趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

今日は何の日

2009年05月29日 | 日々のこと
今日は5月29日金曜日。
5月最後の平日。
我が会社の決算日。
仏滅!
ハナキン^^;

そして・・・
村上春樹ファンにとっては大切な日、
そう
新刊『1Q84』の発売日!!

アマゾンで予約過去最高、とニュースで流れていました。
アマゾンではないですが
私もしっかり予約してました。
届きましたよ~

出来立てのほやほや感に包まれました。
うれしくて
大切に大切にしまっておきたいような・・・。

早く読みたい気がするのに
早く読んでしまうのがもったいないような
ゆっくりゆっくり読みたいような
なぜか手にしてニヤニヤ笑い。
キモチワル、ですよね~

今年は『ノルウェイの森』が映画化され
いつになく話題が続いている感じがします。
映画は来年公開予定だそうですが
観ようかどうしようか思案中です。

なんにしても身の回りが騒がしくて
ご本人は、「やれやれ」
なんてつぶやいているのでしょうね、きっと。。

『「私はうつ」と言いたがる人たち』香山リカ

2009年05月28日 | 
うつ病関連の本がたくさん出版されてますね~
少し前まではアダルトチルドレンから依存症関連が
多かったような気がしますが。

読書好きなので、
何か困ったことがあると大抵本を探します。
ある程度納得できるまで
次々と読みまくります。

ですから、子育て中は山のような子育て本に
埋もれていました。
偏ってはいけないと、なるべく色々読もうと思うと
いつの間にか山ができています。
本で子育てできる訳じゃないのはわかっているのですが。

子育て本の中には心理学の先生の本などもあり、
その中からアダルトチルドレンなどの言葉も知るようになりました。
そんな世界があるんだ~と
だんだんとそっちの方面の本を読むようになりました。
‘心の中のこと’は未知の世界で
本当に興味深く、夢中で読んだ記憶があります。
その中に香山リカさんの名前もあったのです。

最近は心理学関連の本にご無沙汰していて
香山さんのお名前に懐かしく思い、手に取った一冊です。

びっくりしたのは、
うつ病ではないと診断されがっかりする人が増えたということです。
それほどうつ病が、社会に広く浸透し認知されたということなのでしょう。
それとともに‘仮面うつ‘とか‘うつ病セレブ’などの
造語が生まれてきたようです。

‘私が悪いのではない、うつ病のせいなんだ’
失敗や自分自身の不全感を、
検査数値で表すことのできない病気のせいにすることで
アイデンティティを保っていける・・・
なんだか、上手くいかないことを誰かのせいにするってどこかで聞いたような。

香山さんは、簡単に診断をくだす医者にも問題があるとおっしゃっています。
そして、どうして簡単に診断書が出せるのか、ということも。
本当にうつ病で治療されている方に
とばっちりがどうか行きませんように。

うつ病で休職中、海外旅行なんて
絶対病んでるよな~

ドラマ「アイシテル~海容」

2009年05月27日 | テレビ
‘海容’という言葉を知りませんでした。
辞書で引いてその意味を知り、ドラマを観ることを決めたのです。

子どもが子どもを殺害してしまうというショッキングな事件。
そこから始まる加害者家族と被害者家族の物語。
そして加害少年の心の闇にせまる、家裁調査官。

どこにでもあるような現代家族の姿が
そこには見られました。
子どものために頑張ってるという自分を
疑いもしなかった加害少年の母親。
家庭のことは妻任せ、猛烈社員の父親。

この母親役の稲盛いずみが、とてもいいです。
嵐のような出来事に必死に立ち向かう姿を好演しています。

原作は同名のマンガだそうです。
本当に日本のマンガには脱帽する若い作品が多くありますね。
できれば読んでみたいです。

事件だけでなく、親と子という関係を真摯にみつめて
そこから生まれる家族というものの不思議さ、複雑さ、せつなさ。
それは、被害、加害を越え
すべての人々の心に迫る物だと思いました。。

「小さいときから考えてきたこと」黒柳徹子

2009年05月26日 | 
図書館の書棚を眺めていて手に取った本です。
題名に惹かれました。

徹子さんは、やはりトットちゃんですよね~
学生時代読んだ『窓ぎわのトットちゃん』は面白かったです。

トットちゃんは、そのまままっすぐ大人になった感じがしました。
まっすぐで、素直な人柄が本にあふれています。
きっとそこが‘欠落’の元でもあり
人生を楽しむ秘訣なのだと思いました。

そしてこの人柄が
『徹子の部屋』での名インタビューの元になっていることも。
ゲストの話を面白くしていく徹子さんは、いつもすごいなと思っていました。

著書もまったくそのまま面白く、笑いあり涙ありで
あっという間に読めます。
元気の無い時いい本だと思いました。

何より、母と慕い兄と慕っていた
沢村貞子さんと渥美清さんとのお話が心に沁みます。
お二人ともお亡くなりになってしまったけれども。。






週末テニス

2009年05月25日 | テニス
ここ数年毎日曜日はテニスをしています。
このところ週末お天気が崩れることが多くて
なかなか思うようにできません。
できないと、ストレスたまりますね~

お陰で週間天気予報と首っ引きの夫くん、
日曜日の雨マークの行方を見守っていました。
金曜日、曇りマークに変わったのですが
安心できないとばかり
土曜日は晴れマークに変わったので
土曜日に市営のコートを予約していました。

土曜日はイイお天気となり、気温も上昇。
急に暑い中のテニスとなり
予想外の疲労です。
汗もびっくりするほどかきました。
これからの季節、熱中症に気を付けねばいけません。

「明日もヨロシク~」と皆別れたのに
日曜日まさかの朝から雨。
昨日できて良かったね~といいつつも
午後から晴れ間が見えると落ち着かない夫くん。

いつもやるコートは土なので、晴れても水溜りでできません。
あきらめて卓球でもやるか~と言ってたけど
テニス仲間が急遽コートを借りに行き
テニスをすることができました!

まったく、揃いもそろってテニスバカな私たちです。
でも、本当にテニスは楽しいです。
始めた当初は、暑い中運動することがあんなに嫌だったのに
すぐ疲れて、おしゃべりばかりしてたのに・・
少しは体力ついたかな。
今だに次の日、アチコチ筋肉痛なのだけれども・・・。。

「チエちゃんと私」吉本ばなな

2009年05月22日 | 
大好きなばななさん、文庫版発売でつい買ってしまいました。
最近子どもの本購入にまぎれる様に
ついつい買ってしまっています。
でも、手元に置きたい一冊でした。
とてもとても良かったので。

主人公42歳のカオリさんと、従姉妹の35歳チエちゃんとの同居の物語。
チエちゃんには色々な事情があるのだけれど
カオリさんの感性がそれを受け止め
寄り添う、という生活を描いています。

その受け止めるということ
相手のあるがままを
自分に湧き上がる感情を
静かに見つめ、考え、受け入れていく様子がステキです。
急がなくていい、ゆっくりでいい、無理しなくていい
大切な何かを、見失わないために。

そういったことを地道に繰り返すしかないのだと思いました。
あきらめずに丁寧に暮らしていくことで積み上げるモノ、
それがその人の道標となっていくのだと。

はっとさせられた箇所。
『私は愛情をかけられなかったわけではないが、ずっとひとりだった。』
『この胸の中の輝きは誰にも分かりはしない、簡単に分からせはしない』
道に迷う全ての人に。。


映画「ホリディ」

2009年05月21日 | 映画
この映画公開当時観に行った覚えがありましたが
ムービープラスでの放送をついつい観てしまいました。

恋に破れた2人の女性が、傷心を癒すべく休暇を送るため
家や車を交換する“ホーム・エクスチェンジ”というものを
するところから物語は始まります。

この二人の女性がキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレット。
彼女たちがそれぞれ恋に落ちる男性をジュード・ロウとジャック・ブラック。
目新しい物語ではないのですが、
この映画、テンポよく楽しめる作りになっています。
それはきっと二人のヒロインの熱演によるものと思われます。
見ていてその喜怒哀楽に共感できるのです。

また、ケイト・ウィンスレットが出会う
近所に住む引退した脚本家のアーサー(イーライ・ウォラック)が
とてもとてもステキです。
自分のことを老いぼれ頑固ジジィと言いながら
傷ついたケイト・ウィンスレットの心を癒していくのです。

偉大な元脚本家の口から漏れる、名言の数々・・。
会話がステキだと、いくつになっても誰とでも友達になれそう。

観ていてさあ、これからも頑張ろうと元気の出る映画です。
キャメロン・ディアスのこみ上げる涙に、もらい泣き。
雪道をピンヒールで走る彼女はステキでした。

元気をもらいたい時、是非お試しあれ。。

設計士さんのこと 5

2009年05月20日 | 日々のこと
『設計士さんのこと 4』からのつづきです。

「好きな建物の写真を持ってくること」
設計士Aさんからの宿題の答えが、まだ出せません。

実物探しはあきらめ、
図書館で借りれる限りの
建物の写真が載っている本や雑誌を借りまくり
探し続けました。

何だかよくわからないものでも
多くのものに接しているうちに
段々とその形、輪郭というものが浮かび上がってきます。

多くの本を見るうちに
だんだんだんだん求める本の種類という物が分かってきました。
モダンな現代建築よりも
ヨーロッパの古い建物集が見ていて楽しいのです。

そして、ついに答えを見つけることができました。
それは、ヨーロッパの世界遺産を集めた大きな美術本でした。
そこに載っていたのは、ヴェネチアの町並みや
サグラダファミリアや大聖堂やモスクの数々・・・。
とてもとてもステキな建物で、
こんなに大きな本で、こういった写真を
じっくり観たのは初めてのことでした。

それらの本を開いた時のときめきが忘れられません。
自分が建物というものを観るのが好きだということが
初めて分かりました。
建物の質感、素材そのものの自然な風合い
それらは全て、時間とともに独特の変化をしていくのです。
建った時が100なのではなく、ゼロからのスタートのように
段々とその風合いというものが増していきます。
それが、とてもとてもいいのです。

新建材というものはその対極にあるという事を
そうして知ることになるのです。
つまり100からスタートして
劣化の道をたどるという・・・
そしてその先にあるものは??

こんな風にAさんとの出会いによって
目を開かせてもらうこととなるのです。
日常の生活に関する様々なことについて。
どのように生活していきたいのか、
どのように生きていきたいのか
何を食べ、何を着、何を大切にしたいのか。

それまで本当にそんなことを考えた事もありませんでした。。

「公園で逢いましょう」三羽省吾

2009年05月19日 | 
「週刊ブックレビュー」で紹介されていた
三羽省吾作『公園で逢いましょう』を読みました。

三羽さんは、初めてではありません。
以前から、新聞の書評欄でも見かけて
また何某か賞など受賞されているご様子。
読みやすいので、若い人にオススメです。

この本は、子連れで公園に集うママ達のお話です。
それぞれのママの逸話が章になっている、連作短編集です。
こんな風に書くと内容がなんとなく想像できてしまうけど
以外にその一つ一つのエピソードが変わっています。
そこに、興味を持ちました。

子どもが無理やり大人になる様子や
オブラートにくるまれて見えない核心や
本当は出ている答えといったものを
若者の未熟さの姿を借りて、描いて見せてくれます。
それを描き出している著者自身、熱いものを内に秘め
本当はそうだったんだ、と叫んでいるような感じを受けました。

この本は特に、公園で子どもを遊ばせているママ達にこそ
読んで欲しいな、と思いました。
ひところ公園デビューなんて言葉も流行りましたが
同じくらいの子どもがいるというだけで集まるママたちは
生活も年齢も性格も過去も様々で、
それだけにドラマになるのですね~

私自身も二人の子育て中、毎日公園で遊ばせていたので
ママ友たちと毎日顔を合わせていました。
大きなドラマは無かったけれど
小さなモノは結構たくさんありました。
それらの一つ一つ思い出したら、
またシリーズになってしまいそう・・・^^;

設計士さんのこと 4

2009年05月18日 | 日々のこと
先週に引き続きの、お話です。
長いな~

設計士のAさんからの宿題の、
「好きな建物の写真を持ってくること」です。

始めは、そういえば近所のあのあたりに立派な家が建ってたな~
とちょっと散歩すれば写真が撮れるだろうと思っていたのです。
子どもをベビーカーに乗せ散歩しまくりでしたので
近所はまかせて、という感じでした。
早速心当たりを夫くんと歩き回ってみたのです。

お金持ちの多い感じの町並みには
広い土地にゆったり立派なお屋敷が並んでいます。
「わぁ~スゴイなぁ~」と感嘆ばかり。
和風なモノだけでなく、建ったばかりのメーカーの建物も
ぴっかぴっかです。
洋風モダンな建物もありました。
生活が違いすぎる感じがします。
では、お金があったらこんな風にしたいか??
確かに豪勢なのですが、好きかと問われると・・・?

ぐるぐるぐる歩き回りながら
あ~でもない、こ~でもないと
今まで考えたことも無かったことについて
踏み込んで考えねばならなくなってしまったのです。
そうして観て行くと、今までスゴイ!と単純に思っていたことが
なんだかそうでもなくなって見えてくるから不思議です。

時間を見つけてあちこち散歩。
気に入る建物ないかな~とうろうろうろうろ。
車に乗ってもきょろきょろきょろ。
好きだな、と思える建物ってどんなものだろう・・・。
簡単には探せそうにない事に、ようやく気づいたのです。

実物はあきらめて、本屋さんへ。
それらしい建物が載っている雑誌や本も何冊かあるのですが
好きなモノ、となると・・・。
こうなるととってもクソ真面目な私です。
徹底的に探し回るのです。
‘問いに対する答えを探したくて’

たとえば本なら、好きな一冊持って来いと言われても
困ることなくどれにしようか選ぶのが楽しいくらいだと思うのです。
音楽にしても、映画にしても。
知らない世界の、好きなモノ探しは、
知らず知らずのうちに
建築というものの目を開かせてくれるものでした。

問いに答えたい一心で
この後しばらく図書館通いとなったのです。。

設計士さんのこと 3

2009年05月15日 | 日々のこと
なんだかすっかり長い長い打ち明け話になってしまいました。
昨日の続きです。

頼みたいと思えるような設計士さんと
出会えるとは思っていなかった私たちでした。
きっとある程度妥協して
こんなもんかな、という感じを持って
あとはその落とし所をどこにするのかの問題かなと。

でも、私たちがお願いするに至った設計士のAさんは
ぜんぜん想像と違っていたのです。
正式に依頼をした時の最初の言葉は
「家は簡単には建たないよ」

打ち合わせ第一回目では
普段の暮らしぶり、家族のことや
家での過ごし方、趣味や興味を持っていることなど
私たちを知ってもらう話でした。
そして、その日宿題が出たのです。
「好きな‘絵’あるいは‘写真’を持ってくること」

結婚してから子育て中は展覧会にも出かけていなかった私です。
夫くんは、「おいらにゲイジツは・・・」と一言。
それで学生時代に実物を観て
とても感動した思い出のある、モネの睡蓮を選びました。

Aさん、「淡い色合いが好きなのか・・・」とぽつり。
次の打ち合わせでは、Aさんの設計した建物めぐりでした。
商業ビルも、喫茶店も、個人住宅も、別荘も
本当に様々あり、
またその建物のステキなことにびっくりしてしまいました。
そしてまたこの日も宿題が出されたのです。
「好きな建物の写真を持ってくること」

外を歩き回って見つけてもいいし
建造物の写真集でも
建築関係の写真でも
何でもいいとの事でした。

ところが・・・。
これが本当に本当に難しかったのです。

あれ~まだつづきが・・・。。

設計士さんのこと 2

2009年05月14日 | 日々のこと
昨日の続きです。

何度か『住宅設計セミナー』なるものに参加していくうちに
そのセミナーの意図するところが分かってきました。
それは最初から想像していた通り
住宅新築を考えているお客を探すためのものでした。

そういったものは大きなものから小さな講座に至るまで
様々あちこちで開催されていると思います。
でも、参加してみて嫌な感じのものなら止めればいい、と
そのスタンスで何度か参加したのです。

セミナー最終は、プランの設計プレゼントでした。
セミナーの中で何人かの設計士の方とお話できたのですが
その中で一番年上のAさんとプランの話をすることになりました。
実際に建てる、というよりも
こんなふうな感じのものがいいかな、みたいに
イメージを絵にしてくださる、というものです。

Aさんとお話していくうちにびっくりしてしまったのです。
最初は夫が敷地のこととか建ぺい率だとか
そんな話をしていたのですが
いつの間にか、なかなか思いを話すのが苦手な私が
一生懸命話していました。

頭の中に浮かんでいるものを
具体的に分かりやすく話をする、ということが
めちゃくちゃ苦手だったのです。
今でも上手でないのですが
当時はもっともっと下手で、
いつも面倒になって自分の考えていることを
話すのをやめてしまっていました。

それが、です。
めちゃくちゃな話がAさんに通じるのです。
これには驚きでした。
話を分かってくれるので、どんどんどんどん話してしまいます。
そのうちにそれが、‘絵’という形になって
見せてくれたのです。

私が、Aさんという設計士の方に
我が家をお願いしたい、と心から思ったのは
この時の対話からでした。
それは夫も同じ気持ちで、
これで一気に建て替えへと進むものと思われたのです。

ところが・・・。
実際に建ったのはそれから2年後のことになるのです。

つづく。。




設計士さんのこと

2009年05月13日 | 日々のこと
我が家はバス通りに面した住宅街にあります。
間口が狭く、細長い地形で
その上変形しています。
つまり、住宅展示場で見かけるような
いわゆる四角な家は建たないのです。
おまけに三方住宅に囲まれ、
窓を開けると丸見え状態です。

10年前、家を建て替えねばならなくなり
夫くんとどうしたものかと思案中でした。
設計士の方にお願いすれば一番いいとは
分かっていましたが、
そんな知り合いも無く、ましてや資金はそんなにありません。
設計士に頼むと高くつく、と言う思いがありました。
本当にどうしたものかと、暗中模索の真っ只中にいたのです。

すでにその何年か前に近所に、義父母がハウスメーカーの家を建てたので
建つまでの一連の様子を間近で見ることができました。
何分初めてのことで夫くんも私も物珍しく、
展示場めぐりや、設備機器などなど選ぶ際
興味を持って付き合い、義父母の相談にのったりしました。

ところが、
だんだんだんだんそのハウスメーカーのやり方や
家を建てるという考え方に
実際に建った後の様子に
夫も私も嫌気がさしてしまったのです。

そんな頃、タウンペーパーに
『住宅設計セミナー開催』の案内を目にしました。
そこにはそのセミナーを主催する設計士の方の
住宅に関するミニコラムのようなものも一緒に載っていました。
そこに書かれていた文章に惹かれ
とりあえず参加だけしてみようと
夫くんを誘いました。

結果、そこで出会ったのがそのコラムを書いていた設計士Aさんです。

そのAさんとの出会いによって
家を建て替える、ということだけでなく
日々生活をしていくこと
暮らし方、人生の送り方と
本当に色々なことを考えるきっかけをもらう事となりました。

その具体的な一つ一つは、またの機会に。。



映画「スケアクロウ」

2009年05月12日 | 映画
古い映画です。
偶然BS2で放送しているのを観ました。
学生時代、名画座に通い何度も見た好きな映画です。

主演はジーン・ハックマンとアル・パチーノ。
ヒッチハイクでアメリカを旅する男二人の物語。
偶然の出会いから、一緒にハイクしていく中で
だんだんとお互いのことを知っていく。
共通するのは‘寂しさ’
二人で旅を、人生を楽しんでいこうと思い合う、
心の変化がステキです。

でも、人生はなかなか思い通りに運ばない。
人の気持ちというものの危うさ。
気持ちや心のちょっとしたすれ違いから
なんともろく、弱く、壊れてしまうのだろう。

最後にアル・パチーノのが叫ぶ言葉がせつないです。

Scarecrow is beautiful !

私の1冊

2009年05月11日 | 
このところ何冊か読んだ本が
あまりピンとこなかったので
ちょっとがっかりな気分です。

いずれも私にとって新しい作家達だったこと
目にした書評で興味を持ったこと
賞を受賞したものだったこと
などなどとても楽しみで期待していたのですが・・・。

NHKで『私の1冊』という番組を放送していますが
それを観ながら
私にとっての1冊って何かな~と考えてしまいました。
大好きな作家達、
感動に震えた本の数々・・・。
でも、それらを飛び越し
『1冊』というと
これしかない・・・・

藤原審爾さんの『結婚の資格』という本です。

この本は、学生時代書店の棚を物色中
ふと手にして購入した本です。
ストーリーは、
若い主人公が結婚して家庭を作っていく時
誰もが直面しそうな生活の細々した問題を描いたものです。
若く未熟な二人がどうやって家庭というものを築いていけるのか
生活をしていく、ということをシンプルに見つめた
地味ですがとても大切なことがつまった本です。

とりわけ、心に強く残っているのが
晩年になって結婚生活に失敗してしまったことに気づく
姑からの嫁にあてた手紙です。
病に倒れもう長くないと悟る姑が
自分自身の悔恨を込めて
若く危なっかしい嫁に
自分の失敗を伝え、どうすれば
どう考えていけばいいのか
指針を示すのです。

もう一歩踏み込んで考えること、
その踏み込んで考えるという事の大切さを
教えてもらいました。
そこで止めてはいけない、
もう一歩、と。

この本は、若く未熟な私の指針ともなり
悩んだり迷ったりすると必ず手にとっていました。
本当に何度読んだかわかりません。
ここ最近は読み返していないのですが
また読んでみたくなってきました。
気分転換に、読み返そうかな・・・。。