趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

映画「コクリコ坂から」

2011年07月29日 | 映画
ジブリの新作「コクリコ坂から」観て来ました。
宮崎吾朗さんが監督2作目となる作品です。

宮崎吾朗さんといえば、言わずと知れた宮崎駿さんのご長男で
映画「ゲド戦記」で監督デビューされました。
「ゲド戦記」も観に行きました。
とにかく絵が美しかった事を覚えています。

そしてこの2作目でも、とても美しく、印象的な‘絵’に出会いました。


このポスターの絵は、父親、駿さん作だそうです。
宮崎駿さんらしい、いい絵ですね~
実は、私は父・駿さんの方の、コアなファンなのです。

この絵もいいですが、作中登場する印象的な絵があります。
その絵は、宮崎駿監督の映画には見られないものだと思いました。
とてもとてもステキな絵で、心惹かれました。
そして、ああ、この映画は宮崎吾朗監督のものなのだ、と強く思いました。

この映画は、脚本・企画が駿さんです。
主人公の高校生の少女の描き方に、差異があるのではないかと思ってしまいました。
その差異が、きっとこの父と息子の違いなのだと感じます。
そしてその違いこそ、吾朗さんの魅力であると思います。

関係ないですが、主人公と恋に落ちる少年と、その友人が、
マンガの「エースをねらえ!」の藤堂さんと尾崎さんに似ていて、
とても面白く思いました。
ああ、こんな風に硬派だったよな~なんて。

私自身はこの世代より若い世代ですが、なんとなく時代の空気が懐かしく、
いかにもシンプルで、まっすぐだった青春を思い出してしまいます。
そう、人前では決して泣かなかったよなぁ・・・。
文芸部でしたので、ガリ版に随分お世話になりました。
さすがに印刷は、輪転機でしたが・・・。
あ、輪転機も今では死語ですね^^;

人を恋うる物語・・・だそうです。。

山陰旅行その3

2011年07月28日 | 旅行記
山陰旅行その2に続き

出雲から特急にに乗り、安来へ。

安来は「ゲゲゲの女房」で一躍有名になりましたね~
駅や道路に‘ようこそゲゲゲのふるさとへ’と看板が立っていました。

16日の宿は、お寺です。
精進料理のおもてなしだそうです。
精進料理は、テレビで見たりして少しは知っていましたが、
食べるのは初めてなので、とても楽しみにしていました。

写真左端に見える白いものは、
‘イカ刺し’を模した弾力のある寒天のようなものでした!
一つ一つ丁寧に手作りされた料理は、身体にとてもやさしく感じられました。
動物性のたんぱく質をいかに模して作るか、
とても工夫が凝らしてあって面白かったです。

写真は、‘蒲焼’に見立てたがんもどきです。
見かけは実に蒲焼でした~
食感は・・・・やはりがんもどきの感じ^^;
でも本当によくできてるなぁと感心しました。

お目当ての精進料理も堪能して、翌朝宿のご主人に送ってもらい
‘足立美術館’へ。
つづく。。




映画『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』

2011年07月26日 | 映画
どんな気持ちでこの最後の映画を観るのかな、と考えていました。
原作の方は2008年に読んでしまっているので、
物語の結末は知ってはいるのです。
細かなストーリーは忘れてしまっていますが、
読み終えた時にとても感動したことは覚えています。

前作「PART1」は、暗く重い気が滅入るような雰囲気をうまく映像にしていました。
もう、子どもじゃないんだな、と戦う準備を整えていました。



子どもたちは立派な成長振りを見せてくれました。
悩みながら、反発しながら、敵対しながら、心を求めながら
すんなり上手くなんていくはずないのです。
そんなシンプルでとても大切な事を、学んでいく・・・。

その集大成ともいうべき、魔法学校を舞台に最後の戦いに挑むのです。

人は何に導かれていくのだろう。
知らず知らずのうちに、運命の糸を手繰るように。
気付かなければ、求めなければ
決してそこにはたどり着けない。
そんな苦難の道のりを、期待に違わず進んできた・・・


3人の成長振りもさることながら、
共に歩んできた魔法学校の友たちの、暖かく勇敢な姿に胸が熱くなりました。
ああ、ハリー、虐げられて育った君に、こんなに仲間ができたんだね。
そうして自らの出自と向き合えて本当に良かった・・・。

我が家の本棚にも並んでいます。
我が子にせがまれて本を買い、映画に連れて行ったことを懐かしく思い出します。
私は、最後の7巻を読み終わった時に一番強く感じたのが、‘子育て’です。
校長のダンブルドアのハリーの親代わりとしての記録。
ダンブルドアともう一人の切なく、大きく、広く深い愛を、
原作から強く感じました。

立派に成長した、ハリー、ハーマイオニー、ロン、ありがとう!!
長い間お疲れ様でした。。

山陰旅行その2

2011年07月25日 | 旅行記
寝台特急、サンライズ出雲に初めて乗って16日土曜日10時出雲市に着きました。

最初の目的地、日御碕、出雲大社に向かう為、
あの‘一畑電鉄・バタデン’に乗りましたよ~
この電車は、映画『RAILWAYS~49歳で電車の運転士になった男の物語~』の舞台になりました。
映画を観ていたので実際に乗れると分かり、楽しみにしていたのです。


本当に、にわか鉄子に変身して鉄ちゃん達に混じって
たくさん写真を撮ってしまいました^^;

小さいですが、駅舎がまた趣があってステキです。


出雲大社からバスに乗って最初の目的地日御碕神社へ。
出雲大社(出雲市大社町)と日御碕を結ぶ海沿いの道は、険しい山道で
あちこちがけ崩れ防止の工事をしていました。
よく晴れていたので出雲神話の舞台である、稲佐の浜が美しく見えました~
写真に撮れなくて残念!!



日御碕神社は、須佐之男命(すさのおのみこと)と、
その姉とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)という
神話に出てくる二人の神様が鎮座される、
厄除けや縁結びをご利益とした霊験あらたかな神社だそうです。



日御碕神社から歩いて15分くらいの所に、日御碕灯台があります。
天気が良くて暑かったので、登り道はなかなかきつかったですが、
目の前に見える景観の素晴らしさに、声も出ないほど!!
ウミネコがたくさんいましたよ~ホントにニャア~と鳴くのですね。







とてもとても美しい灯台でした。
中に入って階段を登りましたが、なかなか足腰にきましたよ~
暑い中でしたので、汗びっしょり!!
でも、展望スペースに出ると海風が心地よく、
また、360度全部日本海、な感じがするほど開けていてとても気持ち良かったです。

バスで戻り、出雲大社へ。


御本殿御修造で、御仮殿にお参りしました。
あれこれあれこれお願いしたいことばかりで、お賽銭の割りに
やたらと長いお祈りになってしまいました^^;

出雲大社といえば、このしめ縄ですね!!

お昼は、やはり出雲そば。
夫くんは、釜揚げそばを。

私は、そばぜんざいを食べました。

これにはおみくじが付いていたのですが、なんとなんと大吉!!
記念の品をいただいて、ご機嫌!うれしいなぁ・・・。


大社近くの、島根県立古代出雲歴史博物館にも行きました。

ここの博物館はオススメする声が多かったのです。

「古事記」や「日本書紀」には、スサノヲのヤマタノオロチ退治など、
出雲を舞台とした神話が記され、
「出雲国風土記」には、国引き神話など地域色豊かな神話が伝えられているそうです。
それらが、とてもよく再現されていたり、出土物の展示も豊富で
とても見ごたえがありました。
電車の時間せまり、駆け足気味の鑑賞になってしまったのがちょっと残念でした。

つづく。。



『銀の島』 山本兼一

2011年07月22日 | 
題名の‘銀の島’とは、山口の石見銀山のことです。
石見銀山は世界遺産にも登録されています。
書きかけている、今回の連休の旅行もちょうど山陰地方で、
観光の候補に上っていたのでした。
日程的にムリで残念ながら諦めたのですが、
読み進めるうちに、ああ、訪れたかったという思いが強くなりました。



フランシスコ・ザビエル・・という名前は、
多くの日本人が知っているのではないかと思います。
この人物絵だって、ああ、見た事あると言われるのではと思うのです。

小中学を通して歴史の教科書に必ず載っている、
日本に初めてキリスト教を伝えた聖職者として。

この『銀の島』は、このザビエル神父の物語です。
ザビエルについて調べていくうちに、
薩摩の侍安次郎が書いたと思われる手記が見つかる。
物語はそれを読み開く形をとり、
安次郎、ザビエル、そしてポルトガル国王の密命を帯びたバラッタの
3人が交互に語る形になっています。

歴史の教科書に載っていたことぐらいの知識しか無かったので、
ザビエルという人が、
遠き国ポルトガルからはるばる日本にやって来たいきさつなど、
全く知りませんでした。

そして、この戦国の時代に、船で各国を回り、
交易をしたり、商売をしたり、大きな野望を抱いたり、と
日本人を含め、アジア諸国の人々、強国争いをしていたポルトガルとスペインなどなど
本当に様々な生き方があったことに改めて驚きました。

そんな中、それぞれの時代毎に特有の生き様と
時代が変わろうとも、変わる事の無い人の信念というものに思いを馳せました。

印象深いのが、敬虔な聖職者としてのザビエルの生き方です。
異教の神を悪魔とよぶ姿は、異教徒には反発が強くても仕方ないと思います。
布教の仕方には色々あるのでしょうが、
わざわざ苦難の道を選んで行くように感じられました。
それでも尚自らのやり方を頑なまでに貫き通す、
まさに信念の人であったと思います。

歴史小説の醍醐味を充分味あわせてもらいました。
おすすめしま~す。。



デジカメ

2011年07月21日 | 日々のこと
昨日の続きの旅行記を書こうと思っていたのに、
写真の選択と画像処理に手間取ってしまい、時間がなくなってしまいました^^;

デジカメというものは、ホントにスゴイものですね~
かつてのフィルム時代と、写真を撮る気持ちを大きく変えてくれました。
失敗しても気にならないので、どんどん撮れるのです。
このぱしゃぱしゃ感がいいですね~

でも、そのかわり撮った写真の数が膨大になってしまいました!
撮った後キチンと整理しておかないと、大変なことに事になります。

ブログにアップするのも結構役に立っているのかも。
でも、今回は数が多くて時間がかかることといったら・・・。

またおいおい山陰旅行記綴っていきたいと思います。。

サンライズ出雲に乗って

2011年07月20日 | 旅行記
15日夜出発の寝台特急:サンライズ出雲に乗って連休、
山陰を旅行して来ました。
寝台特急に乗るのは初めての経験です。

寝台には部屋の種類が色々あるそうで、金額も広さも違い、
人気度によってはチケット入手が困難なのだそうです。
中でも人気はツインで、4部屋しかないのでなかなか取れないそうです。
今回も発売日ジャストに窓口で買い求めましたが、ダメでした~
それで、シングルを2部屋取りました。

ホームに入ってくるサンライズ出雲♪

にわか鉄子に変身ですが、真っ暗で分かりませんね^^;


シングルの部屋です。狭いですがなかなか居住性がいいです。

鏡もついています。他にハンガー、スリッパ、コップ、寝巻きがありました。


車内を早速探検して回りました。
車内販売は無いので、食料は持ち込まないとなりません。
でも飲み物の自動販売機は所々にありました。
連休前夜なので、ほぼ満席という感じでした。

場所にもよるのかもしれませんが、揺れはそれほど大きくなく、
初めての寝台で興奮気味でしたが、ちゃんと寝ることもできました。

途中何分か遅れていましたが、終点出雲市駅に予定通り9時58分に到着!


16日出雲の旅のスタートです。
づづく。。

来客!

2011年07月14日 | 日々のこと
昨日夕方、珍しい人が顔を見せてくれました。
久しぶりな笑顔に、思わず微笑が・・・。
先日のちょっとしたことのお礼にみえたのでした。

その人は、我が家を設計してくれた設計士のAさん。

勝手知ったる他人の家、ならぬ細部まで熟知の我が家・・・
隠し立ての仕様がありませんですね~
「無事10周年ですよ」と言うと、
「えっ?まだ10年??」とのお答え^^;

ご家族の事、最近の住宅事情の事、津波の事、美味しいお店の事などなど
本当に途切れなくお喋りに花が咲きました。
普段はあまりおしゃべりに高じない夫くんも楽しそうに語らっていました。

この設計士のAさん、本当におしゃべりが楽しいのです。
かつて設計の打ち合わせに毎週お目にかかるのが楽しみだった事、思い出しました。
話題が豊富でまた、博識なので興味が尽きないのです。

この日も、お仕事最後の追い込み中だったのですが、
放り出して、おしゃべり熱中してしまいました。
たまの機会ですものね~
気が付くとあっという間に真っ暗に、夜を迎えていました。

話していて楽しい人というのは、あまり多くないのです。
長く話しているうちに気疲れしてしまったり、
段々楽しくなくなってしまったり、
話題を探すのに苦労したりと、なかなか気が合う人を探すのも難しいですね~

私達より一回り以上年上のAさんですが、いつまでもお元気でいて欲しいです。

さて、残った仕事、やり遂げなくっちゃ!!!

とりとめなく

2011年07月13日 | 日々のこと
この時期、私の仕事が一番忙しい時です。
ブログをしていると、過去を振り返るのが楽チンですね~
毎年毎年同じような事を書いています。

あれ、これって去年の事だと思っていたけど、
2年前の事だったのねぇ・・・・とか
えっ??3年も前のことなの??!!という感じ。

全仏オープンテニス、ウィンブルドンとテニス4大大会の記事に続いて、
あじさいの花々のことや、暑くなりテニスにますます燃えてる様子などなど。

そんな日常の合間に、読んだ本の感想や、観て来た映画の話や、ドラマの感想などなど
毎年変わらぬスタイルが続いています。

この日常、割と気に入っているのです。
何故なら、一つ一つは取るに足らない小さな出来事なのですが、
どれも皆、私の好きなものばかり。
そして、どれも皆かけがえもないもの。

きっとこうして続いていくのだろうな。
いや、続けていけるといいなぁ・・・。

これらの日々に、たまに旅行が加われば最高です!!

仕事は最後の追い込みに入っています。
そしたら今週末の連休は、お楽しみが待っているのです。
さて、もうひと頑張り!!

あっついテニス!

2011年07月11日 | テニス
梅雨も明け、いよいよ夏本番気温もぐんぐん上った週末となりました。
湿度も高いので、やっぱり暑さは堪えます。

土曜日は午後3時から4時間テニスしてきました。
午後5時になっても日差しが暑く、涼しくなりません。
こんな中、テニスに高じる人間達がいるのです。
呆れられそうですが、コートは満杯です。

水をかぶったような大汗かいて、テニスです!
何をしていても暑いのだから、この際テニスしちゃえ~という感じかな。
でも、あっちもこっちも老若男女コートを走り回っています。

身体というのは慣れるのですね~

5時半を過ぎて日没頃になり、ようやく涼しい風が・・・。
夏場はこの夕暮れ時が一番好きです。
家の中より外の方が涼しいですよね~

次の日日曜日は午後1時からテニス!
午後1時の日差しは殺人的^^;
外に出るのもイヤだよな~とつぶやきつつ
いそいそテニスの準備です。

集まった同好会の人々と苦笑いしながら、「テニスばかだよね~」。
熱中症になったら後ろ指なので、みんな万全に準備しています。
「暑い暑~い!」とふーふー言いながら、
それでも楽しいテニスなのでした。。

『しょうがない人』 平 安寿子

2011年07月08日 | 
平安寿子さんの新刊読みました~
本を手に取ると表紙の絵の可笑しさに、思わず笑いが・・・。
この表紙でこのタイトル、なんとなく内容が想像されます。


この4人は、43歳の主人公河埜日向子を含むパート仲間と友人で社長の渚左。
休憩時間、家族や親戚などの身近な話題でおしゃべりが盛り上がる日常。

読んでいると、どこにでもありそうな身近な話題に
自分も井戸端会議に参加しているような雰囲気で肩がこらないのです。
それはこれまで読んできた平さんの本のどれにも共通している事で、
さらっと、くすっと、ほろっと読めてしまいます。

私自身夫くんに「しょ~もない!!」なんて日々叫んでいますし、
身につまされたり、共感したり、
共感しなくても、へ~えそうなんだ、と思ってみたり。

段々年をとっていくと、今まで思いもしなかった感情が起こったり、
こんなはずではなかったと気付いたり。
なかなか予定通りには生きてはいけないようです。

一つ胸に留めておきたいこと・・・
主人公日向子の義母が、「一人は寂しい」という場面。
夫に先立たれてもお金に困らず、あれこれ出歩いたりサークルに参加したりと
余生を楽しんでいると思っていたのに
一人暮らしは寂しいと、グチるのです。

はたから見れば幸せそうに見えても、実際その立場になって
自分がどう思うかなんて誰にもわかりません。
‘絶対’というものは無いのだな、と心に留めておこうと思います。。


『幸福な生活』 百田尚樹

2011年07月06日 | 
百田尚樹さんの新刊は、18篇からなる短編集です。



最後の1行がこんなに衝撃的な小説はあっただろうか。

帯にはこんな刺激的な文字が並んでいます。
最後の1行ね・・・ふむふむと最後の1行にこだわり読み始める・・・。

18篇もあるので、一つ一つはとても短いです。
なるほど最後の1行にこだわった作りだと思いました。
ページをめくると、最後の1行で終わりになるように配されています。
この1行は、いわゆる‘オチ’です。
ですからくれぐれも先に読んだりしないことを強く勧めます。

いずれの話も親子だったり、夫婦だったり、恋人だったりと
身近な人間関係が多いです。
その中に潜む、見えない関係性や隠していたエピソードなどが
笑いや怖さや可笑し味を持って明かされる・・・。
時にブラックで毒気が強かったり、苦い思いをしたり、
SFのショートショートを彷彿とさせたりと多彩です。

読みながら、この話のオチはなんだろうと考えながら読んでしまいます。
すぐに分かってしまうものから、予想外のものまで色々ですが、
意外な展開だった物の方がやはり好みかもしれません。

最後に、著者がインタビューに答えている記事を見つけたので紹介します。


〈幸福な生活〉というテーマで括り、
「さり気ない日常や普通の家族に隠された秘密」という限られた設定で、
どれだけ小説の世界を広げられるかが今回の挑戦であり、楽しみでもありました。
それから、頭の中にたくさんあった長編のアイデアを、
贅沢に短編小説で書いてやろうと思いました。
たとえて言えば、一匹のマグロからトロだけを選ぶような、
肉でいうと霜降りの極上の部分を惜しげもなく切り取って食べて貰うような、
贅沢な作品集になったと思います。(「新刊ニュース 2011年7月号」より抜粋)

「同じジャンルを繰り返さない」と仰っている百田さんらしい作品だと思いました。。


ドラマ「グッドライフ」

2011年07月05日 | テレビ
先週最終回が放送された、ドラマ「グッドライフ」録画して観ていました。
韓国のベストセラー小説『カシコギ』が原作で、
難病の子どもが登場するとの事、正直観るのをためらったのですが、
主演の反町隆史さんと、妻役の井川遥さんのファンだったので
とりあえず観始めたのです。

反町さんは、ドラマ久々な感じがしますね~
息子の羽雲(わく)くんがかわいい男の子で、
最近の子役達は立派に演技していて、もうびっくりです。

白血病と戦う場面に胸が痛みました。
子どもの病気というのはとても切ないものですね。
そんな息子のために、自分の人生かける不器用な父親を
反町隆史さんはとても好演されていました。

イクメンなどとは程遠い、昔かたぎの無骨な仕事人間で、
それが災いして結局離婚となってしまうのです。
そんな父親が、難病の息子を献身的に看病していくのですが、
その変化の様子が、とても良かったです。

まさか自分自身が末期ガンに侵されようとは・・・。

息子との別れの仕方に「どうして??」と疑問が残ったのですが、
息子に別れを言う場面を見ていて、
ああ、こういう父親もありかも、と思ってしまいました。
なぜなら、こんな風に人に弱みを決して見せない男の人っているよなぁ、と思ったから。

弱音をはかない、強い気持ち。
自分が楯となる、守るという気持ち。
背中を向ける孤独な男気といものを、久しぶりに見せてもらいました。
その姿が、実に反町さんに似合っていて、心に残るドラマとなりました。
観て良かったです。。

ウィンブルドン2011閉幕

2011年07月04日 | テニス
今年も数々の熱い戦いを終え、ウィンブルドンが閉幕しました。
連日深夜に放送される熱戦の模様を録画しては観る、を繰り返していますが
さすがに追いつかず、溜まってしまっています。

やはり結果が気になり、先に速報や新聞などで情報を得てしまうと
さすがに観る気が一気に失せますね^^;

しかも応援していた選手が全て負けてしまい、寂しい限り。

男子シングルス準々決勝。
過去6回優勝しているロジャー・フェデラー(スイス)が
第12シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)に
6-3、7-6、4-6、4-6、4-6で、まさかの敗退・・・・・。



そして、本当は決勝戦でフェデラーと戦って欲しかったラファエル・ナダル(スペイン)。
大会前の大方の予想通り、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)との決勝戦となりました。

息詰まる熱戦に、昨夜はライブ放送を観てしまいました~
観ながら、ナダルがフェデラーを降していった過去の激闘を思い出していました。
あの時の挑みかかるナダルとこの日のジョコビッチは同じように見えたのです。
ナダルと戦うときのジョコビッチは、他の対戦相手のときと別人のように見えます。



優勝の決まったジョコビッチは、本当に強かったです。
最高のプレイで優勝カップを手にしたと思います。
そして、文字通り世界ナンバー1となりました。
今度は追われる立場ですね・・・。


きっとナダルはタイトル奪還に戻ってくるはず。
来年また、このセンターコートで会いたいと思います。



女子シングルスは、第8シードのペトラ・クビトバ(チェコ)、同じく初優勝を飾りました。
クビトバのサービスは凄かったです。
やはり、テニスはサービスが肝心。
シャラポアも善戦したと思います。
女子のランキングは、相変わらず混戦模様ですね~

まだしばらくテレビの録画観戦が続きますが、ひとまず閉幕!
じっくり観て、自分のテニスに役立てたい・・・なんてお笑いですね^^;

ドラマ「下流の宴」

2011年07月01日 | テレビ
NHK火曜夜10時のドラマ「下流の宴」観ています。
番宣での刺激的な台詞に、ちょっと引いてしまったのですが・・・
怖いもの見たさという感じで、録画予約しました。


番組ポスターだそうですが、このコピーこそが
このドラマをよく表していると思います。


主人公福原由美子演じる黒木瞳さん、息子翔役の窪田正孝さん、その恋人珠緒役の美波さん。

理想の家庭を築いたはずが、気が付いたら崖っぷち。
夫は左遷。娘は就活失敗。
そして高校中退のフリーターの息子が‘下流’の娘と結婚宣言!
愛する息子を取り戻すため、‘中流家庭’を守るため、
専業主婦・由美子の戦いが始まる!


あけすけで、刺激的で、本音満載のバトルは、確かに興味をひくと思います。
誰の胸のうちにも起こりそうな感情の炸裂が、コミカルに描かれるのです。

登場人物たち・・・・
他に、由美子の夫役の渡辺いっけいさん、
由美子の母親役の野際陽子さん、長女役の加藤夏希さん、
受験のカリスマ島田役の遠藤憲一さんなどなど。

どの人々もそれぞれ自分が大事オーラ満載で、
誰も目の前の相手を思いやることがないのです。
話をしている相手が、自分の話を全く聞いてなくても気にもしないし、
相手が何を思っているのかなんて、全く興味ない感じです。

設定に魅力は感じないのですが、
このドラマを面白くしているのが、主演の黒木瞳さんです。
彼女の熱演で、福原由美子という主人公が際立っているのです。
コミカルでありながら、コミカル過ぎず、
嫌味な台詞もさらっとこなし、
泣き寝入って崩れた化粧もそのままに、
息子への愛一筋・・・・。
黒木さんは、ファンではありませんがこの演技は素晴らしいと思いました。

そこに飛び入る翔の恋人珠緒。
こののどかで、素直な珠緒がかわいい!
美波さんも好演されていると思います。

さて物語りはいよいよ佳境を迎えています。
最後にどうなるのか、楽しみです。。