趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

映画「ぼくたちの家族」

2014年06月30日 | 映画
週末、映画「ぼくたちの家族」観てきました~
近辺での上映が決まった時、とてもうれしく楽しみにしていたのです。



母親の突然の病気発覚を機に、バラバラになりかけた家族が必死に向き合い、
再生していく姿を描いています。
作家早見和真さんの原作実話をもとに、
監督は、「舟を編む」などの若手実力派の石井裕也氏。

妻夫木聡さん、池松壮亮さんが兄弟役に扮し、
その両親を長塚京三さん、原田三枝子さんが熱演されています。

表面上は、取り立てて問題の多い家族には見えないのです。
兄は結婚して家を出て、弟は都内の大学に通うために家を出て、
都心から離れたニュータウンの大きな一軒家に、60歳を過ぎた夫婦二人暮らしの生活です。

でも、一番強く心に残ったのは、
母親の病気が発覚しなかったら、この家族はどうなっていったんだろう、ということです。
治療の可能性を求めて奔走することで、3人の男たちが、
自分自身や家族と向き合わなければならなくなるのです。

その描き方がいいと思いました。
つぶやくようにぼそぼそ話すしゃべり方が、時に聞き難く感じましたが、
抱える思いや気持ちを旨く表現していると思いました。


弟役の池松壮亮さん、兄役の妻夫木聡さん。
二人とも、とても良かったと思いました。。

ブログのこと。

2014年06月27日 | 日々のこと
先週から、ブログの「アクセス解析おためし中」なのです。
おススメされるもの何にも付けてない、そっけないブログなのですが、
時折こうして見られる解析が、なかなか面白いのです。

予想外の古い記事が見られているので、とても不思議な気持ちがします。
やはり、圧倒的に本の記事が多いのですね~

中には、本の記事では無いけれど、繰り返し繰り返し閲覧される記事がいくつかあるのです。
何故なのか、とても興味があるのですが、
もしも差支えなかったら教えてくださるとうれしいです。

何となく始めたブログでしたが、今年の夏で丸7年経つなんて!
自分でもびっくりしています。

最近は、以前ほどわぁ~書きたい!という気持ちが少なくなったことに気づきました。
新しい体験をするとわくわくして、早く書きたくなるのですが、
繰り返しの日常生活に、劇的な出来事はなかなか起きませんよね。
それでも、備忘録を兼ねて記していきたいと思っています。

当時と今と、変わったのは見かけだけかかしら??
アクセス解析おためし中のお陰で、アクセスのあった過去記事読みながら、
自分自身を振り返っている最中です。。

明月院へ

2014年06月25日 | 旅行記
先週日曜日、『オーヴォ』は午後からだったので、早めに家を出発して
鎌倉の明月院に行ってきました♪

明月院といえば、鎌倉のあじさい寺としてとても有名です。
時期的に混み合う事が予想されたので、あちこち回らず、明月院だけ行くことにしたのです。

鎌倉方面に向かう横須賀線は、ホームから人があふれているように見えるほど
混み合っていてビックリしました。
電車も満員で、こんなに混み合う電車も久しぶりな感じでした。



陽光に照らされて見上げる木々の葉っぱの美しい事!


天候に恵まれ、ぐんぐん気温も上昇している感じでした。
日差しが当たると暑くてたまらない感じでしたが、連なる樹木の間を通っていく日陰は、
とても心地よかったです。





明月院のあしさいは、8割から9割が日本古来からの品種「ヒメアジサイ」というものだそうで
意図的に青色の花を中心に植えているのだそうです。

それでも休憩に寄ったお茶室では、品種の違うアジサイがいくつか見られました。


いただいたお菓子は、なんと松江からのお取り寄せだそうです!
しばし、松江での旅を振り返る楽しい時間となりました。


本堂後庭園の菖蒲園も見頃を迎えていました~







人も多かったですが、キレイに咲き誇る花々を堪能したひと時となりました。。




『夢幻花』 東野圭吾

2014年06月24日 | 
東野圭吾さんは、図書館でも大人気で予約の多さに最近ちょっと遠ざかっていました。
久しぶりの東野さんに、なんだか懐かしい気持ちがしたり。

この『夢幻花』は、2002年7月から2004年6月まで「歴史街道」という雑誌に連載されていたそうで、
色々な事情で、全面的に書き直しをされて、昨年単行本が出版されたのだそうです。
第26回柴田錬三郎賞も受賞されたそうです。



帯の、「 黄色いアサガオだけは追いかけるな」が印象的ですよね。
黄色いアサガオという言葉に対する反応は、鈍かったのです。
アサガオには様々な色があるし、黄色い花も特別ではないですしね。

でも、それは大きな間違いでした。

登場人物も沢山です。
たぶんどこかでつながっていくのだろうと、思っていましたが、
物語の後半、やっと全部のつながりが見えるとき、ほっとしました。
そういう事だったのね、と。

そして、謎解きだけで終わらないのが、東野さんですよね。
若者の抱える苦悩や、抗しがたい運命など受け入れていく強さ優しさが、
物語の根底を支えているのです。
まさに、東野圭吾さんの真骨頂だと思います。

新刊も次々と発表されていて、本当に楽しみです。

おすすめしま~す。。

『豆の上で眠る』 湊かなえ

2014年06月18日 | 
湊かなえさんの新刊読みました~

この作品は、週刊新潮に連載されていたものだそうです。
連載用に毎回読者を引きつける為の工夫をしたと、インタビューに答えられていました。



この本には、「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」というアンデルセンの童話が出てきます。
この印象的な題名は、そこからとられたのだと思います。

姉の失踪事件について、その当時と現在と、妹の視点から物語は語られます。

子どもの視点であっても、登場する女性たちの心情描写が丁寧に描かれています。
女性、といっても、子どもであったり、学生であったり、姉妹であったり、同級生であったり、
母親であったり、祖母であったり、ご近所さんであったり・・・。

そこに事件や謎がからみ、物語はよくできていると思いました。
ただ、私にとっては真相に迫っていく過程が、やや冗長に感じられ、
なかなか読み進めなかったです。

とりわけ、姉妹、というものの複雑な心境が、時を経て尚、人の気持ちを揺さぶる様子に、
多くの姉妹母娘経験者が考えさせられる内容だと思いました。。

『オーヴォ』シルク・ドゥ・ソレイユ

2014年06月16日 | 音楽
15日の日曜日、お台場ビックトップに『オーヴォ』を観てきました!

シルク・ドゥ・ソレイユとは、1984年にカナダで生まれたサーカスです。
今や世界50ヶ国以上から集結した5,000名のアーティストやスタッフを抱える、
世界的エンターテイメント集団です。

日本公演も、1992年の初演から11回を数えているそうです。
もうそんなに経つとは、びっくりです。
わぁ、見たいな、と、初演公演がとても話題になっていたのを覚えています。

今回、チケット販売の会員情報を得て、すぐに買いました。


『オーヴォ』とは、たまごのこと。
このオーヴォを担いで登場するのが、主人公のフォーリナー‘はえ’です。
演じているのは、日本人の方です!

はえやバッタやコウロギやクモなどなど、虫たちの世界を、
カラフルでキュートなキャラクターで描いて見せてくれます。

それにしても、そこはサーカス。
限界に挑むかのような、アクロバティックな技の数々に、口があんぐり。
本当に、ため息が出るほど素晴らしいパフォーマンスでした。



東京公演は、今月29日までだそうです!


NHKスペシャル「ミラクルボディー “変幻自在”の至宝 ネイマール」

2014年06月13日 | テレビ
6月1日放送の、NHKスペシャル「ミラクルボディー」の録画を見ました。

この番組は、超ハイスピードカメラ撮影をはじめとする最新の映像技術を駆使して、
トップアスリートの驚異的な肉体や精神の秘密に迫る大型ドキュメンタリーです。

過去の放送も、とても面白かったので番宣を見て、すぐに録画予約しました。

今回は、サッカーワールドカップにちなんで、
スペインとブラジルのスーパースターたちを徹底分析だそうです。

その一回目が、「“変幻自在”の至宝 ネイマール」でした。
開幕前にと、あわてて見ました~

ブラジル代表のスーパースター・ネイマールは、エースナンバー10番を背負う22歳。

敵に合わせて変幻自在に繰り出すドリブルやシュート、
その “究極のプレー”はどのように生み出されているのか。

今回、ネイマールへのモーションキャプチャーが世界で初めて許可され、
敵の動きを正確に察知する独自の“敵重視型”のドリブルはどのように行われているのか、
徹底分析する。

ネイマールという名前は知っていましたが、そのプレイ姿をしっかり見たことはなかったのです。
これまでの試合での活躍ぶりや、実際のボールを操る姿を見てびっくりしました!

なんて、しなやかな足!!
小柄で、きゃしゃな印象に、まずビックリしましたが、
それなのに膝から下のしなやかな動きが、長く、大きいのです。

こんなにすごい動きを見たのは初めてです。
本当に、ハイスピードカメラで見ないと分かりませんね~
そして、その絶妙なバランス感覚といったら!
空中で体制を整えながら、着地してすぐ全速力で駆け抜ける離れ業。

本当に、素晴らしい‘ミラクルボディー’だと思いました。。

テレビ 「ワンダフルライフ」

2014年06月12日 | テレビ
フジテレビで毎週日曜日夜9時からに放送されている、インタビュー番組です。

毎回、各界を代表するゲストを招き、そのゲスト当人へのスタジオでのインタビュー、
ゲストの周辺人物(友人やライバルなど)の証言やドキュメンタリーを通して、
ゲストの人生観、人柄が浮き彫りになるのです。

この番組に興味を持ったのは、インタビュアーがリリー・フランキーさんだったから。
へぇ~と思いました。
どんな風にインタビューするのか、それが見てみたいと思ったのです。

そして、その期待は外れませんでした。
毎回録画して見ているのですが、

先日放送の、高橋真梨子さんの回を見ました。

子どもの頃のツライ記憶や、デビュー当時の写真など、
本当に生い立ちをたどっていましたが、テレビで話すのは初めてのことだそうです。

ペドロ&カプリシャスの懐かしい映像に、思わず画面に釘付け・・・。
実は私、ペドロ&カプリシャスが大好きだったのです。

放送を見ながら、本当に長きにわたってずっと歌い続けてこられたんだと思いました。
いい事も悪い事も色々な事があっても、ずっと変わらずに歌い続けてこられたのだと。

そして今、最高の伴侶と共に寄り添い歩く姿に、幸せがにじみ出ています。

‘チャーミングな’と評したリリーさん、同感です。

楽しみな番組の一つになりました。。

映画「グランド・ブダペスト・ホテル」

2014年06月09日 | 映画
ウェス・アンダーソン監督の新作「グランド・ブダペスト・ホテル」観てきました~



ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞作です。

グランド・ブダペスト・ホテルは、ヨーロッパの風光明媚な架空の国、ズブロフカ共和国にある。
ホテルを切り盛りするコンシェルジュ、グスタヴに扮するレイフ・ファインズは、
新米のベルボーイ、ゼロ(トニー・レボロリ)と共に
ホテルと自身の名誉のためにヨーロッパを駆け巡る・・・・・。

とてもとても不思議な映画でした。

映像にとても強いこだわりがあるのがよく分かります。
色彩の豊かさ、絵画を切り取るような画面や、
それでいて押しつけがましくない可愛らしさが、随所に感じられます。



印象深い場面を一枚。
この映画は、この一枚に象徴されていると思います。

過去の名画へのオマージュや、反戦といったヨーロッパならではの歴史が見え隠れするので、
少しばかりそういった歴史的なものを知っていないと、楽しめないかもしれません。

ウェス・アンダーソン監督の過去の作品を見てみたいと思いました。。

『55歳からのハローライフ』 村上 龍

2014年06月06日 | 
この『55歳からのハローライフ』は、2012年12月に出版されたのです。
当時、ああ、龍さんの新刊が出たんだ、とこの印象的な題名にも覚えがあったのですが、
すっかり忘れていたのです。

この本のことを思い出したのは、NHKのドラマの番宣です。
ドラマ化されて、来週から放送のようです。
ドラマを見る前に是非読みたいと思ったのです。



ベースの黄色が、何となく『13歳のハローワーク』を思い出させますね~

  「最初の発想は小説じゃなかったんですよ。
  それこそ『13歳のハローワーク』みたいなガイドブックを作ろうと思ったんです。
  しかし、調べ始めると、13歳と55歳ではまったく違う。
  55歳は残された時間が少ないから、定年退職した後に別の人生を送るということが
  そんなに簡単じゃないんですよ」
  ~インタビューに答えて著者ご本人の弁~

作品はそれぞれ関連の無い、5編から成ります。

いずれの作品も、この年代を見回せばどこにでもいそうな普通の人々の生活です。
13歳と違って、それまでの生きて来た人生の質が大きく左右するするということ。
そして、それらは時間がかかってる分厄介であるということ。
つまりは、簡単にやり直すということができないということなのです。

物語は、いずれも予想外の展開で印象深いです。
そして、どの人の心の内も切実で、とても胸に迫るものがありました。
涙があふれて仕方ないものもあり、本当に読んで良かったと思いました。

村上龍さんのファンでない方も、読みごたえたっぷりだと思います。
おすすめしま~す。。

二胡日誌15

2014年06月04日 | 音楽
二胡のレッスン続いています。

先日は、上達しましたね~と先生からお褒めの言葉をいただきました。

変わらず練習時間を作るようにしていますが、
上達を実感してはいませんでした。
なので、ちょっと意外な気もしたのですが、やはり褒められるのはうれしいですね~

今練習している曲は、とても好きな曲でやりたかったので、
練習が楽しいせいかもしれません。
やはり、うまく弾きたいという気持ちが自然と強くなりますし、
その気持ちが、日々の練習の成果をより期待してしまうのでしょう。

演奏していると、気持ちが入り込むかどうかで
弾き方にだいぶ差が出ることに気づけるようになりました。
言葉や頭で分かっていても、実感するかしないかは大きな違いです。

これを進歩と云うのかな。

いくら褒められたといっても、目指すところまではまだまだまだまだ・・・。
課題は、左指の早い動き、です。
むずかしい!!




映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』

2014年06月02日 | 映画
今年2回目の映画館です!
本当に映画を観に行かなくなってしまいました。

観たい映画が無いわけではないのです。
ミニシアター系の地味な映画など、近辺の映画館で上映されないのです。

邦画はあまり積極的ではないのですが、この映画は三浦しをんさんが原作なのと、
評判がいいので思い切って観に行ってきました~


「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が、
三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」を映画化した青春エンターテインメントです。


主人公平野勇気役に、染谷将太くん。
マドンナ役に、長澤まさみちゃん。
粗暴でワイルドな先輩に、伊藤英明さん。

大学受験に失敗し、彼女にもフラれて高校を卒業した主人公平野勇気は、
ケータイの電波も届かない田舎の神去村で林業の研修に参加することになる。
想像を絶する現場の過酷さに、早くも逃げ出したくなるのだが・・・。


勇気役の、染谷将太くんがいいのです。
ちゃらんぽらんでのん気な18歳を、のらりくらりと演じています。
その小っちゃい男っぷりが、何とも最近の男子という感じがしますね~

そして、その勇気の研修先の鬼の先輩、伊藤英明さんが素敵すぎ!!
この人無くしてこの映画は語れません!
‘海猿’ならぬ‘山猿’ワイルドさ全開です。


観ながら、主人公の勇気と共に泣いたり笑ったり、敬虔な気持ちになったり、
温かな気持ちと共に、山の神様に手を合わせたくなってくるのです。
そして、一生懸命に何かに取り組むっていいな、と自然と思えてくるから不思議です。
元気を沢山もらえる映画だと思いました。
おすすめしま~す。。