趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

けなげ

2009年07月31日 | 子育て
NHK放送の「わたしが子どもだったころ」の
記事を何回か書いていますが
録画したものをまとめて観て思ったことは
本当に子どもは健気だよな~

自分のことを思い返してみても
小さい頃というのは無邪気に親を信じていますよね。
たとえどんな理不尽な思いをしようと
理不尽だと思わない、というか
ただもやもやした物だけが残っているだけで
親の言うことが当たり前なんだと。

番組に登場する人たちの表情は一様に明るくないのです。
ほとんどの人が、多くを語りたがらず
目を伏せ、考え考えとつとつと語ります。
そして決して親を悪く言わない。
でも、そこで描かれている子どもの頃はとても大変そう・・・。

子どもって、こんなにも親のことが好きで
こんなにも親というものにとらわれるのか~
それなのに、親に振り回されているという実感は
なかなか持てない物だと。
そんなことを観るたびに考えてしまいます。

案外親の方には全然自覚が無かったりして。

子育てに王道はないのだなと、
正解なんて無いのだということがよく分かります。
ひょっとして子育てに悩む人たちにオススメかも!です。。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』 西原理恵子

2009年07月30日 | 
理論社の「よりみちパン!セ」シリーズ の一冊です。
このシリーズは、ヤングアダルト新書として
‘中学生以上のすべての人に’とうたっています。

西原理恵子さんの作品は初めてです。
言わずと知れた漫画家で最近は原作が映画にもなっていますね~
友人に「毎日かあさん」のファンがいて
何度かすすめられていたのです。
ですが最近どうもマンガを読まなくなっていて
気になりながらそのままになっていました。

この『この世でいちばん大事な「カネ」の話』は
その刺激的な題名にひかれ、手に取りました。
そこには、西原さんの生い立ちから現在までが綴られています。
自身の体験したことからわかった大切なことを
飾らない言葉で、こども達に向けて発信しています。

読みながら、アカデミー賞を受賞した
映画『スラムドック$ミリオネア』を思い出していました。
どこかで負の連鎖を断ち切ること
そのために先ず一歩を踏み出すこと
そして一生懸命に‘働く’ということ。

この本を若い人たちに読んで欲しいと思いました。
普段読書なんてタルイ、なんて言ってる人達に
是非読んで欲しいと思いました。
YA新書なので、漢字にはルビがふってあり
わかりやすい言葉で綴られているので
あっという間に読めます。
夏休みの宿題に困っていたら、是非!!

子ども達に教えていかなくてはいけない大切なことが
たくさん詰まった本だと思いました。。


「プリンセス・トヨトミ」万城目学

2009年07月29日 | 
万城目学さんの作品を、初めて読みました。
『週刊ブックレビュー』という番組に出演されたのを観て
読んでみたいと思ったのです。

早速図書館に予約しましたが、とても人気で
ようやく順番が回ってきました。
先だっての直木賞の候補にもなっていましたね~
若い作家さんですが、その著作はドラマになったり
映画になったりで気になっていました。

長編です。
ですが、読みやすくとても具体的な描写なので
映像のように目に浮かびます。
読みながらこの作品もきっと映画かドラマになりそう、と思いました。
万城目さんは奇想天外な物語の名手なのですね、きっと。
途中テンポダウンしてしまうところが惜しいと思いました。

一番心に残ったのは
‘正直に行動する人間が一番強い’
最近このことを実感する出来事があったので
本当に強く心に残りました。
そして、父親と息子。
こんな話があったら救われる親子は多いだろうな~
大阪庶民の心意気の詰まった作品だと思いました。。

ママ友たち

2009年07月28日 | 子育て
知人のご夫婦に待望の赤ちゃんが誕生したと
偶然お話を伺いました。
なかなかできずに諦めかけていたそうな。
本当にうれしそうなお話し振りに
聞いているこちらまでうれしくなってしまいました。

今8ヶ月になるところ、との事。
新米ママさんの目下の悩みは、子育てサークルで出会う
若きママ友達のこと。
自分より一回りも違う年齢のママたち、
世代間ギャップが大き過ぎると嘆きの言葉の数々。
初めての子育てに余裕も無く
ノイローゼ気味だとパパさんも心配していました。

目の前で刻々と変わる子育て、という仕事。
しかもちっとも一般的でなく
ちっとも順番どおりじゃない、
どうしていいのか分からず、途方にくれてしまいますよね~
そんな時支えになってくれるのが
同じような年頃の子育てしているママ友たち。
おしゃべりするだけで、イライラから開放されたり
自分だけでないんだと思えたり。

ですから、ママ友との関係が上手くいかないと
本当にしんどいと思います。
年齢に関係なく、必ず同じように悩むママたちはいるはず。
出かけていく場所を変えてみたり
別なサークルや集まりを探してみたり
どこかで助け合える仲間と出会えるといいなぁと
エールを送った今日でした。。

花火大会

2009年07月27日 | 日々のこと
7月最後の週末にかけて
隅田川を始め、各地で花火大会が行われたようですね~
私の住む地域でも毎年花火大会がこの時期開催されています。
お天気が心配されましたが
無事夜空を飾って楽しませてくれました。

打ち上げ場所から近いところに住んでいるので
上がり始めると家の中でじっとしていられません。
今年はいつもの場所でのんびり鑑賞、ではなく
より迫力を求めて、場所を移動して歩きました。

すると、当然のことながら人がより多く集まっているところが
よく見える場所だということが分かってきました。
どこも多いのですが、そういう穴場のような所は別格です。
目の前でしゅぱしゅぱ上がる花火に、びっくり!!
火の粉が降っきて怖いくらいです。

実はいつも見ている場所はもう少し遠くになるので
ちょっと迫力に欠けるのです。
なんだか今ひとつな感じだね~と
移動することにしました。

頭の上から降るように上がる花火を見てしまうと
より近くへ、より大きく、と
う~ん、人間は飽くなき刺激を求める動物なのね、
と思ってしまう週末でした。。

ドラマ「リミット-刑事の現場2-」

2009年07月24日 | テレビ
新しいドラマが続々始まりましたね~
一回を観ただけでは判断できないのでしょうが
なかなか気持ちにヒットしてくるものが無いですね~

そんな中、NHKの土曜ドラマ「リミット-刑事の現場2-」を観ました。
このドラマ、なかなかすごいです。
主人公の森山未来演じる若手刑事のシリーズ第2弾なのですが
若者とベテランとのかかわりの中で
成長していくという構図は多分変わらないと思います。

ですが、今回の先輩ベテラン刑事は、
武田鉄也演じる署内きってのトラブルメーカー。
この老刑事とのかかわりで
正義感にあふれる若手が、どのように変わっていくのか。
人間の建前と本音というものに、どのように立ち向かうのか。
なかなかハードな内容になっています。

心の悪を認識しているうつろな瞳と
漂う虚無。
心の悪を見つめる冷徹さ
武田鉄也の演技が光ります。

前作でも最近の若者事情が効果的に取り上げられていましたが
その対比は面白く
いつの時代も新人類や宇宙人な感覚があるのだと思いました。
続きが楽しみです。。

内視鏡検査

2009年07月23日 | 日々のこと
先日、夫くんが初めて大腸の内視鏡検査を受けてきました。
会社の健康診断を受けたのも、5年位前のことです。
私に至っては、それこそいつ受けたっけ・・・。
本当はちゃんと検診受けねばと思っているのですが。

近くに内視鏡検査の名医がいるとの情報に
夫くんにススメてみました。
大腸内視鏡検査は、事前に腸内を空っぽにしないといけないので
いろいろ飲まなくてはならない薬があるのですね~
見ているだけで大変そう、と尻込みしちゃいます。
当の本人はいたってケロッとしていましたが。

検査から帰ってきたら、ポリープ一個取ってきたよ、と。
大腸内視鏡検査の写真とポリープ切除の説明書をもらってきました。
なかなかきれいに撮れています。
本当に痛くも無く、簡単に終わったとの事。
すご~い!!

身体への負担が少ないので
おまえも行って来い!なんて言われてしまいました。
私も胃腸が弱いので、何か見つかるとヤダよな~
あれこれ受けない理由を探しているのだけれど・・・。

10年以上前までは、私も健康診断受けていたのです。
子宮・乳ガン検診も、友人に誘われ毎年受けていたのです。
でも、ある時から一切受けるのをやめてしまいました。
何故か・・・。
近藤誠さんの一連の本を読んでからです。
論争になった『患者よ、ガンと闘うな』は衝撃でした。
読んだ本は近藤さんの著作だけではなかったのですが
多くの本の中で、一番共感してしまったのです。

夫くんの検診騒動で、そのことを思い出してしまいました。
今、近藤誠さんはどうしていらっしゃるのかな。
その後の本を是非読んでみたいと思いました。。

気になること

2009年07月22日 | 日々のこと
昨日夕方友人と久しぶりに少しおしゃべりしたのですが
別れた後、なんだか疲れを感じてしまいました。
久しぶりのせいなのか
今まで気付かなかったのか
なんだかもやもやしています。

もやもやが続いているのには一つ理由があります。
そう感じたのが昨日の友人だけではないからです。
もう一人、長女の出産で知り合った友人に久々に逢った時も
同じように感じてしまいました。

確かにこの二人は
私とは正反対のタイプで
それでも仲良くなったのは、共感するところが一箇所あったからなのです。
今までは違いをものともせず、楽しんでこれたのですが・・・。

どうも、私自身の問題のような気がするのです。
私自身が、変わってきたのではないかと。
それが、歳を重ねたせいなのか
自身のおかれた状況のせいなのか
よくわかりません。
ただ、最近の夫くんを見ていて思ったのです。
随分変わってきたよな、って。

同じモノを見ても同じようには感じない
本を読んでも、テレビや映画を観ても、音楽を聴いても
見えるものが違っているような感覚。

それが何故なのか、ナゾ!!


映画「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

2009年07月21日 | 映画
海の日の連休となった20日、多くの家族連れでにぎわう映画館でした。
夏休みに向け続々こども達に向けた映画が公開されています。
お陰で比較的幅の広い10代たちの姿が目に付きました。

そんな中、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」を観てきました~
もう付き添う子供もいないのですが、
こども達と共に原作を読み、映画を観てきたので
やはり最後まで見届けなくては、と思っています。

映画を観ながら思ったことは
原作を読んでいないとよく分からないのでは、ということでした。
盛りだくさんなエピソードをよく映像化しているとは思いました。
ですが、作品が進むにつれ、その内容も濃く、複雑になってきます。
前作から間が空いているので
記憶も怪しく、なおさら不明瞭な点が出てくるのです。

でも、なんといっても見所は、
ハリー、ロン、ハーマイオニーの成長ぶりでしょう。
主人公の3人だけでなく、登場する多くの人たちが同じ俳優なので
成長ぶりだけでなく、老いた感じも年月を感じさせてくれます。
物語でもお年頃な面々の恋話が盛り上がり、
まるで保護者気分でみてしまうのが可笑しいです。

この第6作目は、最終章の手前なので物語は佳境です。
‘半純血のプリンス’が誰なのか
何ゆえ登場してくるのか
そしてとても重要な‘分霊箱’というもの。

今回は物語の最後を知って観る映画となりました。
そういう意味では
原作ファンのための映画のような感じがします。
世界中でコアなファンがいるのですから
それも当たり前な話なのかもしれませんね。。

「朗読者」ベルンハイト・シュリンク

2009年07月17日 | 
公開中の映画『愛を読むひと』の原作、
世界的ベストセラーとなった「朗読者」を読みました。
映画は先月観に行って、とても良かったので
原作を読むのを楽しみにしていました。

読みながら、映画は原作を丁寧に映像化していると思いました。
原作は映画を、映画は原作をまるで補うような感じです。
そして、主演のケイト・ウィンスレットは
渾身の演技でハンナを演じたと思いました。

原作はミヒャエルの視点のみで語られるので
ハンナの気持ちは分からないのです。
彼の感じたままの描写であり
想像なので
多くは語られません。

でも、映画は違います。
ハンナが語り、ハンナの表情が伺えます。
それは多分映画の製作者の解釈だと思いますが
私はそれがはずれていないと、読みながら思いました。
ですから、映画だけ観た時はミヒャエルの気持ちの方に
不明な感じを持ったのですが
原作を読むことで、別な視点が得られたのでした。

立場の違う‘倫理’
立場の違う‘正義’
立場の違う‘法律’というもの。

映画を観た後、ミヒャエルはハンナを罰したのだと思っていました。
だから手紙の返事を書かなかったのだと。
でも、原作ではずっとハンナに対して罪の意識を持っていたとありました。
たぶん、複雑で相反する気持ちだったのでしょう。
‘罪と罰’

この本は、簡単に読み飛ばしていくことができませんでした。
行きつ戻りつしながら
丁寧に何度も読んだ箇所が多々あります。
悩み多き主人公ミヒャエルの心の旅の物語。
彼の心に癒しは訪れるのか
幸せというもののうつろいを
考えさせてくれる物語だと思いました。。

日々のこと

2009年07月16日 | 日々のこと
毎日暑いですね~
日差しが強くて外に出るのに勇気が要ります^^;
健康のためと、近場の銀行廻りは自転車で行っているのですが
あまりの日差しに怯んでしまいます。

昨日など夕方涼しくなってから出かけようなんて思っていたら
いつまでも日が高く、結局間に合わないATMもあったりして。
今日は振り込みもあったので、ちゃんと暑い中行って来ました。

でも、自転車こぎながら
随分体力ついたな~と思いました。
これもテニスの効用かな。

私はもともと胃腸が弱くて
蒸し暑くなるととたんに食欲が落ち
冷房も苦手で、必ず夏の終わりに
夏バテを繰り返していたのです。
ところがここ数年、蒸し暑さに負けなくなってきたのです。

水を飲むようになったこと
テニスを始めて定期的に運動するようになったこと
野菜ジュースを作るようになったこと
心当たりはこの辺です。

このところ仕事が立て込み
ちょっと余裕の無い生活でした。
それも昨日で一段落つき、ほっとしているところです。
忙しさの中でも、テニスはしたいし、
飲み会にも参加したりして
日々が飛ぶように過ぎていきます。
何にも考えなくても過ぎていく日々はイヤだなぁ~

そんなこと、ぐずぐず考えている日々のこと、でした。。

『俳優・笹野高史』

2009年07月15日 | テレビ
NHKの番組「わたしが子どもだったころ」の
笹野高史さんの回を観ました。

この番組、今までも何度か取り上げていますが
気に入っています。
それぞれ様々なこども時代をおくられているのですが
共通しているのが、意外な素顔。
饒舌な人は、あまりいません。
そして、再現ドラマがなんともいい感じです。
本当にそっくりな子役が登場して
説得力があり、これまたいい表情で
雰囲気が盛り上がるのです。
見終わった後、たいていその人のファンになっています。

今回の笹野さんは、大好きな俳優の一人です。
仲の良いご家族ということを何かで知って以来のファンです。
ですから、とても楽しみな登場でした。

三歳の時に父親を亡くし
父親の記憶が無い、ということ。
四人兄弟の末っ子で
母親に特にかわいがられたこと。
その母も十歳の時に病気で亡くしてしまう、ということ。

辛かった記憶を閉じ込めて閉じ込めて
かわいがられた楽しい記憶を笑顔で語る・・・。
‘涙の爆弾’
二十一歳まで、涙で枕を濡らしたとのこと。
今、その‘涙の爆弾’は随分小さくなっている、とのこと。

子どもの頃食べた屋台のわらび餅を食べて
懐かしさに、涙する笹野さん。
後から後から流れる涙に、思わずもらい泣きしてしまいました。

番組最後に流れたプライベートビデオのような映像。
あれ?!笹野さんとそのこども男の子4人。
どこかで観たような・・・、と思ったら
4人とも再現ドラマで登場していた兄弟でした!!
なんと、末っ子君が父親の子供時代を演じていたのです。
楽しそうな家族の笑顔がとても印象的でした。。

子ども力がいっぱい 河合隼雄が聞く「あなたが子どもだったころ」

2009年07月13日 | 河合隼雄
元文化庁長官で心理学者の河合隼雄さんは、
脳梗塞に倒れられ、2007年7月16日にお亡くなりになりました。
翌年、河合さんゆかりの本が何冊か出版されたうちの一冊です。

児童文学をテーマにした光村図書の季刊誌『飛ぶ教室』での
「あなたがこどもだったころ」と題した対談をまとめた本ですが
河合さんの著書の中には、『あなたがこどもだったころ』と
題した本がが何冊か既にあります。

河合さんの本は一年の中で
未読既読限らず必ず読みたくなる時があって面白いです。
す~っと吸い寄せられる様にそのコーナーを眺めてしまうのです。
今回、未読の、また新しい本を手に取ることができ
とてもうれしく思いました。

今回の対談相手は全部で7人。
山本容子=人の考えないことを考えてみせる力
鶴見俊輔=創造性を身につける力
筒井康隆=人を驚かせる力
佐渡裕=強い思いを蓄え成長する力
毛利衛=環境をうまく受け入れる力
安藤忠雄=遊びからイマジネーションを生み出す力
三林京子=体当たりの挑戦を積み重ねる力

そうそうたるメンバーで、
またそれぞれの‘こどもだったころ’がステキです。
不良だったり、お転婆だったり、末っ子の甘ったれだったり、
ホントにエピソードに事欠かない感じです。

でも、皆さん、河合さんと楽しくおしゃべりしていくうちに
ふと思い出したりして、ご本人も驚いていたり。
こんなことあったな~という気持ち、
こんな風に思っていたんだよ、という感じ。
実にテレながら、また瞳を輝かせている様子が
写真に上手くとらえられています。

でも、何といっても
対談後の感想をまとめられた河合さんの文が
とてもとてもいいです。
読みながら、あぁ、私は河合さんの文章がとても好きなのだと気づきました。

どの対談でも、現代のこどもを取り巻く状況を憂いていた河合さん。
どうにかしなくちゃいけないんだけれど、と。
そうして心配を胸に逝ってしまわれた・・・。
もうその駄洒落も、楽しい文章も、フルートの演奏も
あの笑顔にも、逢えない事がとてもとても寂しいです。。

メールの返信

2009年07月10日 | つぶやき
テンキーでの日本語入力が苦手です。
つまり、携帯電話でのメールを打つのにやたら時間がかかるのです。
だからって、タイピングが素晴らしいというわけではないのですが^^;

携帯メールも使い始めて早10年近くになるというのに
その‘遅さ’はあまり変わりがありません。
進化してないよな~
返信の素早い相手だと、ホント緊張してしまいますし。
状況によってはそれこそ速さが求められるわけで・・・。

最初は、慣れれば早くなる、と安易に考えていたのです。
慣れれば私だってマシンガンのような指さばきで、なんて
思っていたのですが
いつの間にか子ども達に抜かれ
友人たちに言い訳をし・・・。

今では自分なりのルールを作っています。
それは、間髪入れず返答が求められる時は電話をする
あるいは一文でもいいから送信する、
メールの返信はなるべく3時間以内に。
やむを得ず翌日になってしまったら、謝る、などなど。

ようするに、余計な文章打とうと考えているから
遅くなるのですよね~
見かねた子ども達が、代わりに打ってあげようかと言う始末です。

ところが、最近
私の返信の遅さなんて問題じゃない輩が、増えてきたのです。
3、4日返事がこないのなんて当たり前
1週間なんていう人もいます。
さすがに一週間越えの人には苦情を言いましたが
「どっちにするかまだ決まってなかったから」の一言に
人それぞれだなぁ~
理由やメールに対する感覚の違いに驚きました。

こういった感覚と言うのは
年代によるモノなのでしょうね~
若い人には無さそうですよね。
反対に若い人たちにはそれなりの
暗黙のルールや感覚があって
それはそれで、
どこかで火花を散らす原因になっているのかもしれませんね。。

「風の中のマリア」 百田尚樹

2009年07月08日 | 
前作「BOX!」がとても良かったので
新作「風の中のマリア」を楽しみにしていました。
「BOX!」の評判が良く、知名度も上がり
図書館の予約数も増えてようやく順番が回ってきたのです。

今度の小説はオオススメバチのお話。
主人公マリアは、大帝国に生まれたワーカー、
つまり働き蜂なのです。
オオスズメバチの生態が詳しく語られ
その一生というものを初めて知りました。
さながら『昆虫記』。

読みながら、著者はこの本で何を一番伝えたいのかな、
とずっと考えていました。
‘運命’?‘遺伝子’?‘昆虫の世界’?
そう考えてみると、一番‘運命’を受け入れないのは
人間かも。
自然や運命に抗って生きようとする人間に対し
自然界の掟、運命に従いつき進んでいくマリア。
物語に人間は登場しないのですが
オオスズメバチの不思議な生態を知るにつれ
わが身人間の生態に思い巡らせてしまいました。

物語の中で多くの虫たちが登場するのですが
できればオオスズメバチを筆頭に、
写真か挿絵があると良かったです。

読みやすいので、小・中・高生たちにもオススメです。
夏休みに親子でも読めそうです。。