趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『俺に似たひと』 平川克美

2013年02月28日 | 
この平川克美さんの『俺に似たひと』は、
いつもコメントくださるオカダさんから教えてもらった本です。

平川克美さんは、内田樹先生のご盟友として知っていました。
会社を経営されていたり、本もお書きになっています。

この本は、平川さんが実際に父親の介護された経験をもとに書かれた物語だそうです。



介護のとば口に立つ自分に、とても胸に迫る物語でした。
平易で読みやすく、流れるように一気に読んでしまいました。

様々な思いや葛藤を、ご自身の言葉で淡々と語られるその語り口が、
とても優しいのです。
選ばれる言葉や時折登場する詩など、
とても言葉に敏感で情感豊かな人柄を想像しました。

やがては必ず訪れる、老いと死。
そうである限り、きっと誰にも共感される一冊ではないかと思いました。
おすすめしま~す。。

『それを愛とまちがえるから』 井上荒野

2013年02月27日 | 
図書館再開しました~
ちょうど荒野さんの新刊が入っていて、ラッキーでした♪



結婚15年の40代の夫婦の物語。
2人の間に横たわる問題は「セックスレス」。
この問題を解決できるのか?否か?
夫婦それぞれの「恋人」も登場して、4人の胸のウチが語られる構成になっています。

夫婦に子どもがいれば違う展開になったかも、と考えるのは性急かもしれません。
子どもはいずれ成長して巣立ち、たとえ巣立たなくても、
精神的に夫婦2人になっていくのは否めないのですから。

ここで語られる夫婦の日常や、抱ている相手に対する不満や鬱屈といった物は
きっとどんな夫婦にもああ、あるよねと共感されるありふれた感覚だと思います。
実際心当たりがあったりして思わず苦笑いでしたし、
そんなエピソードを夫くんに披露してみたり。
なかなか面白くてあっという間に読んでしまいました。

テレビドラマの「最高の離婚」にもちょっとリンクしていて
ドラマと並行して楽しんでしまいました。

結婚年数が上るほど、結婚生活に手当てが必要なのかもと思いました。
何を愛とまちがえたのか、それが少し分かった気がしています。。

美輪明宏さん

2013年02月22日 | テレビ
今朝のNHK「あさイチ」に、美輪明宏さんが出演されていました。
朝のあわただしい時間の中でしたが、耳に飛び込んできた言葉に、
思わず振り向いてしまったのです。

「ぐちぐち思い悩んだところで、物事が改善されるわけではない。」
「何の足しにもならず、時間の無駄ではないか。」

ほ~んとにその通りです。
出口の見えないどうどう巡りは、気分がふさぐだけだし、
それなら出口を探して、改善する方向に考えを進める方が有意義ですよね~

分かっているのに、ぐるぐるスパイラルにはまってしまうのです^^;

でも、美輪さんのお話し聞いていると、それは分かっていないという事ですね。
自分でそう思いました。
だから、先ほどの言葉が耳に飛び込んできたのだと思います。

ああ、ホントに無駄な事たくさんしていたな~
そう思えたことで、随分と気持ちが軽くなってきました。
そうだ、そんな無駄な事止めてしまおうと思えたから。

人はそれぞれだし、その中での自分なのだし、
自分は自分で、人は人。
そんな当たり前のこと、近視眼的にモノを見ていたと気が付きました。

朝から目から鱗のお話で、何だかとってもいい気分で一日スタートできました。
もうちょっと時間のあるときにゆっくり聞きたいです。

美輪さんは、新聞の人生相談も面白くて楽しみに読んでいます。
どこからどんな問いにも、よどみなく答えてくれそう・・・。
ご自身は、
「悩みを相談するなんて、そんなみっともなことしません。」ですって。。

N-ONE

2013年02月18日 | 日々のこと
このところ実家往復に大活躍していた軽自動車が、13年も乗ったので
買い替えをしました~

我が家の車は、いつも私の友人の車やさんで購入しています。
昨年末別件の用事で遊びに行ったら、ホンダの軽の新型N-ONEが並んでいたのです。
なになにかわいいじゃん、とばかり試乗させてもらい、
すっかり気に入って、あれよあれよと言う間に買い替えが決まったのです。



なんだかとっても懐かしい感じのする「顔」だと思いませんか?
ホンダのモノづくりの原点回帰の心意気だそうです。

昨日乗って帰ってきたのですが、ちっちゃい癖にパワーがあって
乗り心地いい感じです。
ただこの車、スマートキーなのです。
鍵を回さずにエンジンスタートなんて、びっくりしちゃいました!
あれこれ注意点など、新しい事覚えないといけません。
段々そういうことが億劫に感じるようになってきました^^;

でも、乗ってしまえばるんるん♪
せいぜい鍵を失くさないように、閉じ込めないように注意しなくっちゃ。。

ドラマ「最高の離婚」

2013年02月15日 | テレビ
ドラマの話、もう一つ。

木曜夜10時フジテレビのドラマ「最高の離婚」は、始まる前から
脚本が坂元裕二さんと知って楽しみにしていたのです。
しかも主演が瑛太さんなので。

物語は、夫婦、とか、恋人、とか、家族、とか、恋愛、とか・・・
その辺りの言葉が必ず何処かに引っかかるようなお話です。
ようするに、自分と親しい人間関係の中に生まれるあれこれ。
その中には当然、イイコトもワルイコトも色々あるわけで。

瑛太さん演じる主人公が、とてもかっこ悪いのです。
こんなにかっこ悪い役柄の瑛太さんを見たのは初めて!
だんだんと嫌な奴に見えてくるから、お芝居成功してると思います。
誰しもイイトコとヤナトコあわせ持ってると思いますが、
なんとも自然にやな奴演じていて、とっても不思議です。

この主人公が、周りの人間達によって変化していくのか、
それともやな奴で終わっていくのか、
そこがちょっと楽しみです。
人間そう簡単には変われないし、でも・・・・、
変わっていこうとする人間の気持ちの強さはステキだと思うし、
そういう気持ちの流れや変化が、何かを変えていくきっかけになるのかもしれないです。

ドラマを観ながら、自分への反省を含めて、
しゃべる言葉、やっぱりよく考えた方がいいな、って思いました。。

ドラマ「書店員ミチルの身の上話」

2013年02月14日 | テレビ
最近ドラマや映画の原作になっている作品に、過去に読んだ物が多いです。
映像はまた別物と思っていますが、
思いのほか原作のストーリーを覚えていない事に気付いてガクゼン。
その時には面白く読んだ覚えはあるのですが・・・。

このNHK火曜の夜ドラ「書店員ミチルの身の上話」は、
佐藤正午さんの『身の上話』が原作です。
ドラマの宣伝を見たときに、ああ、この本も読んだよなぁ~と思いました。

このドラマ、30分なので見やすいこともあって、溜まった録画を続けて見たのです。


ミチル役の、主演の戸田恵梨香さん。
戸田恵梨香さんはとても普通な感じなのに、
役柄によってがらりと雰囲気が変わりますね~
この普通な感じが、このミチルにぴったりだと思います。



細かなストーリーは忘れてしまいましたが、このドラマ面白いです。
何となくくすぶり続ける満たされない感情が、ふつふつしている様子が怖いのです。
きっと誰しも心当たりあるような、登場人物の誰かの何処かの部分に
共感してしまう感情を見つけてしまうのではと思います。

一緒に見ている夫くんが、予想外の展開に興味を示しています。
これからどうなっていくの??と、怖いもの見たさのような、
顔の見えない語りの夫にも、興味津々の様子。

旨くドラマに作っているなぁと、楽しみに見ています。。

読書のほかに

2013年02月12日 | 日々のこと
読書がうまく進まないので、図書館から足が遠のいています。
読んでない本が家にはほとんど無いので、今度は何となく寂しく感じたり。
口寂しい、ならぬ目寂しいです。

何度も読んでるお気に入り本を読み返していたのですが、
それもそろそろ飽きてきました。
そしたら、溜まっていた新聞に気付いたのです。

ああ、我が家の新聞もずっと読んでいませんでした。
いつも、私が読んで片付けるので溜まったままになっていました。
一ヶ月前の新聞でも結構読み応えありますね~
短期の連載で目を引くものや、季節の記事など面白く読めました。
いつもすっ飛ばして読んでいる夕刊も丁寧に読んでみたり。
お気に入りの連載がいくつかできて、これまた楽しみになりました。

読むことが好きなので、ちょっとした合間に読めるものを探す癖がついているのです。
今まではほとんど図書館の本でしたが、この所手近にある新聞や季刊誌など
目に付く物を持って歩いています。

それだけ気持ちに余裕ができてきたのかもしれません。
そろそろ図書館復活しようかな。

読書の他にも、滞っているものがありました。
録画したテレビ番組です。
ドラマや映画や情報番組などなど結構溜まっています。
その中で・・・・
1月後半にオーストラリアのメルボルンで開催された全豪オープンテニスの
女子の決勝を観ました!
世界ランキング1位で第1シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が
4―6、6―4、6―3で、同6位で第6シードの李娜(リーナー)(中国)を破り、
2連覇を達成したのです。

この試合、中国の李娜がすごかったのです。
李娜の試合はこれまでもテレビで何度か観ていますが、今回の彼女のストロークが
力強くてスピードがあり、パワーアップしていて素晴らしかったのです。
試合の途中、怪我したり転倒したりとアクシデントがありましたが、
どちらが勝つか分からない、とてもいい試合だったと思います。

ドラマも少し観ています。
その話は、また次回にしま~す。。

日々雑感

2013年02月06日 | 日々のこと
刻々と流れる時間の中で、本当に色々な事を考えたり、
初めてのことにためらいを感じたり、
常にそれでいいのか?と自問していたり、
とにかく、目の前の事象にまっすぐに向き合っていました。

結果、予想外の展開にびっくりすることも、
そのことによって、余計に心配する事にもなったりしても、
本人の意志あるところに、他者は介入したり懐柔したりする事は不可能だと、
改めて実感、しみじみ実感している所です。

そして、親子や親族といったものであっても、
所詮は別の人間であることに違いは無く、
その違いの大きさに、改めてガクゼンとしてみたり。

そんな当たり前の一つ一つをかみしめて過ごしていました。

気持ちに余裕の無い所に、生活の楽しみ、生きる楽しみは、
なかなか生まれませんよね。
日々、余裕は無かったのですが、
週末のテニスは何とか続けていました。
疲れてダメかなと思っていても、一たび仲間と共にコートに立つと、楽しくて。
本当にスカッとするのです。
これがあるから、また頑張れるよな~なんてしみじみ実感しました。

そして、いつも支えてくれる家人にも。
助け合っていける家族が側にいるという心強さに、心底救われたのです。
こうした日常の何気ない出来事の積み重ねで人生は続いていくのですね。
まだまだ続いていく、日々。。


元気です!

2013年02月04日 | 日々のこと
11月の末から始まった実家の両親の入院や退院、介護保険の申請や、
認定、ケアマネさん、ヘルパーさんとの打ち合わせなどなどと、
実家との往復の生活が続いていました。

あれこれあれこれ忙しく通り過ぎて行きますが、
それなりにこなして、やっていくものですね~

少々疲れ気味ですが、元気でいます。
軽自動車での高速道運転も、なかなか上手くなってきました!

母が退院して、日常生活が戻ってきてひと段落したところです。
少し時間に余裕ができてくるかな、と期待です。

このブログも更新しないで放りっぱなしでした。
それなのに、毎日一定数のアクセスがあることに気づいた時、
とてもうれしかったのです。

そのことが、無言の後押しのようにパソコンに向かわせてくれました。

実は、この間も読書を試みていたのです。
そしてその中にはとてもとても面白くて、是非紹介したいと思う本もありました。
ただ、どうしても期間内に読みきることができず、返却してしまったのです。

もう少し時間に余裕ができたら、改めて読み直したいと思っています。
そして、それらの本を買おうと思っているところです。
それなら期間を気にせずに好きなように読めますもの。

その本というのは、
横山秀夫さんの『64』と、天童荒太さんの『歓喜の仔』です。
きっと読まれた方も多いと思いますが、読むのが待ち遠しい感じがしています。。