20年前に設置され撤去処分が決まった自治体所有の大規模太陽光発電パネルを大量取得。性能検査の結果、再利用可能とされた約300キロワット分を低価格で販売する。

 同社では、金属くずとして廃棄処分される太陽光パネルの多くは、新品時の発電性能の9割を維持しており、中古市場を創造することで循環型社会の構築に寄与できるとしている。

 また事業開始にあたり社内にデモンストレーション用の発電システムも設置。稼働状況を10日から公開することで普及促進を図ることにしている。

 同社は太陽光、風力など自然エネルギーの発電事業を手がけるベンチャー企業。(更新日 2008 1 8日)

  参照: ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社

  中古市場が立ち上がってくるということはいよいよ太陽光発電の市場が本物になってきたと喜ぶべきことじゃないでしょうか。まだまだ市場は小さそうですが、いずれ大きな市場となり有効に利用できるような時代が来ることを期待したいものです。
  中古好きの私としては中古での増設もしたいし、逆に今の電池を下請けに新しい物への買い替えなんてこともありえるかもしれません。

そんな時代が早く来て欲しい!