のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

イベント尽くし

2006年07月25日 23時09分52秒 | 日常生活
創立25周年という節目の中、イベント満載の
会社生活を送っています。
今月から毎月一回は創立記念イベントが開催されるそうで
先日、創立記念パーティを終えたばかりなのに
もう8月のイベントの準備が始まりました。

打ち合わせが終わったのが21時です。
長かっただけあって、突っ込みどころ満載で
オモシロイコト山盛りの部会だったのですが
今、書きながら思い出しました。
これらのイベントに関しては、まだまだ口外禁止でございました。

ちっ。いつもは不機嫌だったり
眠気を我慢したりしているだけの部会で
今日は思いっきり爆笑したというのに。。。

残念でなりません。

だけど、ほらごらん(劇団太陽族)

2006年07月25日 23時01分15秒 | 舞台(キャラメルボックス)
尊敬する先輩であるrainbowさんに
無料で舞台をみませんか?というご案内をいただき
喜んでご一緒させていただきました。

お誘いいただいたのは劇団太陽族の舞台。
名前は聞いたことがあるものの
劇団の詳細はまったく知らないままの鑑賞です。

オウム真理教事件、神戸児童連続殺害事件など、社会で起こる
事件や現象をモチーフに取りながら、人と人との関係性に
重点をおいた普遍性のあるドラマ作りに定評がある劇団。
・・・らしいです。

今回の舞台のキーワードは
 「指定管理者制度」
 「介護」
 「人の営み」
 「どう生きるか」

指定管理者制度とは、2003年に改正された地方自治法で
民間の事業者が公の施設を管理運営できるようになった
というもの。・・・らしいです。

今回の舞台でいただいたご挨拶に書いてあった
以下のような文章が印象的でした。

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この制度によって、施設そのものの運営がよくなれば
問題はないのですが、事業の継続性が断ち切られ、
多くの現場は混乱の中で右往左往しているのが現状のようです。
福祉もまた、この制度の枠外ではありません。
おまけに介護保険の見直しもあって、介護福祉に携わる
ケアマネージャやヘルパーたちは悲鳴を上げています。

  中略

以上、蛇足ながら新作を作るきっかけや想いなどを
記してみました。しかし、演劇は芸術であり娯楽なんです。
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まさしくこの挨拶に書かれていることを
ずんと突きつけられ、深く深く考えさせられた舞台でした。

舞台はあるデイケアセンター。
そこの職員を中心に、指定管理者制度によって
このデイケアセンターに移動になった職員二名と
デイケアセンターにショートステイ中のノブさん
掃除スタッフとして施設から働きに来ている
知的障害者の野間さんが遭遇した
「七夕まつり」の不思議な奇跡を描いています。

起こった奇跡はファンタジー色が強く
「ありえないこと」ではありますが、それを取り巻く環境は重く
とてつもなく現実的で、そのあまりの重さに
ファンタジーも力技で納得させられてしまいます。

見終わった後、一緒に見たrainbowさんと交わした会話は

「こんな伝え方があるんだよね。」

というものでした。
メッセージ性が強い舞台です。
そして、私たちが知っておかねばならない問題を
中心に据えた舞台です。

劇中、ノブさんがみんなに訴えます。

「50年後の自分なんて想像したことないだろ?
 見えないふりをしてるだろ?」

まさしく私は普段考えたことのない問題でした。
そのことに対して考えるきっかけを与える
「舞台」というツールの使い方に感動した夕方でした。

劇団員の合唱
「こんな時代に誰がした」という歌詞の重みに
涙腺を刺激され、そして、野間さんがラストに訴えた言葉

「ノブさん、世界は夜です。
 朝だけど、夜ですっ。」

に対するノブさんの返答にまた目頭が熱くなりました。
私たちひとりひとりがこういった問題をきちんと捉え、
考えていかなければならないのだ、という訴えを
投げかけるだけではなく、こんな時代でも希望を失わずに
生きていこうという願い、生きていくのだという想いが
伝わってくる舞台でした。

「だけど、ほらごらん。
 空には星が光ってる・・・。」

また福岡に来たら、ぜひ見に行きたい。
そう思わせてくれる舞台に感謝。
そして出逢わせてくださったrainbowさんにも感謝です。