趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『「老年症候群」の診察室』 大蔵 暢

2016年03月31日 | 
私がこの本に出会ったのは、朝日新聞の夕刊に連載中の大竹しのぶさんの記事からです。
ご高齢の大竹しのぶさんのお母さまが、体調を崩された時にお世話になったとありました。



著者の大蔵暢さんは、現役の医師です。
アメリカで高齢者医療を学ばれた、老年医学の専門医だそうです。

老年症候群について、著者がインタビューに答えている記事を見つけましたので
紹介したいと思います。

 病院での治療と言えば、症状が出ている箇所、臓器に対してアプローチするのが一般的ですが、
 老年医学ではまず患者さんのお話を聞くところから始まります。
 例えば「何となく調子が悪いので、色んな病院に行き、様々な薬を飲んでいるがすっきりしない」
 と言われてお話を伺っていると、
 実は飲んでいる薬の副作用で体調が改善していない場合などがあります。

 高齢者は加齢に伴い全ての臓器が弱って、身体機能が低下しているので、
 一度どこかが悪くなると、全体にその影響が広がってしまいます。
 つまり、健康でも病気でもない「虚弱状態」と呼ばれる高齢者が増えているのです。
 ( coFFee doctors より)

「虚弱状態」という言葉がキーワードかなと思います。
読んでいくと、なるほどと思うことが多くて、
老いの真っただ中にいる親たちや、
これから老いに向かっていく私たちにも、
‘老い’というもののとらえ方、向き合い方を丁寧に教えてくれます。

薬を飲んだり、病院にかかると云う事をもっと考えていくべきだと思いました。
おすすめしま~す。。

もうすぐ

2016年03月25日 | 音楽
今年もまた二胡の発表会があるのです。

間近に迫ってあたふたあたふた・・・。
練習をすればするほど、はてなが増えるのはなぜなの~

地道に練習繰り返してきたつもりですが、
この一年何やってきたんだか・・・。

昨年の発表会のDVDを見直してみて、
おやおやあれこれ突っ込みどころ満載で、笑ってしまいました。

この期に及んでじたばたしても始まらないのですが、
毎年同じ思いを繰り返しているみたいで進歩がないです。

舞台に上がれば頭は真っ白に、手足が同時に動いちゃう感じだし、
さてさて発表会攻略法なんて無いのかな~

時間を見つけては二胡の練習頑張ってま~す。。

マクロビオティック~チャヤマクロビ新宿店

2016年03月18日 | 日々のこと
今週の日曜日、実家に行った帰りに用事で新宿に寄りました。

伊勢丹で買い物して、レストラン街で食事して帰ることにしたのです。
ここに来るといつもチャヤで食事をするのが楽しみなのです。

チャヤマクロビ新宿店




マクロビとは、マクロビオティックのこと。

マクロビオティックとは、
穀物や野菜、海藻などを中心とする日本の伝統食をベースとした食事を摂ることにより、
自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する考え方だそうです。(チャヤHPより)

ビックリしたのは、マクロビが日本生まれだと云う事です!
てっきり西洋のものだと思い込んでいました。

卵や乳製品、お肉は使わずに野菜や雑穀、シーフード中心の美味しいお料理。
夫くんは、チャヤディナーを。


私は、グルテンフリー ベジタブルディナーを。
前菜 春野菜のテリーヌ 柑橘ソースでさっぱり。


メイン 産直野菜たっぷりのベジミートソース パスタ

デザートは、嘉山農園苺のミニパフェとオーガニック珈琲をいただきました。

美味しく食べてヘルシーなんて、とっても得した気分♪
グルテンフリーなので、パスタは大豆から作られているそうです。
もっちりもちもちでとても美味しかったです。。



『あこがれ』 川上未映子

2016年03月08日 | 
この本も昨年末読んだのですが、感想を書かないままにしてしまい
もう一度読み直してみました。



小学四年生の少年が主人公の「ミス・アイスサンドイッチ」の章と
それから二年後の、その少年と同級生の少女が主人公の
「苺ジャムから苺をひけば」の2章から成ります。

どちらも主人公の独り語りで物語は進みます。

10歳とか12歳とか、小学生の心をたどる物語。

子どもの視点をよく捉えて言葉にしていて、圧巻です。

自分自身の小学生の頃を懸命に思い出す努力をしたのですが、
ギブアップでした。

ただ、この二人の小学生にとても共感するのです。
ああ、そう、わかるよと。
すると最後の最後に知らずに涙があふれていました。

この本はもしかすると読む人を選ぶ気がしますが、
言葉を持たない子どもの心を見事に表現していると思います。
なので、多くの人に読んでもらいたいな、と思いました。。