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東日本大震災10年目の祈り

2021年03月15日 | イベント・活動

 3月に入ると「2021.3.11 東日本大震災から節目の10年」として多くの特集が組まれ、当時のニュース映像を見るたびに大震災が昨日の事のようによみがえって来ます。
 関連死を含め22,000人以上の死者・行方不明の方がいて、10年を迎えた今も避難者数は41,000人以上。山形県内には1,552名、天童市にも101名の方が避難をされているのですが、その9割以上が原発事故から逃れてきた福島の皆さんです。
 午後2時46分、私たちスタッフも仕事の手を休め全員で1分間の黙祷、被災された皆様に思いを寄せ亡くなられた方々のご冥福を祈りました。
 昨年はコロナ禍で中止となった追悼・復興祈念事業も今年は内容を縮小、コロナ対策を取った上での開催となりました。当会も「山形会場」にて支援団体メンバーとして「キャンドル点灯、設置補助、来場者誘導」などに携わり震災を偲ぶ日を過ごしました。

 一般の方の参加が制限され触れ合う時間がなく残念でしたが、他の支援団体の方から避難された皆さんの苦労話をお聞きし「10年の節目」などと割り切れない気持ちを強くしました。「避難先に定住を決め新築したものの、その家を売却し帰還することを望んだ家族、避難に対する見解の相違から家族がバラバラになる道を選んだ方、将来への夢と現実が大きくかけ離れてしまっている現実が多くある」などお聞きしました。
 政府主催の追悼式は今回が最後、次第にメディアからの情報も少なくなっていくのでしょう。時間の流れと共に薄らいでいく記憶。それでも、私は大震災への思いと教訓をいつも心の引き出しにしまっておきたいと思っています。

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