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果樹農家の秋、それぞれの思い

2022年11月21日 | くだものの生産者

 昨年は抗しがたい天候不順に翻弄され、大きな減収に苦しめられた全有連の阿部さんと奥山さん。昨年のサクランボは栽培場所によって大きな違いが出ました。阿部さんは全滅、奧山さんは半作に。
 今年に期待していた阿部さんのサクランボの作柄も平年ほどにはいかなかったようでした。そのあとの桃も雨続きの天候で思ったようにはいかず、リンゴも王林、シナノスイート、ゴールド、といま一つ。老木になった紅玉は今年は勢いが欠けました。
 今年を挽回すべく期待していたリンゴ「ふじ」はたわわに実ったものの、この暖かい秋のせいで色付きがよくないのです。
「いつもなら今ごろは雪が降るんですが、朝4時頃からもう明るいんですよ」と。桃の収穫時は雨にたたられ、思うような味に仕上がらず、後半期待していたふじリンゴも暖かな秋にたたられました。
 それでも阿部さんは父の代から続けてきた果樹栽培を続けていく覚悟です。
「息子も跡を継いでくれたし、なんとか頑張っていくしかない」今はそう決めています。
会員の皆さんから美味しいと評価をいただいている山形の果物は六月のサクランボに始まり、スイカ、メロン、桃、りんご(津軽)、スモモ、ぶどう、ラフランス、そしてりんご「ふじ」、シルバーベルと冬まで楽しむことができるのです。今年は資材、肥料などの価格も上がり園地の足場の新設もあります。阿部さんにとっても頭の痛い秋になりました。
 一方奥山さんは昨年ひどい減収をみたので今年はまあまあ。りんごの色づきもいつも通り。これからも果樹栽培を続けていきます。

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