趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

スキーウェアを買う

2012年10月31日 | 日々のこと
2年前から、そろそろスキーウェア新調したいなと思っていました。
現在着ている物は、実は息子のお古なのです。
といっても、スキーウェアの世界は特にユニセックス商品が多いです。
ですから身長伸び盛りの頃に買った息子のウェアは、充分着られたのです。

それもいつしか年数が経ち、そろそろ買い替えようかと、
スポーツショップに出向くたびに心がけて見るようにしていました。
東京のスキー専門店にも足を運ぶ事ができるので、
その気になればすぐに見つかると思っていたのです。

ところが・・・・・・・・・

スキーウェアはたくさん売っているのですが、そのほとんどが男性用なのです。
確かにユニセックス商品としてサイズの小さい物も無いわけではないですが、
一目見ただけで男性用だとわかるデザインばかりなのです。

あとは、メーカーが安売り商品として出している上下セットのバーゲン用のものばかり。
スキーウェアは、簡単には買い替えしないので、
なるべく着易くて、質の良い素材を選びたいのです。
レディースとして並んでいるのは、ほとんどがスノーボーダーのもので、
若者向け商品ばかりなのです。

スキーヤーは年々減り続けているし、しかも中高年の男性が多いのです。

こんなにウェア探すのが大変だと思いませんでした。
昨年も店を回ったり、ネットで探したりあれこれ試したのですが旨くいきません。

近所のスポーツショップで、スキー用品が店頭に並び始めたので、
再びネットで探してみたのです。

そしたら、昨年の旧モデルのバーゲンを見つけました!!
その商品は、昨年末東京のスキーショップで見かけたものなのです。
もう、本当に飛び上がってしまいました♪

昨日、商品が届いてさっそく試着してみましたよ~
久しぶりの大きな買い物で、しかも大満足!
半分諦めかけていたので、喜びもひとしおです。

さてさて、今シーズンも張り切って滑るぞ!
それにはもう少し、足腰鍛えておかないといけないかも^^;

ベネッセアートサイト直島の旅 番外編

2012年10月30日 | 旅行記
しつこく旅行記番外編です。

旅行の最中から幾つか思った事、感じた事がありました。
それだけでなく、旅行記をまとめていく中で、後からじわじわ広がる思いにも
気づく事になりました。
忘れてしまいたくないので、書き留めておこうと思います。

一番強く思ったことは、今までの観光地を巡る旅と大きく異なっていたということです。

「ベネッセアートサイト直島」は、
現ベネッセホールディンクス取締役会長である、福武總一郎氏と
建築家の安藤忠雄氏を中心とする叡智の結集だと思います。

それは、高齢化と過疎化が進む瀬戸内海の島々の、芸術・文化による地域再生への
活動に外なりません。
そしてそれは、見事に成功していると思います。

稀代のアートの島を求めて、訪れる人の多さ、しかも若者の多さに驚きます。
海外からの旅行者も、数多く見かけました。
そして、そこで働く人々も皆一様に若いのです。

知恵と力を持つ大人たちがアーティストを動かし、地域の人々を動かし、
少しづつ少しづつ築き上げている・・・。
未だ、その最中なのです。

これから行かれる人に、どうしても伝えたい事があります。
それは、是非ともベネッセハウスに宿泊してほしいという事です。
宿泊料金は、安くないです。
若い人には特に敷居が高いかもしれません。
ですから、一泊だけベネッセにして、後はお安い民宿に泊まるというのがオススメです。

気後れをさせるホテルではありません。
部屋にはテレビは無いですが、無い事を忘れてしまいます。
是非ともお気に入りのCDを持って行かれるといいです。
そして、敷地内のアートを堪能するのがいいと思います。

季節の移り変わりや、一日の日の移り変わりというものが、
建物や、風景や、アートの数々を変化させていくその美しさ、不思議さ。
すっかり魅了されてしまいました。
思い出すたび、ゆっくりと温かく広がる満たされた思いに、幸せを感じるのです。

「Benesse(よく生きる)」とは何かを考える契機としていただければと思います。

福武總一郎氏の言葉が胸に沁みますね。。

ベネッセアートサイト直島の旅 8

2012年10月29日 | 旅行記
旅の最終日、「地中美術館」を堪能して、いよいよ帰途に。
ベネッセの宿泊者専用バスに乗って、宮浦港へ向かいました。

直島の玄関口宮浦港、海の駅「なおしま」のフェリーターミナルは、
とてもカッコイイ造りです。


敷地のほとんどを大きく軽やかな大屋根で覆っているのが特徴で、
屋根の下には、観光案内所、カフェ、乗船券売り場、特産品販売店、
バスターミナルが設置されています。

大きな荷物をここのコインロッカーに預け、歩いて「山本うどん店」さんへ。
直島は、香川県、うどん県です!
うどんを食べる事も、大きな楽しみの一つでした。



厨房の中で店のご主人が黙々と、うどんを打っているのが見えます。
打ちたて、茹でたてを楽しみました。

宮浦港に戻り、ターミナルの横にあるかぼちゃ広場にて。


このかぼちゃは、中に入れるようになっています。



丸い穴から顔を出して、写真を撮る人でにぎわっていました。

かぼちゃに別れを告げて、いよいよ帰港です。
宇野港まで行き、バスに乗って岡山駅へ。
岡山駅で、お弁当とおつまみとビールを買い込み、新幹線へ。

2泊3日の直島の旅でしたが、とても中身の濃い充実の旅となりました。
現代アートなど、アートなものには不案内でしたが、
目の前にあるものに向き合う瞬間が、何より出会いの期待感にあふれていて、
その思いを裏切られる事は無かったです。
理解する事は叶わなくても、アーティストたちの思いの強さを感じられて、
時間が経つにつれて心を満たしてくれるのです。

少しはゲイジツの秋??近づけたかな。

長々書いた旅行記は、これでおしまいです。。

『生きるぼくら』 原田マハ

2012年10月26日 | 
『楽園のカンヴァス』がとても面白かった、原田マハさんの新刊読みました。
この本は、「日本農業新聞」の連載を単行本化したものだそうです。

東日本大震災から3日後の2011年3月14日、日本農業新聞に連載スタートしたと
ありました。



 「稲のように、自由に伸びろ、生きろ。

 いじめを受け、ひきこもりだった青年。蓼科で一人暮らしの祖母。対人恐怖症の少女。
 田んぼから三人は前をむいて歩みはじめた。

 収穫のとき、それぞれの心に温もりが実る。」(著者HPより)

連載と並行して、著者自身も蓼科で実際に米作りを体験されたそうです。

「種籾を育てることから始め、稲刈りまで。“米の一生”を自分の目と手で見届けた。
米の成長に自分の人生を重ね合わせた。気持ちもとても前向きになった。」
                        (著者インタビューに答えて)

八方塞りの若者たちの、成長の物語です。
生き辛さを抱えているのは、若者もお年寄りも同じかもしれません。
その生き辛さに、周りの大人たちが手を差し伸べていく・・・。
そうした支えや、後押しがあって、恐る恐る差し出す一歩なのです。
優しく、強く、厳しく生きていくことを、米作りから学んでいく姿がとてもいいです。

また前を向いて頑張ろうと思える一冊だと思います。
おすすめしま~す。。

ベネッセアートサイト直島の旅 7

2012年10月25日 | 旅行記
10月8日旅の最終日は、「地中美術館」です。
この美術館に行く事も、今回の目的の一つでした。

その名の通り、「地中」にあるのです。


直島の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されたこの美術館は、
地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して
作品や空間の表情が刻々と変わります。(案内より)

館内にはクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が
安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。

印象派を代表する画家、クロード・モネが手掛けた最晩年の「睡蓮」シリーズ5点を
自然光のみで鑑賞することができると案内にありました。
モネのファンとしては、とてもとても楽しみにしていたのです。

晩年の「睡蓮」シリーズを見るのは初めてのことです。
「睡蓮」初期の頃作品と、作風が少し違うと思いました。
この日はよく晴れていたので、天井から降り注ぐ光で部屋がほんわりと、
明るく浮き上がるようでした。

ジェームズ・タレル氏は、「家プロジェクト」で印象深く残っていたので、
とても楽しみな鑑賞になりました。

光そのものをアートとして提示するジェームズ・タレル氏、
ここでの作品は、本当にびっくりでした。
是非、側に立っている職員の方に説明を求めるといいと思います。
説明を聞いて、びっくりしたので。

この美術館は、混雑すると整理券が配られて入場制限されます。
この日も込み合っていて、チケットセンターでは待つ人でいっぱいでした。
でも、ベネッセに宿泊すると優先的に入場できるのです。
チェックインの時に、整理券をお願いすることができたので、本当に良かったです。

チケットセンターから、美術館までの間に、モネの池がありました。





よく整備されていて、花もよく咲いていて美しかったです。
睡蓮も咲いていたので、ちょっとびっくり。
散策しながらゆっくり坂道を登っていくと、美術館の入り口です。
でも、地下に入っていくような感じは全くしませんでした。

常に光と、コンクリートの壁と、それによる影が見えていて、
不思議な、振り返ってやはり不思議な空間で、
でもそれは孤高に冷たい感じではなく、とても穏やかな温かさに満ちている気がしました。
コンクリートの建物が、やはりとても好きなのだと実感しました。

そして、旅の最終章へ。。

『微笑む人』 貫井 徳郎

2012年10月24日 | 
新聞広告を見て図書館に予約を入れたと思うのですが、
手元に来た時には、どんな内容なのか、何に興味を惹かれたのかすっかり忘れていました。

帯を見て、へぇ~ミステリーなんだと思いました。
ミステリーは久々です。



物語は、エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された
安治川事件から始まります。

その‘意外な理由’から、この事件に興味をもった小説家の「私」が、
ノンフィクションとしてまとめるべく関係者の取材をする形で物語は進んでいきます。

取材を重ねる小説家に呼応するように、仁藤俊実という人物に興味をそそられます。
そして、共に謎に迫るかのような気持ちに駆り立てられて、
あっという間に読んでしまいます。

読みながら、強く思ったことは、「何だかコワイ」です。
表紙の微笑みが怖くて、常に本を伏せて置いていました。
オカルト的でも、ホラーでもないのに「コワイ」のです。
その怖さが何なのか、知りたくてまた本を手にとってしまうのです。

その、「知りたさ」というのは、まさに著者の意図かもしれません。
どんな事であっても、「よくわからない」は人を不安にさせますよね。
だからといって、解明されることはほんのわずかな部分でしょう。
多くはよく分からない、謎に包まれた危うさに満ちているもの・・・。

物語の終わりは、感想が分かれそうです。
私には、とても印象深く残りそうです。。

恋する

2012年10月23日 | つぶやき
このところ映画やドラマで、婚活する女性を続けて観たのです。
いずれも30歳を過ぎて、「結婚したい」気持ちが高まったというところでしょうか。
いずれもすんなりとは行かず、だからこそ、そこにドラマが生まれるわけですが。

でも、婚活の現場とは違う所での出会いが、
結局結婚に結びついていくという描き方は同じなのです。

ふとした、ほんの些細なきっかけで男女が出会い、婚活とは全く別に次元で
つながりができたり、少しずつ距離が縮まっていったり。
気づいた時には、会いたいと思うようになっている・・・。

それが、まさに‘恋’ですよね~

その、ふとした出会いが無いから、婚活なのでしょうね。
婚活最前線での出会いであっても、
お見合いという、出会いであったとしても、
出会うという縁で云えば、同じなのかもしれません。

出会いの前提に結婚があろうと無かろうと、そこからスタートしていければいいですよね。
少しずつ相手との距離が縮まり、少しずつ一緒にいる事が楽しみになっていき、
また会いたいと思い、共に暮らしたいと思うようになる・・・。
それは、やっぱり‘恋する’ということですね。

そんな風に、恋して、結婚していって欲しいな、と若い人たちを見て思います。
でも、恋の魔法はいつか消えて、
「こんなはずじゃなかった!!」って思うのだけども・・・。。

ベネッセアートサイト直島の旅 6

2012年10月22日 | 旅行記
ベネッセの広大な敷地内には、そこかしこにアート作品が点在しています。
なので、アップダウンの多い道ですが、思わず散策したくなります。

ニキ・ド・サンファール作「象」1991年


ウォーキングするなら、こんなに眺めのいい処でしたいものだと思いました。


カレル・アペル作「かえると猫」1990年

こうした屋外の作品は、宿泊客でなくても気軽に楽しめます。
敷地内の、地中美術館や李禹煥美術館の帰り道など、歩いて回るのもいいと思います。


ニキ・ド・サンファール作「腰掛」 1989年

これなども、何とも印象深い作品です。
ベンチに一緒に座ってみたり、肩を抱いてみたり、撫で回したり・・・
思わず楽しくなっちゃいます。

そして、今回の旅で最も印象深く刻まれたのが・・・・





これです!!


草間彌生さんの「南瓜」です。



海に向かって、海に浮かぶように、堂々とした佇まいがステキです。


草間彌生さんは、以前から知ってはいたのです。
写真やテレビですが、これらの‘かぼちゃ’のオブジェは観た事が何度もありました。
その特異のいでたちに、たじろいでしまっていたのです。
変わってるな~と。

それが・・・・・・・・・
本物が目に飛び込んできたときに、「わぁ~」と思わず声を上げてしまったのです。
もういっぺんで引き寄せられてしまいました。



まだ、続きます。。

『ロスジェネの逆襲』 池井戸潤

2012年10月19日 | 
池井戸潤さんの新作『ロスジェネの逆襲』、読みました。
この作品は、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』の続編だそうで、
同じく、熱血銀行マン半沢直樹が主人公です。



小説のタイトルにある「ロスジェネ」とは、ロストジェネレーション、
つまり1994年から2004年の就職氷河期に世の中に出た若者たちを指す言葉だそうです。

新聞広告でこの本を知った時、‘ロスジェネ’って市民権を得ているんだと思いました。
その世代の人にとってみれば切実なので、敏感に反応するのかもしれませんね。

読み始めてすぐに思ったのが、「睨み付ける」という言葉が多く出てくることです。
普段の生活中で、こんなに感情を逆撫でされてたらたまらないよな~と思います。
勧善懲悪、という言葉が思い出される懐かしい感じがする物語ですが、
徹底したエンタメぶりは、読んでいて痛快です。

‘ホワイトナイト’とか‘敵対的買収’とか一時期盛んに飛び交った単語が、
なんだか懐かしく感じてしまいます。
当時もこんな風な攻防が繰り広げられていたのかな、なんて思ってしまいました。

この本、就職したての若者にオススメです。
『バブル組』の2冊もそうですが、息子も面白く読んだと云っていました。
この本もきっと、楽しめると思います。
仕事をしていくということ、サラリーマンとしての心意気が感じられて、
きっと明日も頑張ろうと思うことでしょう。
早速、メールで知らせなくっちゃ。。

ベネッセアートサイト直島の旅 5

2012年10月18日 | 旅行記
島内の移動は、基本的には町営バスを使います。
「家プロジェクト」が展開されている本村地区から、ベネッセまでは
宿泊者は専用バスが使えます。
あらかじめ、バスの時間をチェックして利用するのがベストです。

ベネッセの場内は、宿泊棟、ミュージアム施設と美術館などと、とても広いのです。
なので、場内無料シャトルバスがありますが、とても混雑しています。
でも、宿泊者は専用バスや送迎があり、これがとても助かりました。

最初に、「李禹煥美術館」に行きました。


現在ヨーロッパを中心に活動して国際的評価の高いアーティスト・李禹煥(リウファン)氏
と建築家・安藤忠雄さんのコラボレーションによる美術館だそうです。


1970年前後における「もの派」と呼ばれる日本現代美術運動の中心的作家だそうで、
作品はどれも余計な物を排除した、とてもシンプルな感じがしました。

安藤忠雄さんのコンクリートの建物のひっそりとした感じが、
旨く呼応している感じが素敵だと思いました。


天気も良かったので、美しい眺めが素晴らしいです。


海岸に沿って広がる場内を散策しながら、ホテルへ。
所々に、屋外のアート作品も観ることができるのです。


宿泊したのは、ビーチ棟。
安藤忠雄さんには珍しい、木造建築なのです。
目の前に広がる景観に魅了されました!!


ベネッセハウスパーク アートツアーという、ホテル内のアート作品を
スタッフに説明してもらうツアーに参加しました。
ホテル内にもいたるところに、アート作品が点在しているのです。

この花、何でできていると思いますか?

説明を聞いて、びっくりしてしまいました。
(ほおの木ですって!)

まだまだ多くの作品に、出会います。
つづきま~す。。

ベネッセアートサイト直島の旅 4

2012年10月17日 | 旅行記
「和の民宿 なか」さんの美味しい朝食をいただきました。
このおにぎりが、特に美味しかったのです。



旅の二日目、7日(日)の宿が、いよいよベネッセハウスです。
民宿のレンタル自転車で、荷物をベネッセまで運ぼうと考えていたら、
女将さんが車で送ってくださると・・・。

この申し出は本当にありがたかったです。
ベネッセに荷物を預け、本日の目的地の本村にある「家プロジェクト」まで
送ってくださり大助かりでした。

「家プロジェクト」の中には、順番待ちしなくてはならないものも有り、
お陰で最初に入れて、待ち時間無しでした。
女将さん、ホントにありがとう!!

「家プロジェクト」は直島・本村地区において展開するアートプロジェクトだそうです。
宮島達男による「角屋」(1998年)に始まったこのプロジェクトは、
現在、「角屋」「南寺」「きんざ」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の
7軒が公開されています。

最初に行ったのが、「南寺」です。
20人ぐらいの単位で、中に入っての鑑賞になるので早めに行った方がいいのです。


中は撮影が禁止でした。
ジェームズ・タレル氏の作品のサイズにあわせ、安藤忠雄さんが建物を設計されたそうです。
この、タレル氏の作品には、この後もお目にかかることになるのですが、
何ともいえない不思議な空間を作り出していて、とても心に残ります。
なるべく何も知らずに観に行かれる方がいいと思います。

護王神社です。
江戸時代から祀られている護王神社の改築にあわせ杉本博司さんが設計しました。



石室と本殿とは、なんとガラスの階段で結ばれているのです!
一段一段のガラスの厚みが、何とも云えず美しくてずっと見ていたくなります。


本殿の地下に入ると、中にもガラスの階段があるのです。
地下と地上とが一つの世界を形成しているのだそうです。


写真は「はいしゃ」です。
かつて歯科医院兼住居であった建物を、大竹伸朗さんがまるごと作品化されたそうです。

彫刻的であったり、また絵画的であったり、
様々なモノがスクラップされていたり、多様なスタイルが盛り込まれていて、
直島銭湯「I♥湯」も楽しい建物でしたが、大竹伸朗さんのアートの世界を満喫しました。

「家プロジェクト」7軒は点在していますが、歩いて充分回れると思いました。
「石橋」「碁会所」「角屋」と回り、お腹も空いて昼食です。
 

‘玄米心食 あいすなお’というお店で玄米のランチをいただきました。



全体的に薄味なので、好みです。
美味しくいただきました。

この後、バスに乗っていよいよベネッセハウスへ。
まだ、続きま~す。。

映画「鍵泥棒のメソッド」

2012年10月15日 | 映画
これ、公開をずっと楽しみにしていた映画です。
監督は、「運命じゃない人」「アフタースクール」の内田けんじさん。
どちらも、とても面白かった記憶があります。
(記事はこちら→ 「運命じゃない人」 「アフタースクール」 )


主演は、堺雅人さん、香川照之さん、広末涼子さんの3人です。


この映画、なるべく情報を得ずに観に行く方がより楽しめると思います。
内田けんじ監督作品をご存知の方は、きっとその意味がお分かりだと思います。
私も情報をシャットアウトして観に行ってきました。

予想通り、とても面白くて、愚かで楽しくて、胸キュンな映画でした。
予想通り、主演の3人がとても良かったです。
「特に広末が~」と夫くん。
「広末もいいけど、やっぱ香川照之~」と私。

とてもオススメですよ~。。

ベネッセアートサイト直島の旅 3

2012年10月12日 | 旅行記
一泊目の宿を、直島町観光協会のHPを見て選んだのです。
日にちが迫っていたので、空いてないだろうな~と思いつつ一軒目に電話してみたら、
その一軒目で、「あ、キャンセルが出て、空いていますよ~」と、
その民宿、「和の民宿 なか」さんの女将さんの明るい声が♪


ここの女将さん、とにかくフットワークが軽いのです。
時間があれば、あちこち送迎してくださるのです。
それが、とてもとても助かりました。

宿に着いて時間があったので、港のある宮ノ浦地区へ。
女将さんのススメもあって、直島銭湯「I♥湯」へ行きました。

直島銭湯「I♥湯」とは、アーティストの大竹伸朗さんが手がけた、
実際に入浴できる美術施設なのです。


外観が派手なので、通りを入って細い路地裏なのですが、すぐにわかります。
写真を撮る人で賑わっていました。


扉を入ってすぐの、番台です。


中にも奇抜な装飾が施されていますが、全体的に明るく清潔な雰囲気で良かったです。

宿に夕食は付かないので、お風呂上り散歩しながら近くのカフェへ。
直島には民宿が多いのですが、素泊まりをうたう所が多いのです。
宿の周りには小さな飲食店が点在しているので、困る事はないです。




美味しい海鮮をいただいて、大満足です。

朝が早かったので、本当に長い一日でした。
早起きは三文の徳とはよく言ったものです。

まだ、続きます。。

『清須会議』 三谷幸喜

2012年10月11日 | 
人気脚本家の三谷幸喜さんが、初の歴史小説を出されました。
新聞広告を見たときに、とても楽しみにしていたのです。



 「何か書くのであれば歴史物の中でも戦国物と決めていました。
  時代が大きく動き出すときなので…。
  なかでも清須会議は、日本史上、初めて(戦ではなく)
  会議の席で歴史が動いた瞬間の出来事。
  僕は昔から、この会議にとても興味があって、
  今回、清須会議を題材に小説を書きました」
            (インタビューに答えてご本人の弁)


「清須会議」とは、本能寺の変で織田信長亡き後、織田家の跡目を誰にするか、
また残された領地の分配について、清洲城で織田家重臣たちが話し合ったといわれるもの。
家臣の柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興の4人が会議に出席したとされている。

歴史に名を連ねる武将達の独白の形で、話は進みます。
その独白が、現代語訳として書かれているのが大きな特徴です。
表紙にもある通り、まるで携帯電話でおしゃべりしているかのような会話。
そのしゃべり方にそれぞれの武将の性格がにじみ出ていて、可笑しいです。

独白と会話からなるので、するするっと読めてしまいます。
喜劇をこよなく愛する三谷さんらしい作品だと思いました。

この本は、作者の三谷幸喜さんのファンの方に特におすすめです。
三谷ファンなら、作者の描く笑いがよく理解できると思うので。
あとは、現役中高生の朝読書なんかにぴったりかな。

映画化も決定済みで、来年秋公開予定だそうです。
キャスティングがとても楽しみ。
三谷さんのキャスティングって、とても上手いと思うのです。
きっともう、撮影始まっているのでしょうね。。


ベネッセアートサイト直島の旅 2

2012年10月10日 | 旅行記
6日土曜日早朝家を出て、始発列車に乗り、途中新幹線に乗り換えて
岡山に向かいました。
3連休の初日は、早朝から結構人が多くて新幹線は満席でした。

岡山からバスで、宝伝港に行き、そこから船で最初の島、犬島へ向かいます。




犬島は、直島よりもさらに小さな島で、
犬島アートプロジェクト「精錬所」と犬島「家プロジェクト」が展開されています。
  
犬島アートプロジェクト「精錬所」とは、「産業遺産・建築・現代アート・環境」による
新たな地域創造のモデルとして循環型社会を意識したプロジェクトだそうです。



建物の中は、撮影禁止でした。
実際に操業していた鉛の精錬所跡地を利用して作られているのですが、
観光地で見かける見学施設とは、大きく異なっています。
古いものと新しいものとが混在していて、
メッセージ性の強い、まさに現代アートとの融合という感じです。

犬島「家プロジェクト」とは、日常の中にアート空間が優しく滑り込み、
集落が新たな風景へと生まれ変わるというコンセプトだそうです。






全部は紹介できませんが、島の民家の小さな路地を進んで行くと、
こういった建物やアートが、何気なくたたずむ様に点在しています。
一つ一つに繋がりは無いのですが、それぞれのアーティストたちの、
メッセージの強さを感じることができるのです。

犬島から、豊島へ船で向かい、
カフェレストラン‘イル ヴェント’というこの不思議な空間で昼食をいただきました。
(トビアスレーベルガーの作品)

建物は、瓦屋根の古民家なのです。
中に入って、びっくりな空間が広がります。

ここは、写真を撮るとそのアート性が際立つ珍しい空間でした。
なので、面白くて何枚も撮ってしまいました!

早起きしたので、本当に長い一日です。
豊島からまた船に乗り、ようやく直島に着きました。

一日目の宿は、古民家の民宿です。
ここの女将さんが、とってもいい人で・・・・・・

まだまだ続きま~す。。