趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『みかづき』 森 絵都

2016年12月30日 | 
今年もあとわずか・・・
今年最後の記事は、 森絵都さんの本です。

この本、結構前に読んだのですが、
なかなか感想が旨くまとまらなかったのでそのままにしていました。


 「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」
  昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。
 昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族の感動巨編。(内容紹介より)

物語は、塾誕生からの日本の教育業界の変遷が現在に至るまでつづられ、
そこに関わる塾経営の家族たちの成長の記録でもあります。
なので、とても長いのです。

個性豊かな登場人物は、一人一人丁寧に描写されています。
ただ、物語の主要な人物たちにあまり共感できなくて、
なかなか感想がまとまらなかったのだと思います。

内容紹介にあるように、三世代にわたる物語なので
夫婦の、親子の、実に様々な要素という縦糸に、
日本の教育界という横糸が絡んでいます。

なので読む人の年齢を問わず読める本だと思いました。。

私自身色々な事のあった一年でした。
ブログにお越しの皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いいたします。。

『PK』

2016年12月22日 | 映画
本当に久しぶりの映画館、インド映画の、『PKピーケイ』を観てきました。



この映画、公開を知ってからずっと見に行きたいと思っていたのです。

ラージクマール・ヒラニ監督、主演アーミル・カーンといったら、
『きっとうまくいく』を思い出します。
とても面白かった記憶があるのです。

ですから近くの映画館で上映が決まって、とても楽しみにしていました。

この映画のテーマは、‘神様’。
この神というものをめぐって、主人公のpkの素朴な疑問が人々の心を動かしていくのです。

インド映画で宗教とはびっくりしました。
信仰というものが、日本人よりも数段日常生活に溶け込んでいるように思うので。

国同士の争いにも宗教問題がありますよね。
映画を観ながら、本当に根強い思い込みというものの存在に気づかされました。
そしてそういった‘思い込み’は日常生活のいたるところで存在して、
時に正義に、時に暴力となって姿を変えていきます。

映画の終盤、まさに自分の思い込みを知らされる場面がありました。

見終わってホントに元気になる映画だと思いました。
とても面白かったです。
おすすめしま~す。。

『困難な結婚』 内田樹

2016年12月13日 | 内田樹
久々の更新は、内田樹さんのこの本にしようと決めていました。

この本は発売を知ってすぐに購入しました。
内田先生の新刊を手に取るのも久しぶりの事でした。


本の帯には・・・・・・

今より幸せになるために結婚してはいけません──
悩めるあなたへ贈る、「真に役立つ」結婚論。

「結婚前の人は、したくなる。結婚している人は、気楽になる。
そのためにこの本を書きました」──内田樹

どうしたら良い相手が見つかりますか?
お金がなくても結婚できますか?
本当にこの人と結婚して大丈夫でしょうか?
そもそもなんのために結婚するんですか?
結婚式はやったほうがいいですか?
家事はどう分担したらいいですか?
もしも相手に浮気されたら?
──すべてウチダがお答えしましょう! (内容紹介より)

実際にこうした質問は数多く寄せられるそうで、
代表的なものを並べてみたと書かれていました。

質問を見るとこれから結婚する人への感じがしますが、
長々結婚生活続けている中高年にも、身につまされる内容がたくさんあります。

今年は娘と息子がちょうど結婚したこともあって、
とてもとても興味深く読みました。

ホントに結婚生活について気楽になれるヒントがたくさんあると思いました。
我が子たちに、そろそろ読んでみたらととススメてみようかな~

面白かったです。。