趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『日本魅録』 香川照之

2010年02月26日 | 
香川照之さんは注目している俳優の一人です。
最近の活躍ぶりは、すごいですよね~
大河ドラマ『龍馬伝』も熱演されていますね。

この本、図書館で偶然見つけて手にしました。
『キネマ旬報』に連載されていたものが
単行本としてまとめられた物です。

読んですぐに、文学少年の気配がしました。
文章が上手いです。

ご自身の映画やドラマの撮影話、
監督や共演者との数々のエピソードなどなど
写真入で、とても面白く読みました。

それらの中に少しずつちりばめられたご自身のこと。
父親というものを知らないこと、
孤独というもの、理屈でモノをとことん解決する
左脳人間だということ、などなど。

読んでいて
心の中に闇を抱え
その闇を見据えるような感覚を覚えました。

この人はこうして大きくなられたのだと
きっとこれから、更に大きくなられるような
予感がしました。。

脚本家・林宏司さん

2010年02月25日 | テレビ
林宏司さんは、現在フジテレビ月9で放送中の
ドラマ『コード・ブルー』の脚本を書かれています。
このドラマは続編なのですが、
前作同様とてもいいドラマで、
先日もそのことを記事にしたばかりでした。

我が家はテレビはほぼ録画して観ているので
レビューがちょっと遅いのですが、
昨晩先週分(15日)を観たのです。

観ながら大泣きしてしまいました。
言葉に、心強く動かされ
涙が止まらなくなってしまいました。

「嘘をつくには隠したいわけがある」
やさぐれの、しょうもない母親の嘘に翻弄されながら
その嘘に付き合う高校3年の息子の台詞。
母親の死の謎に嘘の臭いかぎ
不審で頭が一杯の山ぴー藍沢の胸に突き刺さる言葉。

嘘だと分かるから知りたくなる。
知りたいから、暴きたくなる。
でも、嘘の裏側にある人の気持ちに気が付くことができたなら・・・。

この台詞を口にする高校生の息子の顔が、いいのです。
人のことを思う、ということの
尊い気持ちを見せてもらいました。
あぁ、深い言葉だな・・・。

本当に脚本の素晴らしさを感じるドラマです。
それぞれに問題を抱えながら
懸命に立ち向かう姿に、これからの若者の未来を感じます。
きっと日本のどこかに、似たような若者が
頑張っているんだろうなと
心から応援したくなる、そんな脚本だと思いました。。

『日本辺境論』 内田樹

2010年02月24日 | 内田樹
内田先生の『日本辺境論』ようやく読みました~
新書はコンパクトで軽いので
持ち運びに便利ですよね。
ささっと通して読んだら、好きなときに
好きなところを読めるのも気に入っています。

内田先生は、本質に迫る難しいことを
分かりやすく説明くださるので
読んでいてとても勉強になります。

一番強く思ったことは、
ここに描かれる辺境ニッポン人の姿は
取りも直さず私自身の姿だ、ということ。
いちいち思い当たることばかりで
あぁ~と嘆いてしまったほど。

最近になってようやく実感してきた
‘自分を知る’
‘足るを知る’
ということ。
このことに通じてるよなぁと思い至りました。
‘足るを知る’という事だって
その本質については、内田先生から教えてもらったんだっけ・・・。

一時期日本の戦争責任についての本や
ドキュメンタリーなどを追っていたことがありました。
どうして戦争は起こったのかということに
興味を持っていたのです。
でも、一部の狂信的な人間の暴走程度の認識しかありませんでした。
もちろんそれだけではありませんが、
そういう描き方もされていましたので。

結局なんとなくタブーな感じで
知りたかったことは何となくうやむやになって
そのままでした。
今回、本書を読むことで思いがけず氷解しました。
そして思ったことは、何事にもいい面と悪い面があるということ。
こんなに当たり前なことを
まっとうに説明できる人はなかなかいませんね~

あぁやっぱり、いいとこ取りはできないのだ。
持てる気質をいいほうに転換して
柔軟に生きていくことが、たいせつ。



おすすめしま~す!!


週末あれこれ

2010年02月23日 | 日々のこと
金曜日の晩から出かけていました。
娘の所に行っていたのです。
無事研究発表も終わり、後は卒業式だけとなりました。
大学生活4年間、あっという間ですね~

出かけるついでにと、スキー場探す息子と夫くん。
ちょっと足を伸ばして
猪苗代スキー場へ。



太平洋側の東北道を北上している時は、快晴だったのに
郡山ジャンクションから
日本海側に向かう磐越道に入ると
どんどん雲行きが怪しくなり
だんだん雪の量が増えるのです。
今年はホントに雪道、大雪に縁があります。
さっきまでのお日様はいずこへ~

福島のスキー場は初めてです。
蔵王の雪と新潟の雪との間な感じの雪質に思えました。
今年は降雪量が多いので、賑わいを見せているのがうれしいです。
ボーダーもスキーヤーもたくさんいましたよ~

夕食は娘がアルバイトしているイタリアンのお店で
ディナーをご馳走になりました^^
ラッキー



アンティパストはお箸で。
目に美しく、食べて美味しい!!



あさりのクリームパスタ。
上に乗っている黒い物は、トリュフ。
私はトマトソースの方を選んだのですが
どちらもとてもとても美味!!



メインの山形牛のステーキ。
お肉も美味しかったですが、写真手前の大きなフォアグラ。
本当に美味しくて、こんなに美味しいのは初めて!!
お皿は地元の作家モノだそうで、
一つ一つが厚みがあり、重厚かつ美しいです。
ただ、重いので
運ぶのがタイヘン!!ともらしていました^^;

娘が私達をご馳走してくれたのですが
お店のスタッフ達の暖かい言葉の数々に感激しました。
いい人たちに囲まれて働かせてもらっているんだなぁと
暖かい気持ちになりました。

娘の顔を立てるように
シェフたちの特別のはからい、心遣いが随所に現れ
とてもとてもうれしかったです。

卒業まであと一月。
娘が帰ってくるのも楽しみですが、
こうして知らない人たちとの出会いの数々が
本人だけでなく、家族をも巻き込み
予想を超えてもたらされた経験に感謝したいです。。

テレビ『ミラクルボディー』

2010年02月18日 | テレビ
NHKスペシャルの『ミラクルボディー』
第2回、第3回を録画して観ました。
この番組は、
アスリートの驚異的なパフォーマンスを生み出す肉体の秘密に
特撮を駆使して迫り、
人間の可能性を探求するというもの。
文字通り「世界のトップアスリート」が取材に協力し
画面に登場するのです。

第2回は、「ジャンプ 空飛ぶ“魔法使い”」で
“ジャンプ界のハリーポッター”と呼ばれるシモン・アマン(スイス)。
身長172cm、日本人と変わらぬ小柄な体格にもかかわらず、
世界のトップを争い続ける。
その魔法の裏側には、驚異のバランス感覚と風を味方につける飛行技術があった。
番組では、ハイスピードカメラの映像をもとに、アマンの魔法の秘密に迫っていく。
(NHK番組案内)


バンクーバー五輪に合わせて放送したようで
あわてて開幕直前に観たのです。
年月をかけアマン選手に密着して取材しているのが
よく分かりました。
生い立ちや成長の様子から、普段の生活の様子なども
とても興味深く楽しめる内容でした。

そして何と言っても、NHKが誇るハイスピードカメラによる
ジャンプの詳細な映像です。
解き明かされるのは、まさに‘ミラクル’、魔法です。
答えは、脅威のバランス感覚。
優れた身体感覚は、風を味方につけるのだ。

対照的なのが、彼のライバルたち。
オーストリアのジャンプ養成学校のエリートたち。
選び抜かれ、考え抜かれたトレーニング技術、機材に囲まれています。

スイスの豊かな自然の中で生活し、
手作りの道具を使って
楽しそうにボールの上に乗るアマンとは
全くそのジャンプスタイルから違っています。
とても魅力的な青年だと思いました。

そして迎えたバンクーバー。
葛西や伊東ももちろんですが
アマンにも大きな声援送りましたよ~
手にした金メダル、喜びの表情がはじけていました。
ホントにすごい!!
ミラクル~

『新参者』 東野圭吾

2010年02月17日 | 
東野圭吾さんの本は図書館で大人気です。
予約してもそうそう手元に届きません。
話題の新作も順番が来るのはいつのことやら・・・。

そんな中『新参者』読みました。
とても面白かったですよ~
お馴染みの加賀恭一郎刑事が登場します。

舞台は日本橋、人形町。
古い商店街が残る、東京の下町です。
ここのマンションの一室で殺人事件が起き、
事件の解決をめぐって
日本橋に着任したばかりの‘新参者’加賀の仕事が始まるのです。



九つの短編から、一つの事件を描いていく構成となっています。
それぞれの短編に登場するのが
江戸情緒残る人形町界隈に住まう人々。
煎餅屋、瀬戸物屋、時計屋などなど。
それぞれに家族があり
それぞれに人に言えないに事情があるという・・・。

一見何の関係もなさそうな小さな出来事や
疑問の一つ一つを丁寧に追う、加賀。
そこには人と人とのつながりや、気持ち、というものを
大切にする主人公の姿を浮き彫りにします。
それがきっと、昔で言う所の‘人情’というものなのでしょう。
それが残る土地、それが似合う地域として
人形町は絵になります。

学生時代、短い間でしたが
人形町でアルバイトをしていたことがあります。
そういえば不思議なショーウィンドウが並んでいたのを
見たことがあったなぁ。
全然情緒と無縁の
傍若無人な生活してる頃のことでしたが。

この本、ドラマになるのですね~
加賀恭一郎役は阿部寛さん。
ふ~ん、なるほどね!
でもこの本の構成は、ドラマ向きかも、と思いました。。

チョコがいっぱい!

2010年02月16日 | 日々のこと
13日土曜日に実家に行った帰り
都内のデパートに寄り道しました。
年に何度も行くわけではありませんが、
昔と違い、最近行くたびにバーゲンしているように思います。
不況のせいですかね~

それでも、ある階に出向いてびっくり!!
若い女性であふれているフロアーがあったのです。
そうです、バレンタインを翌日に控えて
チョコレートフェア開催中でした。

ここ何年も、娘と手作りしていたので
バレンタイン商戦とはすっかりご無沙汰です。
中高大生の女子は、友チョコ作りで大忙しですよね~

私は、息子と夫くんと娘に作っていました。
ダンゼン女子の方が食べる量が多いのですが^^;
我が家の男達は、チョコレート好きです。
バレンタイン当日は、息子に
義理チョコいっぱいもらっておいで~なんて
送り出していました。

最近のデパートは高級チョコレート流行なのでしょうか、
海外から、とりわけベルギーの(自称)名店の数が多かったです。
英国王室御用達、なんていうのもあったり、国際色豊かでした。

負けずに国産チョココーナーも大賑わいで
こちらはさすがにバレンタイン事情に詳しく
リーズナブルな品揃え。
洋酒あり、ワインあり、お酒、焼酎、ビールと何でも揃っていました。

久しぶりにチョコ買ってあげるよと
夫くんと売り場をうろうろ。
ベルギーチョコのファンなので
好きなの選んでもらいました。

あれこれ見てたら私も欲しくなって
自分用にもこっそり!!
翌日テニスの仲間にもあげようと
あれこれ仕入れて帰りました。

次の日、テニスの仲間にももらったりして
チョコレート大会になってしまいました。
中でも一番喜んでるのは
やっぱり奥様たち!!でしたよ~^^;



『チッチと子』 石田衣良

2010年02月15日 | 
題名に惹かれて図書館で予約しました~
以前テレビに出演されている時に
お子さんの幼稚園の運動会の話を聞いたのです。
それがとても面白かったので
父子の話かな?と読んでみたいと思ったのです。

ひょうひょうとした雰囲気そのまま
気負い無く子育て参加している様子を話されていました。
本もまさに
‘チッチ’の売れない作家の父親と‘子’のカケルの物語。
もしかしてノンフィクション??なんて思ってしまうほど
作家生活の様子が生々しく描かれています。
出版業界の内幕や印税の話など
生活感にもあふれています。

チッチとカケルは二人暮し。
4年前母親ママッチを事故で亡くすのです。
寂しさを父子で健気に乗り越えていく様子が
とてもいいです。


読んでいると
子どもに助けられることの多さに気が付きます。
気付かないだけで、こんなにも支えてくれているのだと
改めて感じてしまいました。

作家という人も、真面目に実直に
ホントに普通の人なのだと
とても身近に感じられる
あったかい小説、もちろんフクション!!でした。。

映画『インビクタス』

2010年02月12日 | 映画
祝日の昨日、メンバーズデイ割引日でもあったので
クリント・イーストウッド監督の
『インビクタス』観てきました~

この映画は、
アパルトヘイト(人種隔離政策)が解除された直後の南アフリカに
実在したラグビー・チームとネルソン・マンデラ氏の交流を描いた
ジョン・カーリン原作のノンフィクション小説が原作です。

反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され
27年を監獄で過ごしたネルソン・マンデラ氏が
1994年釈放され、南アフリカ共和国初の黒人大統領となる所から
映画は始まります。(釈放日はなんと2月11日!映画を観た日でした)

マンデラ氏にモーガン・フリーマン。
ラグビー・チームの主将にマット・デイモン。



心に沁みる、いい映画でした。
とりわけ一番心に響いたのが、
‘赦す’ということ。
あぁ、そうなのだ、これが私の足りないところ。
直球ストレートど真ん中。

「マンデラ氏は、だから特別な人なんだよ」と
夫くんが慰めてくれました。
そうだよな、偉大すぎるよな~

せめて、マンデラ氏と出会うことで
自ら成長させていくマット・デイモンのように
純粋でありたいなと思いました。

ラグビーの知識は無いに等しい私ですが
いつの間にかこぶしを握りしめ
観客とともに興奮して応援していました。
そして、やっぱり大泣きしてしまい、
映画館出るのに困ってしまいました。

監督同様、息子さんが担当している音楽も
とてもとても良かったです。
オススメです!!

I am the captain of my soul.


ドラマ「コード・ブルー」

2010年02月10日 | テレビ
2nd seasonとして、月9で放送中ですね~
1ndの方もとても良かったので、楽しみにしていました。



設定は前作と変わりません。
救命救急センターに赴任してきた、フライトドクター候補生たちに
山ぴー、新垣結衣、戸田恵梨香、浅利陽介の4人。
彼らが、フェローシップ(専門研修制度)を受ける中で
人として、医師として成長していく様子、
人命救助に奮闘する姿を描いた物語です。

他に出演されている人たちもほとんど変わらず、
前作最後に辞職した医師、柳葉敏郎から
椎名桔平に変わったくらいです。

4人のフェローたちが、微妙に大人になって見えるのが
不思議です。
特に、ガッキー!
顔つきに使命感と意志の強さが浮かび
前回のおどおどした感じが全く見られないのです。
必死に成長している感じが伝わってくる
いい表情だと思いました。

この4人に加えて、比嘉愛未演じるフライトナース。
この5人の人間関係、甘くないのです。
シビアなやり取りでぶつかり合いながら
信頼を深めていく。
過度に踏み込まない距離感が、いいなと思います。
いつも気になる、気にしている、同期生。
思わず応援したくなります。

それぞれが抱える問題も多いし
目の前に起きる救命の仕事も
ちっぽけな能力をあざ笑うかのよう。
それでもあきらめず、立ち向かう姿に
がんばれ!とエールを送って
いつも観ています。。

『食堂かたつむり』 小川 糸

2010年02月09日 | 
この本以前娘が読みたがっていたのです。
ちょうどタイミング悪く
買うことを逃したままになっていました。
すっかり忘れてしまっていた頃、
映画化の話を聞き
あわてて図書館に予約しました。

映画公開前に読み終わるといいな、と思っていましたが
先週、ぎりぎり順番が回ってきました。
でも、映画の情報もたくさんあふれているので
公開前にとか、こだわる必要無かったですよね^^;

小川糸さんの著作は初めてです。
とても良かったですよ~
読み易く、人柄の良い文章だと思いました。
こんなことなら早く娘に買ってやれば良かったです。
離れて暮らしていると、そんな所のフットワークが悪いです。



手痛い失恋をして無一文となった主人公のりんご。
中学卒業と同時に家出した故郷に帰るため、高速バスに乗り込む。
懐かしい故郷には、嫌いなおかんが。
料理の才能を生かし、再生の道を探していくお話。

先ずは、本格的な料理の数々がステキです。
身の回りにあるものを上手く使い
手作りしていく様は、心ときめきます。
食べる人のことを思い作る料理は
まるで魔法のよう。
とりわけ食いしん坊の私には
堪えられないモノでした。

そして、もう一つ、
母と娘の関係のこと。
‘心の中の泥水’を揺らさないよう
濁らないよう
すまし汁のように密やかに、暮らす。
それは、おかんを無視して暮らすこと。

絶望の淵に立った時、
食べることの楽しみを失う。
自分のために作る料理は色彩を失う。
心に沁みる場面に
共感とともに涙がこぼれました。
料理をしたいと思う気持ちが
主人公と同じだったのです。

映画も公開されましたね~
観に行こうかどうしようか、迷っています。
本が、とても良かったので。。

大雪!

2010年02月08日 | 日々のこと
金曜日の晩から新潟にスキーに出かけていました~
この冬一番の強い寒波襲来に、心配しながらでしたが
ホントにすごい雪でした。

ニュースでも車が往生している様子が流れていましたね~
確かにすごい地吹雪でした。
幸い、というか何と言うか
その一番すごい地吹雪の中、車は動かさず、
スキーしてたのです^^;

ただ、強風のためゴンドラやリフトが運転休止したりして
動いているリフトは、いくつも無かったのですが。
たぶん場所によって差があるのだと思いますが、
私が行った越後湯沢周辺では、地吹雪は強い時と
弱い時と交互に訪れる、という感じでした。





強い時は休憩していたので
なんとかスキーを楽しむことはできました。
ただ、動いてるリフトが限られるので
めちゃ混みで、
こんなにリフト待ちしたのって何年ぶりだろう・・・。

バブルがはじけてから、スキー場客は激減して
ホントに閉鎖する所も増えたのです。
トップシーズンでも、ほとんどリフト待ちせずに滑れるなんて
ホントに不思議なくらいでした。

積雪量も年々減って、
ここ数年、雪不足に悩んでいたほどです。
関越トンネルを越えて、
道路の両脇に、こんなにうず高い雪壁を見るのは何年振りでしょう。

大変なのは、雪かき、除雪作業です。
夜を徹して、あるいは早朝から
道路の整備をしてくれます。
そのお陰で、車で出かけることも可能なのです。
雪に埋もれて、店の入り口が見えません。
確かこの辺にあったはず・・・、
と、ほんとに店先の除雪に、皆さん苦労されています。
それはきっと一般家庭も例外ではありませんよね。

太平洋側に戻ってくるにつれて
雪雲は消え、日差しが差し込みます。
こんなに小さなニッポン列島なのに
全然別世界の模様に、ちょっとびっくりします。
自然のすごさを、実感した週末でした。。

ジェームズ・キャメロン監督

2010年02月04日 | 映画
映画『アバター』が興行収入の記録を塗り替えたり
また、アカデミー賞にノミネートされたり
話題満載ですね~



1月9日付けの映画ニュースによると
広島・長崎の原爆投下を題材にした
ノンフィクションの映画化権を獲得したことが明らかになったそうです。
科学者で作家のチャールズ・ペレグリーノ氏による
ノンフィクションが原作だそうで
被爆者と米軍パイロットへの綿密な取材をもとに、
原爆が投下されたあとの2日間を
科学的なアプローチで再構築した内容だそうです。

SFなどの大作を手がけてきたキャメロン監督、
どんなノンフィクションになるのかな~
なんにしても、とても意欲的な仕事振りに
期待してしまいます。

キャメロン監督との出会いは
とても衝撃的でした。
『ターミネーター』のあの怖さといったら!!
結婚したばかりで、14インチのちっちゃなテレビ画面で
レンタルビデオを借りて観たのです。
すごい映画というのは、画面の大きさとか
画質とか、音響うんぬんなどなど
全く関係ないのだと教えてくれた映画です。

たまたま遊びに来ていた友人達が
観たい、というのでもう一度一緒に観たのですが
内容を分かっていてもホントに怖くて
すごい映画だな~と感動しました。

その後の『エイリアン2』も
負けずに怖かったです。
ホントに良くできてるな、と思いました。

キャメロン氏が監督した映画は
みんな観ています。
興行的に失敗だといわれている『アビス』も
私は好きな映画です。

そして、大ヒットした『タイタニック』。
この時の主演の二人が好きになり
ディカプリオとウィンスレットと
名前を追いかけるようになります。

なんだかすっかり懐古趣味に走ってしまったようです。
『アバター』を観て、いろいろ考えてしまったからかな。
でも、ずっと応援したい監督です。
やっぱり映画ってホントにいいな。。




『くまちゃん』 角田光代

2010年02月03日 | 
この本は、7編からなる連作短編集です。
順繰りに前編の登場人物が次編の主人公になります。
男あり、女あり、20代から30代へと
段々と年月が経っていくのです。

共通するのは‘ふられる’ということ。
失恋は、旅のようなものだと著者ご本人が
あとがきで述べています。



面白かったですよ~
どの話も、私の身近には感じられない物でしたが
角田さんの描く世界が、キチンと伝わってきて
なるほど~と思えるのです。
私とは違うモノの見方なのだけれど
いつの間にやら角田ワールドに
いざなわれている気がします。

読んでいて思い出しました。
角田さんの『太陽と毒ぐも』という短編集を。
私が初めて読んだ作品なのです。
この本がとても面白いと思ったので
お名前に注目するようになり
デビュー作や大きな賞を受賞された作品を
読むようになったのです。

数々の受賞作より
私にはとても印象深く残っています。
また読んでみようかな~

映画「アバター」

2010年02月02日 | 映画
ファーストディの昨日、レイトショーを観てきました~

新聞やニュースでも話題になっていて
3Dは、やはり映画館で観るべきだよなと思い立ったのです。

3D映画を観るのはこれが初めてです。
この3Dには4種類の上映方式があるのですね~
映画館によって方式が違い、
それぞれかけるメガネも違うそうです。

私は、XpanD方式で観ました。
でもこのメガネ、重いのです。
普段、仕事中はメガネをかけていますが
外出やスポーツには、コンタクトを使います。
コンタクトをして出かけて良かったと思いました。
メガネの上にこの重いメガネは、つらいと思います。

最初は奥行きのある映像に、おぉ~と思うのですが
すぐに慣れてしまい、
豊かな自然の場面や滝に落ちていく様子や
飛翔する感じなど
躍動感にあふれていますが
こういう映像は、3Dでなくても充分楽しめるように思いました。

そして何より、画面の暗さが気になりました。
メガネをしない方が色合いや明るさが格段にキレイなのです。
細かい所まで立体的なのですが
私にはそこまでいらないかな、と思ってしまいました。
ただ、字幕スーパーが予想外に観やすかったです。

たぶん、この映画は革新的な3D技術を楽しむのが
大きな要素なのでしょう。
そしてその技術にかけるキャメロン監督の意気込みも
充分伝わってきます。

主人公を演じるサム・ワーシントンがいいです。
下半身不随となった元海兵隊員から、
ナヴィ族と心通わせて自らを省みていく様子が
丁寧に描かれていました。




それとともに、ナヴィ族の心のありようにいつしか
シンクロしていく演出もいいと思いました。

ただ、この映画は‘ナウシカ’であり、‘もののけ姫’であると
思ってしまいました。
その気持ちが働いてしまい、
どうしても最後まで入り込むことができなかったです。。