趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『だから荒野』 桐野夏生

2014年01月30日 | 
今年一冊目のレビューは、桐野夏生さんの新刊『だから荒野』です。
桐野さんの新刊本が図書館に入るとすぐに予約します。
ですから、手元に来た時、どんな内容なのか全く知りませんでした。

題名に、???
どうも‘荒野’という文字を見ると、井上荒野さんを思い出してしまい、
つい‘あれの’と読んでしまって変な感じです。

でも、読み始めるとテンポの良い展開に、物語にすぐに引き込まれました。



主人公は、ちょうど46歳の誕生日を迎えた主婦・朋美。
物語は、この誕生日に、夫と大学生と高校生の二人の息子と、
レストランで食事しに出かけようとするところから始まるのです。

夫や息子たちから、ことごとくバカにされている朋美の日常生活。
誇張されているとは思いながらも、似たような家族像は容易に想像できてしまいます。

でも、最初からそんな風だったわけでは無いのです。
結婚当初の夫や、小さかった子供たち・・・。
いったいどこで変わってしまったのか?

そんな家族と決別を決意して、朋美は車で家出をするのです。
そこで出会う人々、一人になって去来するものたち。
突然の家出から家族に広がる波紋の行方。
「荒野」の意味が次第に分かってくるのです。

結末に賛否が分かれそうですが、私はいいな、と思いました。
‘猛々しい’という言葉が印象に深いです。
なるほど、生きていくというのは猛々しいことかもしれませんね。。

週末あれこれ

2014年01月28日 | 日々のこと
ブログの更新おさぼりしちゃいました。

二胡の発表会が控えているので、リハーサルがあったり、練習が続いたり、
テニスしたり、新年会があったりと、忙しくしていました。

やはり、発表会があると練習に気合が入ります。
普段の練習が、いかに生ぬるいか実感している所です。
本音は発表会なんて嫌ですが、これはレベルアップのためにもやるべきだと思います。
人前で恥ずかしい姿は・・・というのは強力なモチベーションアップですね~

と言う訳で、時間を見つけては練習しています。
「練習は裏切らない」を信じて。

読書も細々続けています。
感想アップしてませんが、そのうちにがんばりま~す。。

全豪オープンテニス2014

2014年01月20日 | テニス
テニスの4大大会、全豪オープンテニスが先週から開催され、
連日の猛暑と熱闘ぶりが伝えられていますね~

大会8日目の今日20日、メルボルン・パークで男子シングルス4回戦があり、
世界ランキング17位の錦織圭選手が2年ぶり2度目の8強をかけて、
世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)選手と対戦しました!

そのライブ放送がNHK総合であると今朝知って、しっかり録画予約しましたよ~
なにぶんにも、スポーツの生放送では時間が読めないので、
録画機2台用意して、万全の体制。
録画の確認しながら、結局ずっと観てしまいました!



試合は、6―7、5―7、6―7で敗れはしましたが、
錦織選手のプレーが素晴らしく、何度も王者ナダルを追い詰めていました。
(画面に釘付けで、仕事どころじゃないって感じ)
本当に圭くん成長目覚ましい!!
特にそのバックハンドのスーパーショット、エアーケイをしのぐと思います。

第1セットと第3セットでタイブレークになるなど、試合内容は互角に見えましたが、
各セットとも勝負どころで今一歩、ナダルにかないませんでした。


圭くん残念でしたが、堂々とした戦いぶりでトップ10は目前という感じです。
女子の奈良くるみ選手も善戦していたので、もう少し放送してほしいですね~
テレビの前で、ホントに大騒ぎしてしまいました^^;



本当にお疲れ様でした。。




寒い日々

2014年01月17日 | 子育て
連日の寒さに、ぶるぶるですね~
スキーを楽しむくせに、日常生活の寒さは堪えます。

先日の祝日に、日帰りスキーを楽しんできたばかりでした。
寒波のさなかでしたので、最高気温もマイナス8度!!
リフトに乗っているのもなかなかつらかったです。

それでも住んでいる地域は、温暖の地なので、
帰宅するとその暖かさにほっとするのです。

そんな寒さの中、娘が仕事休みで帰ってきました。
娘の部屋は寒いので、慌てて布団干したり、ストーブ用意したり。

大人になった子供たちとの関わり、とでもいうのでしょうか?
それが、とても楽しいのです。
一緒にご飯食べたり、おしゃべりしたり、他愛もない関わりなのですが、
それが、とてもとても楽しいのです。

思わず日々の寒さに縮こまっていた心と身体が、ほぐれていくようです。。


映画「ゼロ・グラビティ」

2014年01月15日 | 映画
今年最初の映画は、話題の「ゼロ・グラビティ」観てきました~
この映画を観ることにしたのは、評判が良かったからです。
それに、3Dの映像が素晴らしいと聞いたので、観るなら映画館で見るべきかなと思ったので。

物語は、地上から600キロメートル上空に浮かぶスペースシャトルで、
船外作業中に事故に遭い宇宙へと放り出されたふたりのサバイバルを描く。
漆黒の闇の中で地球との交信手段も絶たれたふたりは無事帰還できるのか?
監督は『トゥモロー・ワールド』の鬼才アルフォンソ・キュアロン。

とてもとてもシンプルな映画です。
舞台は宇宙だけれども、異星人もエイリアンも登場せず、
宇宙飛行士の若田さんが「日本の皆さん、こんにちは」なんて登場しそうな雰囲気なのです。

描かれる宇宙空間の映像がとても美しいです。
ああ地球は本当にきれいだと、でも何だか見慣れた感じがするのは、
宇宙からの映像が盛んに放送されているからですね。

そして、その背後に広がる漆黒の闇。
音の無い、闇。
そこはまさに、ゼログラビティ無重力空間なのです。

一番強く思ったのは、宇宙空間というのは神の世界?死後の世界?に近いのでは、ということ。
踏み込めない領域、踏み入れてはいけない領域、
圧倒的な闇に飲み込まれてしまいそうな恐怖。

観ながら何故だか亡くなった父を思い出していました。

違和感のない映像が、やはりとても素晴らしかったと思いました。。

本屋さんに行かない

2014年01月10日 | 
結婚前に住んでいた実家は、最寄りの私鉄駅から徒歩1分の、
非常に便利なところにあったのです。
周辺は商店街ですし、徒歩圏内に何でもありました。

とりわけ、昔ながらの書店が2軒先にあったおかげで、
新刊本や雑誌の発売日など、いつも身近に知る生活でした。

学校帰りに立ち寄り、お使いのついでに立ち読み、宿題が解けないとまたまた調べに行ったりと、
本当に身近で一番お世話になった商店だと思います。

通学や通勤に電車を使うようになると、当然ながら主要駅の地下街には大抵書店があるので、
本当に新刊の文庫をよく手にしたものです。
そうして電車内の時間は大抵読書でした。

それが、結婚して他県で生活が始まったのですが、
身近な生活圏に本屋さんが無いのです。
気軽にふらっと立ち寄る書店が無いのです。

買い物などに出かけた時に、ついでに寄らないと、そのためだけにわざわざ出向かないとなりません。
それは、とても億劫なことで、ついでに寄るのを忘れると、全く行かなくなると言う訳です。

それに、本屋さんは、これを買うぞ、と出掛けるんじゃなくて、
なんとな~くふらっと行って、ふらっと本を手にするのが楽しいのですよね~
気が付いたら、そんな楽しみからすっかり遠ざかってしまっていました。

図書館で、新刊本を予約して読書するスタイルに何となく違和感持ち始めていました。
読みたい本や、わぁ面白そう・・・と本を手にするあの喜び、ずっとご無沙汰でした。
何か違うよな~の原因は、これだったのですね。

と言う訳で、お正月から手元にある既読の本しか手にしていないのです。
本屋さんをぶらぶらする、それがそんなに贅沢なことだったとは、夢にも思ってなかったです。。

二胡日誌14

2014年01月08日 | 音楽
二胡日誌も、ずいぶんご無沙汰してしまいました。
過去記事探して、びっくりしました。

でも、二胡のレッスンはずっと続けています。
また発表会も予定されているので、練習頑張らなくちゃです。

ただ、最近上達が停滞気味・・・・・。
一通り楽譜が読めるので、弾こうと思えば大抵の曲が弾けるのですが、
それは、演奏とは程遠い。

ばらばらに音階の音をつなげても、音楽にはならないのと同じで、
実に演奏というものは奥が深いと思います。

人間の話し言葉もそうですよね。
機械で作った五十音をつなげても、滑らかなおしゃべりにはなりませんよね。
どうにもぎくしゃくした、妙な話し方で、笑ってしまいます。

音と音の間には、微妙な何かが存在するのですね~
そして、その何かが、とても大切。

表現、とか、情感、とか、気持ち、とか、言われることだと思うのですが、
それを自分の中に意識して表出していくことの、なんと難しいことか・・・。

まずは、基本が大切。
姿勢に気を付け、一つ一つの音を正確に出すこと、
弓の張り、力の加減、手首の返し、などなど気を付けて、
そうして繰り返して練習していくうちに、
きっときっと光が見えてくるはず・・・・・・・・??


お休み

2014年01月06日 | 日々のこと
昨年父が亡くなったので、お正月関係お休みしていました。

それでも年末年始のお休みはたっぷりあったので、
年末は大掃除を、年始は実家で過ごしたり、スキーに行ったり、テニスしたり、
あれこれあれこれ忙しくしていました。

もう少し、静かな年明けになるかと思っていたのですが、
相変わらずのばたばたした休暇となりました。

いつもは年明けに、乾杯しながら今年はどんな年に・・・なんて家族で話すのですが、
それもお預けで、そういえば全く考えなかったなぁ、と今気づきました。

やはり、第一は健康ですよね。
降下していくばかりの体力、筋力に歯止めをかけなくてはいけません。
今年は走ろうか?などと夫くんと話しています。
体力作りには欠かせませんよね~

あと、時間の使い方をしっかり見直そうと思っています。
これまで、なんとな~くやり過ごしてきた日常を、少しシンプルにしたいと考えています。
自分自身の現状、というものをもう少し厳しく見直さないといけないと思っているのです。

変化というのは、決して急に起きたりしないのだから、
これまでと同じようには出来ない、動けない、考えられないということを自覚したいと。
そしてそうしてシフトする日常生活を受け止めたいと思っています。

今を大切に、今のこの時を精一杯生きていけるように。。