趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

名曲探偵 アマデウス

2008年08月29日 | テレビ
NHKBSで放送の
「名曲探偵アマデウス」が楽しいです。

「アマデウス」ファンの夫くんが
題名に引かれて録画した放送を見て
毎週楽しみにするようになりました。

探偵役の筧利夫扮する‘天出臼夫’が
毎回ゲストの相談にのりながら
名曲にまつわる謎解きをしていくという
ミステリー仕立てです。

毎回登場する名曲は
誰でもどこかで耳にしたことのあるような
本当に有名な曲ばかりです。

その楽章ごとに作曲家の意図や
その特徴をN響の演奏と
大学教授の解説
ピアニストなどの演奏家の解説を交えながら
分かりやすく紐解いていく構成になっています。

番組の終わりには
もうすっかりその作曲家と
その名曲の大ファンになっています。

クラッシックの入門には
もってこいの番組だと思います。

BS2で毎週日曜夜11時からです。。

誰のため?

2008年08月28日 | 
読み聞かせボランティアをしている
図書館では
毎年二回ボランティグループ総出で
フェスティバルが行われます。

この会場はいつもの児童室の
お話の部屋ではなく
大きな視聴覚ホールで開催されます。
ですので、
通常の絵本では
その広さから読み聞かせることはできません。

絵本を大きく映し出したり
大型紙芝居にしたり
人形にしたりして見やすくなるよう工夫していました。

それが、ここ数年著作権の関係で
必ず許可の申請をしなければならなくなりました。
申請を出しても許可されないことも多く
正直、人形劇にしたりする気になれなくなっています。

確かに著作物は
著作権を持つものにとって大切なもので
無断で作り変えたり
営利目的に使うなどもっても他だと思います。

ですが、完全非営利で
なおかつそのことを楽しむ子ども達に
届けたいという紙芝居や人形劇にも
同様なシステムが必要だとは
どうしても思えないのです。

映像に慣れ親しんだ現代っ子たちが
目の前で実物が動く人形劇に
どれだけ目を輝かせるか
ご存知だろうか。

決まりごととというものは
そこに人間の英知が通わなければ
むなしい紙切れとなるということの
典型だと思いました。。


「仕事道楽」鈴木敏夫

2008年08月27日 | 
図書館の新着本のコーナーで
見かけてすぐ借りてきました。

著者の鈴木敏夫さんは
いわずと知れた、スタジオジブリの
名プロデューサーです。

この本は
いわば鈴木さんの履歴書のような感じです。
大学卒業後、雑誌記者としてスタートし
高畑勲と出会い
宮崎駿と出会い
アニメと出会い
‘アニメ-ジュ’創刊
‘ジブリ’創設と
プロデューサーへの
決して平坦でない道のりがつづられています。

読みやすい文体で
映画製作裏話など
面白く、興味深いので
ジブリファンでなくても
楽しく読めるのではと思います。

それにしても
物作りに没頭する人たちって
なんと頑固で
なんと偏屈な人種でしょう。

でもそんな変人達と
真っ向勝負しながら
自分の仕事をきっちりこなす
そんな鈴木敏夫という人は
やはり
名プロデューサーですね!!




気になること。

2008年08月26日 | つぶやき
24日日曜日、朝からずっと雨だったので
先週に引き続きテニスは中止。
このところずっと暑い中でのテニスだったので
雨が続いて、しかもこんなに急に涼しくなるなんて
なんだか狐に化かされた気分です。

一日のんびりするかと思っていたら
テニスで一緒のご夫婦から飲み会の誘いがありました。
この夫婦、Mさん夫妻とは
以前にも一緒に飲みに行った事があります。

このご主人宴会好きです。
でも、お酒は飲めないのです。
珍しいですよね~
飲めないのに宴会好きなんて。
声も大きく、仕切りやなので
幹事ももばっちりです。

でも、奥様はそんなご主人の言動が
一つ一つ気になって仕方ない様子です。
一つ一つ耳元で囁いているのです。
「そんなに早く食べないで」
「声が大きい」
「そんなこと言わないで」
「勝手に決めないで」
etc...

奥様は、ほおっておくとご主人が
一人で勝手になんでも決めてしまうので
他人の思惑がとても気になるご様子。

その気持ちは分からなくないのですが
仕切ってもらえるとうれしいほうなので
ぜんぜん気になりません。
だって、自分勝手な感じはないからです。
なので、
「気にしなくていいですよ~」
「引っ張って行ってくれてありがたいです」
と私達は繰り返し言うのですが
奥様には届かないのです。

だんだんご主人が気の毒に思えてしまいました。
やることなすこといちいち文句言われたら
私ならとてもイヤです。

見ていてとても不思議な夫婦だと
思ってしまいました。。






グッドデザイン賞

2008年08月25日 | 日々のこと
23日の土曜日に
「グッドデザイン賞」の展示会に行って来ました。
東京ビックサイトで開催してました。

ビックサイトは広いですね~
初めて行ったのですが
下準備をして大体の位置を把握しておかないと
なかなかお目当ての会場に行き着きません。

先日エスカレーターの逆そうの事故があったので
あちこちのエスカレーターに
一段おきに乗るよう張り紙がありました。

展示会場に行ってびっくりしました。
その出展件数の多さに。
一つ一つ観ていると日が暮れてしまいます。
日常生活用品のコーナーはどれを見ても楽しいので
なかなか先に進みません。
夫くんに、このペースじゃ夜中になっちゃうよ~
とぼやかれせかされ
2度の食事&休憩をはさんで
最後は走るように観て回りました。

でもつかれた~

万歩計付けとけばよかったです。
そういえば、万歩計も出展されてました。

優れものだと思ったのは
‘テープのり’
その使いさすさと性能に
欲しい!と思いました。

水耕栽培の植物の出展では
アンケートに答えて
ミニ観葉植物の水耕栽培をもらってきました。

身の回りの生活用品や文房具から
車や重機にいたるまで
あらゆる製品のデザインがそろっていました。

ホントにくたくたになって帰ってきました~。。

ドラマ「コードブルー」

2008年08月22日 | テレビ
毎日北京五輪の熱戦が続いていて
今期のドラマは精彩を欠いていますね~

近隣国での開催で
ゴールデンタイムでの実況中継があったりで
いつになくいろいろなスポーツが見られて
盛り上がりますね~

昨夜もソフトボールの決勝戦、
本当に心躍りました。
TVの前で興奮して応援していた人も
きっと多かったことでしょう。

なんといっても掛け値なしの
真剣勝負、
そんじょそこらのドラマでは
太刀打ちできませんよね~

そんな中、「コードブルー」ですが
最初はどうかなぁと思って観ていたのですが
先週の放送、とても良かったです。

‘自分のことが大事’と
難病に侵され生きる希望を失った恋人を振り切る
若く優秀な看護士。
簡単に振り切れるなら
そんなに泣いたりしませんよね。
‘自分はひどい女だ’と自分を責めることも。

観ていて本当に考えさせられました。
自分ならどうするのだろう?かと。
奇麗事として描かないところが
気に入っています。

患者それぞれに
医師や看護士それぞれに
ほんとうに人それぞれに
それぞれの生活があるのだと、
それぞれの気持ちがあるのだと。。


「陽だまりの彼女」越谷オサム

2008年08月21日 | 
新聞の書評特集の記事で
気に入った本を図書館で検索しています。
所蔵があれば予約を入れ
順番を待ちます。

書評が載るということは
まだ新しい本というこで
たいてい予約が連なっています。
人気の作家のものは
ホントに忘れた頃に
貸し出し可能の連絡が来ます。

この本もそのようにして借りて読みました。
新聞では恋愛小説をクローズアップさせていたので
初めて読む作家で、
しかも久しぶりの恋愛小説です。
手に取って
なんだかわくわくしました。

とても読みやすく
ふんわりした印象の作品だと思いました。
何より、中学生時代の同級生が
社会人となって再会を果たし
それぞれ胸に秘めていた思いを実らせ
駆け落ち、結婚にいたるなんて
なんてドラマチック!と言う感じです。

こんな風に一途に相手を思い
結婚すべきだよなぁ~
なんて思わずため息出ちゃいます。

ですから、まさかこういう結末とは・・・。
思いもよらぬ結末に
どうなるのか知りたくて
ついつい止まらず読み通してしまいました。

あ~寝不足!!




とらわれる

2008年08月20日 | 日々のこと
いつの事か、
いつからなのかはわからないけれど
理由もなく
わけもわからず
とらわれていることってありませんか?

心をつかんで放さず
とらえられているという実感もない
それはまるで呪縛のよう・・・。

そんな呪縛が
自分の心を不自由にしているのではないかと
感じ始めました。

どうやってその呪縛を解くのか。
まずはその正体を見極めてみなければなりません。
今はまだあまりに漠然と
ぼんやり輪郭が見えるだけで
具体的な中身は
まるでわかっていません。

でも、その存在だけははっきり分かります。
その事に気づいただけでも進歩です。

あきらめずに考えてみるとしよう。
一歩一歩確実に近づいているのは
確かなのだから。。

「まわりにあわせすぎる人たち 」名越康文&ロブ@大月

2008年08月19日 | 
「14歳の子を持つ親たちへ」で
内田先生と対談していた
精神科医の名越康文さんの本です。
これも対談本で、
相手はネットの世界で若者達の相談に乗る
ロブ@大月という人です。

「14歳~」の本より
名越康文という精神科医の胸の内が
よくわかる記述です。

現代的な若者や家族の病理というものが
とても的確に映し出されているな、
という印象を持ちました。

キーワードはやはり‘対話’

世代によって
家族への思いや、
かかわり方、生き方などが
微妙にずれていて、
そのずれに目をそむけず
辛抱強く対話を繰り返してきたものだけが
家族というものを作り
子どもを育てていけるのだという事です。

ずれに目をそむけ
考えることをしないでいると
自分自身の感情そのものが麻痺してしまう・・・。

名越先生の話は、とても具体的で
どうしていったらいいのかを
明示してくれます。

これって、
究極の子育て本だ~


帰省

2008年08月18日 | 子育て
お盆休み大学一年の息子が帰ってきていました。
GW以来です。

髪の色が赤くなり
なんだか少しだけ雰囲気が
変わった感じがします。

上の娘はなんやかやと心配がつきないのですが
息子のほうは
同窓会に出かけても
遊びに出かけても
ぜんぜん心配にならないのは
男の子のせい???

生活も特にかき乱されること無く
食事の量と洗濯物の量が増えるくらい。

でも、食事作りには気合が入りますね~
「何食べたい?」の問いかけに
「超和食!!」

ちょ~わしょくって
何だと思いますか?

う~んと頭ひねって
鯵の塩焼きにこんにゃくと野菜の煮物
シラスとわかめの酢の物
具沢山味噌汁にしました~

お腹いっぱい満足して
そして今日、自分のアパートに
戻っていきました。

またね~

「わがままいもうと」ねじめ正一・村上康成

2008年08月17日 | 
『「アイスクリームがたべたい」という病気の妹は、
どんどんどんどんわがままになって…。
お兄ちゃんはそんな妹のために東へ西へ大奮走。
妹のわがままっぷりもお兄ちゃんのやさしさも両方いとおしい。
究極のきょうだい愛な絵本。』ブックレビューより

昨日は図書館のお話の会でした。
そこで、言葉遊びの絵本数冊
「こんにちワニ」「とんとんどんどん」のあとに
この「わがままいもうと」を読み聞かせしました。

この本、偶然図書館で見つけたのですが
読んで思わず笑ってしまったので
読み聞かせを楽しみにしていました。

お盆休みの最中なので
図書館に子どもはまばらでした。
集まった子も、いつもの年少な子達ではなく
比較的上の学年の子が多かったです。
なので、ストーリーのあるものの方が
いい感じでした。

大きな声を出して反応する子が少なく
どちらか言うと
おとなしい子がそろった感じでしたが
お話を集中してよく聴ける子ばかりでした。
これはとても珍しいことで
こういう子ばかりだと
比較的長い話でも充分ついてこれ
楽しめる空間となります。

声を発さなくても
充分お話に反応しているのが
読み手につたわってきて
これってまさに、この前の記事の
内田先生ブログの「非言語的シグナル」そのもの!
って感じです。

改めて、選書の大切さ
感じた一日でした。。

八ヶ岳

2008年08月16日 | テニス
お盆のさなか、
八ヶ岳エリアの高原でテニスをしてきました!

涼しくて気持ちよくて
人間の生活はこうあるべき、って感じでした。
日中の日差しは暑いですが
木陰に入るだけで
吹いてくる風の心地よさに思わず「きもちいい!!」
そんな中でのテニスはもうサイコー

宿泊はペンションビレッジ内の
八ヶ岳テラスというペンションでした。
ここがステキだったので
是非記事にしたいと思って帰ってきました。

ペンションがはやりだしたのは
ちょうど私達が学生の頃だったと思います。
当時から考えると
結構いろいろなペンションに泊まっています。
宿泊情報などを頼りに
好みに合うところを探したつもりでも
意外と予想と違っていたり
そりゃないでしょ、
と言う感じだったり・・・。

ここもネットで偶然見つけただけなので
どうかな~と思っていましたが
HPを観て、だいぶ期待してしまいました。

宿泊したとき、どんなところを重要視しますか?

私は、なんといっても
先ずは接客態度です。
これがよくないと、
たとえ他がどんなによくても
もう一度来ようとは思いません。

次は食事。
やはり、素人に毛の生えた程度では
がっかり、かな。
けして安くはない金額を払っているのだから
ある程度は満足するものを期待してしまいます。

この宿は、このどちらもクリアーしていました。
そして、その雰囲気もとても素晴らしかったです。

オーナー夫妻、どうもありがとう!!





「ねじまき鳥クロニクル」村上春樹

2008年08月12日 | 村上春樹
再読始めました。
10年以上前に読んだきりですが
二巻、三巻と出版されるたび
読みたい気持ちのままに
一気に読んでしまった記憶があります。

読み始めてびっくりです。
今のほうが数段よくわかるのです。

当時、わけもわからず読んでいたという
のではないのですが
その頃は、感性のおもむくまま
感じられる気持ちだけで
惹き込まれる様に読んでいた気がします。

心は感じ取るのですが
それを言葉にするすべを知らない、というか・・・。

でも、確か第三巻を読み終えて
う~んなんだかよくわからないよ~と
叫んでいたような気もします。
本好きな友人と上手く話せなかったような記憶が。

さて、今回は果たしてちゃんと説明できるのか??


非言語的なシグナル@内田樹

2008年08月11日 | つぶやき
内田先生のブログで

『先日の某所での講演は
まるで「コンクリートの壁」を前に話しているような感じであった。
何を言っても反応がない。
私の話を聴いているのか聴いていないのか、それさえわからない。
たぶんこの先生たちの教室はあまりうまく行ってないだろうと思った。
「人の話を聴く」というのは、かなり高度な能力だからである。
だって、聴いているだけなんだから。』

この箇所を読んで爆笑してしまいました。
さすが~内田先生!て感じ。
「人の話を聴く」ということにこそ
その人となりが見えてくるのです。

聴いているその人自身の
聴き方、つまりその表情や
椅子の座り方や
ちょっとした仕草の一つ一つから
話し手に対して
さまざまなシグナルを送っているのです。
‘非言語的なシグナル’とはそういった
言葉で発せられなくても充分感知可能な
文法を持った言語なのだと
内田先生は語ってらっしゃいます。

本来、子どもたちは家庭や学校で
この非言語的なシグナルの送受信を
学ぶものなのだが
教えるべき大人たちに
この能力が欠けてしまっているという。

世の中の大切なことって
ホントに目に見えなくて
説明しにくくて
結果のすぐ出ないようなものの中に
ほっこり、潜んでいるような気がします。

そして、この見えにくく説明しずらい事を
見事に説明解説してくれるのが
内田樹という人だと思います。
内田先生、ありがとう!!








NHK『宮崎駿のすべて ~「ポニョ」密着300日~』

2008年08月08日 | テレビ
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル」を観ました。
普段あまり登場しない宮崎駿監督に
密着取材しているので
とてもとても楽しみにしていました。

以前このブログでも
宮崎作品の中で一番好きな
「風の谷のナウシカ」を取り上げましたが
やはり、宮崎駿という名前を
世に送り出したのは
この映画の大ヒットでした。

ナウシカのような娘に
パズーのような少年に
育てたいとずっと思ってきました。
どちらも、純粋で
まっすぐな気持ちが
心に沁みるのです。

番組では監督の少年時代にも迫っていました。
病弱で、運動の苦手な
読書と絵を描くのが大好きだった
子ども時代。
外遊びを好まず、将来を真剣に心配したと
監督の実のお兄様がカメラに向かって
話していました。

そして、病に苦しんだお母様のこと。
映画「ナウシカ」の完成前にお母様は
亡くなられたそうです。

勝気な母は、姿を変え
映画に何度も登場していると言う。
「ポニョ」製作の過程で
母と向き合う姿はなんともいえませんでした。

子どもというのは
親と向き合い
親を乗り越えていかなければ
一生を終えられないのかもしれません。

ひとつ、
とても大きな課題を
教えてもらいました。

ありがとう、宮崎駿監督。。