10年前、私たちも山形で体感した東日本大震災、天童市は震度5弱と公表されましたが恐ろしい揺れでした。3月11日14時46頃、安心工房で仕事をしていた私たち、厨房では調理を終え製造品をパッキング作業中でした。皆で外に飛び出しました。地面が揺れている、電線もしなって左右に揺れている。立ったままでいる私に「しゃがんで!」とスタッフに呼びかけられたことを覚えています。ほどなく揺れも収まり、戻った室内は損傷もなくほっとしました。
「津波が来ます!」とラジオが叫んでいましたが、あれほどの大津波になるとは想像もできないことでした。その時震源地の海域では40メートルもの巨大津波が発生していたのです。震源地は三陸沖、マグニチュード9、最大震度7、かってない規模の大地震でした。
さらに追い打ちをかけたのが東京電力福島第一原子力発電所の爆発でした。電源喪失による冷却水の不足。かって国会で論議されながらもその措置が見送られていたことも人災とされるゆえんです。東日本大震災はこうしてもう一つの悲劇を生じさせました。16万人以上と言われる原発周辺の人々にとっての長い々旅が始まるのです。
あの折、会員の皆さまからは多大な募金をいただきました。山形に避難された福島の人たちへの支援、お隣の仙台市の生産者への農業資材の提供やお見舞金などに加えて仮設住宅に住まわれた被災者支援、オカリナの演奏会などさまざまな支援活動ができました。改めて感謝申し上げます。その後も山形県の復興支援活動の一員として名を連ね、社協を通じて福島の避難者支援活動をいまも行っています。今週は「東日本大震災追悼・復興記念事業」3.11キャンドルナイト、祈りの集いが開かれます。
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