趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

映画「愛を読むひと」

2009年06月22日 | 映画
日曜日、雨が降ってテニスができなかったので
映画を観てきました。
アカデミー賞主演女優賞ノミネートのニュースから
観たいと思っていた映画です。

原作は、世界的ベストセラーベルンハルト・シュリンク著「朗読者」です。
図書館で予約はしましたが、本はまだ読んでいません。
主演のケイト・ウィンスレットが主演女優賞に輝き、
映画の評判が良かったので
原作は読まないで観ようと思っていました。

いろいろな事を考えさせてくれる映画だと思いました。
人間の心のありようというもの、
心に浮かぶ複雑なひだ、というもの
物事の二面性、というもの
立場の違う‘倫理’。

ケイト・ウィンスレットがとてもいいです。
悲しみと怒りを胸に秘めた眼差しが
とても心に残っています。

観終わって、心の深い傷、というものに思いを馳せました。
そしていつの間にか『1Q84』のことを思っていました。

ハンナは、果たして自分の心の傷に気づいていたのだろうか。
いや、最後に気付く事になったのかもしれません。
懸命に守ってきたプライドというものを
守らなくてよくなった時、初めて自身の心が解き放たれて
自分のしたことの意味、
罪というものに、
向き合うことができたのではないかと。。