趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

スキー納め~?!

2009年12月30日 | 日々のこと
実は今この記事、自宅で書いていません。
28日に息子が、29日に娘が帰省し
年末のあれこれを猛スピードでこなし
今朝早く自宅を出発して、
今、家族で岐阜の奥飛騨に来ています。
スキー滑ってきました。
2009年滑り納めです。

今年一年振り返って
子育てが終了して、自分自身の楽しみや
生き方を考えるようになったことを
強く感じています。
それにともなって
本の読み方や時間の使い方
何を選んでいくのか、
自分がしたい事は何か、
しなければならない事はどんな事か、
などなど
今まであまり自覚していなかったことを
漠然と考えるようになってきました。

そんな中で読んできた今年の本たち。
特に印象深いものは・・・
村上春樹『1Q84』
井上荒野『切羽へ』
天童荒太『悼む人』
三浦しをん『風が強く吹いている』

映画は・・・
『グラン・トリノ』
『ディア・ドクター』
『愛を読むひと』

こんな風に感じたことや
思ったことなど思いつくまま、気の向くまま
書いてきて良かったと思っています。
お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
今年のブログはこれでおしまいです。
また来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を~~~~



テニス納め、仕事納め~

2009年12月28日 | 日々のこと
年内にもう一冊位本の感想が書けるかな、
と思っていたのですが
続けて読んだ作品が、とても暗く重くて
どよ~んとしてしまいました。

25日書こうと何度か挑戦したのですが
書きながら、どんどん沈んでいくので
やめてしまったのです
まあ、仕事も立て込んでいたのですが。

やっぱり、年末のような気ぜわしい時には
明るくハッピーな内容がいいですね~
図書館もお休みに入るので
あわてて昨日行って来ました。
予約していた楊逸さんの『すき・やき』も借りられて
うれしい~!!

でも、夫婦二人でクリスマス会したり
テニス納めの‘6時間テニス会’に参加したり
年末の忙しい時に!!と
皆で突っ込みいれながら、楽しんできちゃいました

お陰で27日日曜日は頑張れましたよ~
いつになく大掃除頑張りました。
くたくたになりましたが、達成感もありますね~

そして今日、残っていた仕事も無事終わり
明日は事務所の大掃除でおしまい。
さて明日、ブログ納めができるかしら??

優先順位

2009年12月24日 | つぶやき
昨日23日はお天気のいい休日となったので
大掃除には打って付けの日だったのです。
なるべく時間を無駄にしないよう
何事も計画的にいこう!と夫くんに
一日のスケジュールを立てることを提案したのです。

一日って言っても、昼間の暖かい時間は
そう長くないのです。
あれもこれもと話してるうち
あれだこれだと紛糾してしまい
早くも時間の無駄遣い。

なんとか予定を立ててスタートしたけど
なんだかいつもの用事と変わりないな~
それでも予定通り仕事をこなして
順調~やっぱり計画的ってイイよねなんて
思っていたのですが・・・。

買い物に出かけるまでは、確かに計画通りだったのですが
そのままあっちの用事、ついでにこっちの用事、と
想定外の用事が先行してしまって
計画は丸つぶれ。
帰ってきてからの予定の、
肝心の掃除の時間は全く無くなってしまったのです。
あぁ~

嘆く私を横目に、どこ吹く風の様子の夫くんに
もしや確信犯かも!!と思ったけれど後の祭り。。

「ズームーデイズ」井上荒野

2009年12月22日 | 
主人公は30歳女性、一応小説家。
2作目がなかなか書けずにいる。
妻子持ちの‘カシキ’と切れないまま
8歳年下の‘ズームー’と一緒に暮らし始める。
‘ズームー’‘アームー’とお互いを呼び合いながら
『仲良しごっご』を続けた7年間の日々のお話です。

いつものように慣れた荒野さんの文章で
長くないのでもっとすーっと読めるかと思っていました。
こんなに読み進めるのが遅くなったのは
第一作目以来のことです。
(一作目は私には苦手な感じだったのです。)

でも、あの本とは違うのです。
読んでいて、苦しくなってくるのでした。
まるで荒野さんの吐露を受け止めているみたいで。

主人公が小説家で、「父神病」として小説家の父親が登場したり
まさに荒野さん?と思わせるような設定です。
だからといってフィクションだよね、と読むのですが
どうもいつもの様には上手く行きません。

それがもし作家の手管ならば
大成功です。
私には荒野さんの心の叫びが届いて来るようで
とても苦しくて仕方ありませんでした。
その気持ちに共鳴してしまい
それがまた何故なのか、分からずに読み終えた感じです。

他の人の読後感想が、とても気になる本でした。。

週末あれこれ

2009年12月21日 | 日々のこと
さむ~い!!!
このあたりは温暖な地として知られているので
めったに氷点下などということはありません。
雪もほとんど降りません。
それでも、先週からの寒波で
すっかり真冬が来てしまったようです。

しかも、連日の強風で
お日様出てもぶるぶるぶる・・・。
さすがにテニスに行くのもためらわれたほど。
ボールだって風にあおられ
変化しまくりだし。どこ行くか分からない~
じっとしているとどんどん冷えるので
意味も無く走り回ったり^^;
いつになく心拍数が上ったかもしれません。

そんなさむ~い週末の夜、
わけあってディナーの予約を入れていたので
寒風吹きすさぶ中、歩いて出かけたのでした。
よりによってこんな日に・・・と、
ちょっと恨めしく思いましたが
予想外の美味しさに、ちょっとほっこり。

今年はなるべく小掃除を積み重ねようと
心がけているのですが
強風で外にモノが干せないのはイタイです。
せっかく晴れても思うように進まなくて
やっぱり大掃除で一気に、となってしまいそうな予感。。

映画「真珠の耳飾りの少女」

2009年12月18日 | 映画
ムービープラスで放送していたのを
偶然観ることができました。
題名の通り、フェルメールの名画誕生の話です。
フェルメールは以前展覧会を観に行った事があります。

主演は、スカーレット・ヨハンソン。
1665年、オランダのデルフト。
家計を支えるため、17歳のグリート(ヨハンソン)が
画家ヨハネス・フェルメール(コリン・ファース)の家へ
奉公に出されるところから物語は始まります。

とても美しい映画だと思いました。
フェルメールの名画を思い出させる
光やカットや全体のトーン。

何よりグリード役のスカーレット・ヨハンソンが美しい。
あどけなさと初々しさと戸惑う表情が
とても美しいと思いました。

彼女の台詞はとても少ないのです。
その表情と仕草と目線と
身体全体を使い、心のありようを表現しているのです。

シンパシーとはこういうものだと
フェルメールとグリードを見つめるうちに
強く思いました。
そして触れ合うことも無いのに
魅惑的で官能的。
ドキドキしてしまいました。

そしてそういう人間に出会えるかどうか
それはやっぱり、‘運命’なるものなのかも。。





「小太郎の左腕」和田竜

2009年12月17日 | 
和田竜さんは『のぼうの城』とても面白かったですね~
話題も集め、直木賞にノミネートされたり、
本屋大賞にランクインしたり。

歴史の教科書には登場しない人々が
生き生きと描かれるスタイルは変わりません。
登場人物一人一人がとても魅力的に描写され
まるで活劇を観るようです。

主人公の小太郎は、11歳。
わけあって祖父要蔵と暮らしている。
怒るということを知らない無垢な小太郎は
‘阿呆の小太郎’とバカにされている。

もう一人の主人公半右衛門。
勇猛果敢な戦国武将。
小太郎と出会うことで自らの運命が変わっていく。
この戦国時代を生き抜く武将としての生き様が
よく描かれていると思いました。

読みながら、何を幸せと思うか
何をよしとするか
それは誰にも決められないという事。
気持ちというものの持つ計り知れなさ
ままならぬ心のありようを思いました。

この二人を軸に物語りは進み
この二人を取り巻く人々との話なのです。
和田さんは、ストーリーテラーなのだと思いました。
きっと、映画やドラマになりそう。

スピード感にあふれ、あっという間に読めます。
面白かったです!!

きょうだいのこと

2009年12月16日 | 子育て
友だちと話していて、‘お姉ちゃん’の話になりました。
彼女も私も‘お姉ちゃん’です。
違うのは、彼女には弟さんが
私には妹がいるところです。

意気投合したのは
子どもの頃、とても仲が悪かったというところ。
そうなのです、私は一つ違いの妹が
ホントに嫌いだったのです。
そしてそのことを
ずっと長い間、引け目に感じていたのです。

なので、自分が子どもを産んだときに
我が子たち、姉弟が仲良く育つことを願ってきました。
子育て中一番気遣ってきたことが
「お姉ちゃんなんだから」と言わない事でした。

この言葉に随分傷ついたよね~と
友だちと盛り上がったのです。
過ぎてしまえば笑えることですが
子どもの頃というのはそんなものですよね~

お互い結婚して子どもを持つようになり
自然と妹との関係も回復しました。

子育て中、子ども達によく読んだ本が
いとうひろしさんの『ごきげんなすてご』 です。

  突然現れた弟。でもお母さんは弟ばかりかわいがる。
  それならいいよ、あたしはすてごになって、
  すてきなおうちにもらわれるから…。
  家出した女の子が、「すてご仲間」になった犬、
  ねこ、かめといっしょに大活躍する
  とても面白い童話です。

この本を初めて読んだ時、心の古傷に触れました。
やさしくふんわり、撫ぜるように・・・。
子どもの頃、こんな本に出会っていれば少しは違っていたかも。
そんな風に感じさせてくれた、面白い本です。

小さなきょうだい育てている方を見かけると
よくオススメする本です。。 

せつない思い

2009年12月15日 | つぶやき
テレビを観ていて、
綾瀬はるかちゃんに、
管野美穂ちゃんに、
松たか子さんに
ホロリとさせられてしまいました。

そうです、放映中のドラマ
『JIN~仁~』『坂の上の雲』です。

3人とも、事情は違っていても
思いを遂げることができない
‘せつなさ’にあふれた気持ちを
画面いっぱい表現していて
とてもとても良かったのです。

その思い、受けて立つ男性たちも
大沢たかおさん、
もっくん、
阿部ちゃんと
とてもとてもステキでした。

こんな風に思いを募らせたり
胸に秘めたり、胸を焦がしたり
人の気持ちというのは、ホントに尊いものです。

一途にまっすぐな眼差しを見ていたら
‘恋’っていいな~と思ってしまいました。
たとえそれがかなわぬ思いであったとしても。。

料理のこと

2009年12月14日 | 日々のこと
度々書いていますが、食いしん坊です。
しかも、家族揃って!

でも、料理が得意なわけではありません。
結婚前、超忙しく仕事していたことを言い訳に
全く家事もせず、寝に帰る状態でした。
味噌汁一つ作ることもなく
結婚生活に突入してしまったのです。

ただ、小さい頃から手伝いをさせられたお陰で
野菜の下ごしらえなど経験はあったので
後は学生時代数々のアルバイトで鍛えた知識を
総動員しての料理の日々でした。

新婚当時、しょっぱい味噌汁や
味の薄い煮物などなど
食卓に並ぶ、妙ちくりんな食べ物に
よくぞ文句も言わずに食べてくれてよな~と
夫くんに感心したりして。

料理の本をひっくり返しては作っていましたが、
一番上達に貢献してくれたのが
料理番組です。

『きょうの料理』『3分クッキング』『金子信雄の楽しい夕食』
などなど。(金子信雄さん懐かしい~)
目から入る情報というのは実践にすぐ使えて
本当に色々教えてもらいました。
お陰で何とか家族の口に入る物を作れるように上達しました。
継続は力なり、ですね~

最近、やっぱり食いしん坊の夫くんが
料理に興味を示すようになり
料理番組を好んで観ています。シメシメ(*^.^*)

食べることは一生なので、
老若男女問わず、料理はした方がいいなと思います。
美味しい物を食べると、それだけで幸せになれるので。。

「空は、今日も、青いか?」石田衣良

2009年12月11日 | 
新しい本ではないですが
石田衣良さんの初エッセイ集だそうです。
図書館の書棚で見つけて借りてみました。

衣良さんは、著作を読むより早く
しゃべっているのをテレビで観て
ファンになったのです。

ひょうひょうと、軽やかに
難しいことを易しく話されていて
とても好感を持ちました。

衣良さんは、書かれる物も話されることも
若者に向けてのメッセージが多く感じられます。
私は若い人たちを励まし、応援する大人が好きなのです。

若い命は、宝だ、と思うのです。
そのかけがえのない不確かなものを
歳を重ねることで得た叡智を持って
導びいていくことが
先んじて生きる者の使命だと思うのです。

衣良さんの言葉は、暖かく、優しい。
迷ったり、悩んだりたくさんしていいんだよと
間違えたら謝ればいいんだよ、と
あるがままを受け入れるということを教えてくれます。

心がお疲れ気味の時、ほっとする一冊かもしれません。。



ドラマ「外事警察」

2009年12月10日 | テレビ
別にNHKの回し者ではないのですが、
最近のドラマもNHKのもが面白いですね~
また力の入れようもスゴイ!というか・・・。
『坂の上の雲』しかり。

土曜ドラマずっと観ていますが、はずれが少ないです。
今回の「外事警察」、ちょっと暗いかな~と思っていたら
とても面白く、良くできているのです。

全体のトーンが低く、物騒な雰囲気で
映画のような映像に、
過去の映像や今後を予感させる映像が
フラッシュバックのように交錯します。

主演の渡部篤郎が、アブナイ雰囲気の陰のある役柄に
とても似合っていますね~
それから、警察の協力者となる石田ゆり子。
彼女がとてもとてもいいのです。
いつものかわいらしいお嬢さん、というイメージとは違い
凄みをみせる表情の変化に驚きでした。

ただ、何の訓練もされない民間人に
スパイもどきの真似をさせるのは??
お陰でドキドキなのだけれど・・・。
物語は佳境に入っていて目が離せません。

『ジョーカー・ゲーム』を思い出してしまいました。。

『私の赤くて柔らかな部分』平田俊子

2009年12月09日 | 
平田俊子さんと言う人を知りませんでした。
劇作家で、詩人なのですね~

この本を『週刊ブックレビュー』で紹介していて
読んでみたいと思ったのです。
面白かったですよ~

なんとなく赤い本なのです。
この‘赤’がキーワード、かな?
短いお話で、あっと言う間に読めてしまいますが
とても不思議な雰囲気の小説です。
言葉に、特徴があると思いました。
選ぶ言葉が、ステキなのです。

著者の紹介記事を見て、詩人とあったので
なるほどな~と思いました。

お話は、若い女性の失恋からの立ち直りのこと。
読みながら、瀬尾まいこさんを思い出してしまいました。
作風は全然違うのですが、
やわらかさと棘を持つ感じが、イメージ重なるかな。

何よりこの方の詩を読んでみたいです。
さっそく図書館で探してみようっと!!

『爆問学問 「よりよく死ぬための哲学」』

2009年12月08日 | テレビ
何度か記事にも書いていますが
NHK『爆笑問題のニッポンの教養』が
気に入っていて、毎回録画して観ています。

何が気に入っているかというと
登場する学者先生達が、皆面白いからです。
そして、人の話をちゃんと聞くことができ
また聞かれたことに対してちゃんと答える人たちだからです。
太田光という人の無茶な問いかけや物言いにも
丁寧に答える様子がとてもいいです。

当たり前のようでいて
ちゃんと会話のキャッチボールのできる大人は
そんなに多くないという印象を持っています。
特にイバリン坊のオッチャン・オバチャンたちなどなど。
自分がそうならないようにと
戒めのようにしています^^;

今回登場した清水哲郎東京大学教授は、
25年前に始まった妻のガン闘病をきっかけに
初めて「死」というものと向き合ったという。

誰もが避けられないにもかかわらず、
ふだんは考えることなく遠ざけている「死」。
その死に向き合うことで、
死までの生き方、生の意味を問い直そうとする学問が「死生学」だそうです。

近所に住む娘の同級生のお母さんの訃報が届いたところでした。
私とたいして歳が変わらないのです。
驚きとまた、いつ自分に降りかかっても不思議はないという状況に
たじろぎ、いつになく番組を複雑な思いで観てしまいました。

放送の中で爆笑問題の二人は先生から
「どんな死に方をしたいか」と問いかけられていました。
その答えを探しているうちに
それが取りも直さず、
「どう生きたいか」に通じていることに気づくのです。

ああ、このことはきっと誰もが普段から
ちゃんと自分自身に問いかけ、
そしてその時々の答えを常に持っているべきなのだと思いました。
老いも、若きも、み~んな。。




『「痴呆老人」は何を見ているか』大井玄

2009年12月07日 | 
「痴呆」とは何か?病なのか、老いの表現か?
社会医学と終末期医療の第一人者である著者は、
「認知症」ではなく、あえて「痴呆」という言葉を使い
死に近づいた痴呆老人への診療を通して、
根本的な疑問を解いていきます。

「痴呆」すなわち認知機能の低下は、
外界との ‘つながり’が失われていくことと分析しています。
痴呆老人の異常行動は、
この‘つながり’の喪失を自覚させられることにより
不安が表出したものであるということです。

興味深いのが
認知能力の違いが必ずしも異常行動と比例しない、ということ。
つまり、どんなに認知力が落ちていても
日々の生活をゆったり穏やかに過ごしているお年寄りも多いということです。

逆に、日々不安や恐怖や嫌な気持ちにさいなまれていると
少しの認知力の低下でも
うつ状態や(被害)妄想、攻撃的人格変化などいわゆる
異常行動をとるようになるという。

そしてこれらの情動的な行動は、
お年寄りに限らず、老若男女全ての人にあてはまるのではないか、
という問いかけ。

本当にその通りだと思いました。
人と人との‘つながり’の大切さ。
それを失ってしまった時、人の気持ちに宿る負の感情。
人はいかに気持ちに左右される生き物か
痛感し、また老いを見つめる眼差しや
老いの受け入れの心の準備の必要性を考えさせられた
とてもいい本だと思いました。。