趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

子育てのこと

2010年06月30日 | 子育て
昨日の記事に書いた、美容院のお話の続きです。
私の担当は、若くてカッコイイ長身の男性の美容師さんです。
別にわざわざ選んで、のことではないのですが^^;
ここ数年ずっとカットをしてもらっているのです。

本心を言うと、男性の美容師さんは苦手なのです。
男性が気を遣って話しかけるのが、あまり好きでないのです。
そういう意味で、ホストクラブとかで遊べないタチかもしれません。
男は黙って仕事して・・・な~んてね!!

それでもこの美容師くんを気に入ったのは、
見かけによらない、と思ったからなのです。
最初にやってもらった時に、
新婚さんで、奥さんが妊娠中であることを聞いて
もっぱら妊娠中のことや、育児のことなど話したのです。

それから数ヶ月にいっぺん位の頻度でカットしてもらいながら
お話しするのが、子育てのことあれこれ。
まるで育児相談なのです。

美容師くんは、ナンパな見かけと違って
めちゃめちゃ硬派なイクメンくんです。
なぜなら、その育児相談の質問内容といったら・・・

ゲップが上手く出せないみたいだけど大丈夫か??
インフルエンザの予防接種はいつ頃打ったらいいか??
寝かせる時間が遅いようで心配ないか??
絵本は何歳くらいから読んでやったらいいか??
・・・・・・・。

二人目妊娠中の今年に入ると、もっぱら二人目出産中の心配事に。
ママがいなくてもちゃんと寝られるだろうか??
自分は妻の実家に泊まった方がいいのか??
二人目なのに遅れそうと言われたけど??
逆子だけど大丈夫か??などなど。

そして今回の相談は・・・
二人目無事産まれて、ほっとしていましたが、
長男が自分に八つ当たりするのは、どうしてか??

小さな我が子に振り回されながらも
一生懸命に育児をしようとするその姿に、拍手したくなりました。
あなたはいいお父さんだね~と言うと
うれしそうに、はにかんでいました。
20年以上も前の自分の子育て懸命に思い出しながら
質問になんとか答えましたが、気が付くと
とっくにカットはおしまいになっていました~。。





村上ラヂオ@an・an

2010年06月29日 | 村上春樹
気温が上ってムシムシ暑い日が続きますね~
そうすると一気に髪の毛切りたくなりませんか??
髪の量の多い私は、我慢できなくなって
突然、美容院に行きたくなるのです。
早くから予定立てて予約すればいいものを、
いつも我慢できなくなる直前まで、ぐずぐずしてしまうのです。

思い立って美容院に電話しても、たいてい一杯で
思い通りの時間にやってもらえることは少ないです。
土曜日に雨降りでテニスが流れそうになったので
よし、髪の毛切ってくる~と電話したのですが
時間が合わず、翌日曜日の夕方になったのです。

いそいそいつになく早めに出かけて美容院に入ると
いつになく混みあっていました。
やはり暑くなると皆考えることはおんなじですね~

早めに着いた事もあって、しばらくソファで待っていました。
その時、この記事面白かったよ~と雑誌an・an を渡してくれたのです。
わぁ~an・an なんて久しぶりだな~と懐かしく手に取りました。



私、学生時代からマガジンハウスの雑誌のファンで
今もクロワッサン定期購読しています。
an・an は最近は気に入った特集意外はさすがに手に取る事はほとんど無くなりました。

表紙を開いて目に入ったものは・・・
なんと『村上ラヂオ』!!!
あぁそういえば連載始まるって言ってたっけ・・・。
まさか美容院のソファに座って『村上ラヂオ』読むとは思いもしませんでした。

‘夢を見る必要がない’というお題でした。
奇しくも、大好きな、故・河合隼雄さんのことについてのお話でした。
an・an に懐かしみ、村上ラヂオに喜び、河合隼雄さんにうれしく思う・・・。
イラストレーターの大橋歩さんの挿絵も、大好きです。
何しに出かけて来たのか、しばし忘れた心地良いひと時でした。。

映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」

2010年06月28日 | 映画
ムービープラスで放送したのを録画して観ました~
公開当時(2004年)観たかった覚えがあるのです。

エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(後の革命家チェ・ゲバラ)の
若き日の南米旅行記『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとに、
ロバート・レッドフォードとヴァルテル・サレスらによって映画化されました。

1952年、ブエノスアイレスに住む23歳の医大生エルネストは、
友人のアルベルト・グラナードと共に1台のバイク(ポデローサ号)にまたがり、
12,000キロの南米旅行へ出かける。
チリの最下層の鉱山労働者やペルーのハンセン病患者らと出会いなど、
途中巻き起こるさまざまな出来事を通して、南米社会の現実を思い知らされる。
後に革命家、キューバのゲリラ指導者となったチェ・ゲバラの
ひたむきで純粋な若き日々を描いたロードムービー。



ゲバラは喘息で苦しんでいたのですね~
それでもスポーツや旅に精を出し、とても積極的、行動的です。
喘息の発作と戦いながら、ラグビーに励む場面にびっくりしてしまいました!

でも、慎み深く物静かな好青年の横顔に
特別な情熱や熱情的なものは感じられないのです。
家族の愛に包まれて旅立つ場面など、
とても普通の医学生にしか見えません。
どちらかと言うと、共に旅立つ友人アルベルトの方が
よほど陽気で積極的で口八丁手八丁、世渡り上手です。

バイクがオンボロ過ぎて、笑ってしまいます。
ぬかるみに突っ込んだり、滑ったり転んだりの繰り返し。
快適に乗っている場面は少しで、後は押したり引いたり
運んでもらったり・・・。
こんな無謀な旅ができるのは、まさに若さの賜物ですね~
観ながら、今の若者達にバックパック背負って旅に出て欲しくなりました。
息子も今夏アメリカに旅行の予定のようですが
身軽に、行きたいところへと飛んで欲しいなと思っています。

旅の途中で出会う人々とのふれあいや起こる困難な出来事を通して
徐々に顔つきが、その表情が、口にする言葉が、変わってくるのです。
その、変化していく様子を丁寧に描いていて
とても良かったと思いました。。

『キング&クイーン』 柳 広司 

2010年06月25日 | 
ジョーカー・ゲーム』『ダブル・ジョーカー』が
とても面白かった柳広司さんの新刊本読みました~
前2作はスパイ小説でしたが、『キング&クイーン』も
その題名から、続編かな??と一瞬期待してしまいましたが
そうではありませんでした。

装丁が美しいです。写真は、‘チェス’のキングとクイーンの駒が。



主人公は元SP警察官の若い女性冬木安奈。
物語は、志篤くSPの仕事をしていた安奈が辞職する事となったいきさつ
現在の仕事から引き受ける羽目となる事件の2本立てで進みます。
導入部分から面白く、引き込まれてあっという間の読了でした。

表紙に象徴されるように、事件に深く関わる‘チェス’の世界。
歴史に残るチェスの世界チャンピオンは皆、奇人、変人ばかり。
過去のチャンピオン達の横顔が紹介されるのですが
どの人もとてもお友だちになりたくないタイプです。

日本にはチェスというものがあまり馴染みがないので
多分それがこの物語を謎めいて見せる一役をかっていると思いました。
実際起きた事件を彷彿させるモノや、人物がいくつか登場して
思わずにやりとしてしまう場面もありました。

主人公の安奈と、取り巻く状況や人物たちがなかなか魅力的なので
続編も期待できそう、と思いました。。



ウィンブルドン 2010

2010年06月24日 | テニス
サッカーワールドカップも目が離せませんが、
ウィンブルドンも開幕しましたよ~
日本人選手も男女合わせて5人が出場しています。

クルム伊達公子選手、森田あゆみ選手、奈良くるみ選手
錦織圭選手、添田豪選手です。

5人とも昨日初戦が行われたようですが
森田選手、奈良選手が初戦突破しました!!
負けてしまいましたが
錦織選手は世界ランキング1位のラファエル・ナダルと対戦。
テレビで観戦しましたが、王者の胸を借りてなかなかいい試合をしていました。



それにしても、王者ナダルのショットのすごさといったら・・・。
前日同じセンターコートで苦戦していたフェデラーを思い出して
不安になってしまいました。
現在ランキング2位は、ロジャー・フェデラー。
全仏でまさかの敗退で、ベスト8にも残っていませんでした。
去年のウィンブルドンで優勝しているので
第一シードではありますが・・・。

常に追われる、常に求められる孤高の王者、
センターコートで同じように初戦を勝った2人でしたが
その内容に、その仕上がりの差が歴然な様子に
何とも言えず、寂しい気持ちに襲われました。。

『天国旅行』 三浦 しをん

2010年06月23日 | 
三浦しをんさん新刊の短編集を読みました~
この本は『週刊ブックレビュー』で
作家の角田光代さんがオススメしていた作品です。
参加者の合評の評判も良くて
わぁ~読みたいとすぐ思ったのです。

三浦さんの作品は、直木賞を受賞された『まほろ駅前多田便利軒』よりも
映画化もされた『風が強く吹いている』が印象深いです。
本書も現代風の、軽い感じの読み物を想像していたのですが
全く違っていました。

表紙の絵がとても印象的です。
フィンランドのイラストレーター、ハーパニエミの作品だそうです。



ちょっと怖くて幻想的な不思議な絵・・・。
タイトルと‘心中’がテーマの短編集にぴったりな感じです。

そうなんです、この本、著者ご本人がインタビューで答えていましたが
‘心中’というものをテーマに、7つの短編で構成されているのです。
1篇1篇つながりはありません。
全く違ったスタイルで、今度はこうなの??という風で
その雰囲気の違い、作風の違いを面白く感じました。

心中には色恋がつきもの、なので必然のように様々な男女が登場します。
そして描かれる様々な形の‘死’。
死とは表裏の生も浮かび上がり、
お伽話に似た世界、異世界を行ったり来たりしているうちに
何とも不思議な心持に・・・。
三浦しをんさんの力を感じ、堪能しました~
おすすめです。。

テニスもせずにチョコパを食す

2010年06月22日 | テニス
いつもの日曜日、いつものようにテニスに出向く。
天気予報の曇りとは裏腹に
どんより黒い雲が立ち込めて
怪しい雲行き、いつ降りだしてもおかしくない感じでした。

いつもお借りしている県立高校のテニスコートは、土です。
連日の雨模様で、コート内所々にぬかるみが・・・。
早めに来た仲間たち、コート整備に励んでいました。
私たちも着く早々スコップ持ったり、ブラシで均したり。

さてそれでは始めようかと、ウォーミングアップを始めた途端、雨が!!
しかも、しとしとではなくて、ざーざー。
おまけに雷まで!!
なんと、中止となってしまいました

こんなこともあるんだね~とため息ついて、
そうだ、せっかくだからお茶しよう!!ということになり
近所の喫茶店へ。

そこで、大好きなチョコパ、食べちゃいました!!



みんなで食べれば怖くない、とばかりに
テニスウェアー着たオジサン&オバサンであま~いもの食べちゃいました!!
いつもは、テニスの後、お腹もすくし暑いしで食べたいな~と思うのですが
夕方までテニスしまくりなので、帰ったらすぐ夕飯の支度で
なかなか機会が無かったのです。

他愛ないおしゃべりに高じながら
あっという間に時間も過ぎ、お腹もイッパイに・・・。
あれっ??ウェアー着てるけど、運動してないし
涼しい所で甘いもの食べただけって、これってもしかして
そのまま身に付いちゃうのでは・・・。
気付いた時は後の祭り。

近頃運動してもなかなか体重減らないのです^^;
毎日体重計に乗っては一喜一憂していたのに・・・。
またまた増えた体重に
夕飯減らしてみたり、筋トレ増やしてみたり。
あ~若い頃と同じようにはいきませんね~
反省の、週末出来事でした~とほほほほ。。

あじさい

2010年06月21日 | 日々のこと
前日からの悪天候で迎えた週末は、晴れ間はムリと思っていました。
強く降るという予報をものともせず、朝雨が上って曇り空。
出かけるぞ~のお誘いに
ぐずぐずしていた私もあわてて起きたりして。






箱根の強羅公園でやっていたあじさい展を見てきたのです。
あじさいは大好きな花の一つなのです。



最近は変わった品種も多く見られるようになりました。
中には、まるで線香花火のように見えるものもあったり。





箱根のあじさいは、登山鉄道が有名ですが花は未だな様子で
これから見ごろを向かえるようです。

公園内は広く、アチコチに花壇や温室があり
バラも見ごろを迎えていました。





この時とばかりデジカメで撮ってきました~
写真を撮るのは楽しいですね!!

下界はかろうじて曇天でしたが、箱根の山を登るにつれて
スゴイ霧!!
どんどんどんどんスモークの世界へ迷い込むような感じで
段々と異界へ進んでいるような、何ともいえない心細い感覚。
前を走る車のテールランプも、ちょっと離れると見えにくくなったり。
なんともドキドキのドライブとなりました。

夫くん、運転お疲れ様でした~
無事で何より!!^^;



『影法師』 百田 尚樹

2010年06月18日 | 
えっ??時代小説なの??
本を手に取りびっくりしてしまいました。
一作ごとに全く違うジャンルの作品を発表している感じのする
百田尚樹さんの新刊本です。



百田さんは、物語を紡いでいくのが上手いですね~
筋立てはドラマチックだし、
この先どうなるのだろうと、どの本を読んでも
どんどん読んでしまい、止まらなくなるのです。

竹馬の友、という言葉につきるのかな。
身分や境遇を越えた男と男の友情。
きっと、こういった男達を描くには
時代小説というものが必要だったのかも、と思いました。

大河ドラマ『龍馬伝』を観たり
山本兼一さんの『命もいらず名もいらず』を読んだばかりのせいか
武士の生き様とか、サムライの心得とか
剣術の修行、鍛錬ということなどなど
ストイック極まりない男の世界への憧れのようなものを感じてしまいます。

物語の中に百姓一揆が出てくるのですが
一揆首謀者とその家族の磔の場面に、
斎藤隆介さんの『ベロ出しチョンマ』が思い出されました。
私はこの本が大好きで、このお話を子ども達に読んで聞かせると
毎回泣いてしまい、毎回困ったことになっていました。

自己犠牲という言葉は好きでないのですが
心の奥底でいいから、胸の内のどこかに
自分以外のモノのためにと願う心根を持ち続けていたいです。
磯貝彦四郎という人の胸の内が、もう少し知りたかったです。。

ドラマ「離婚同居」

2010年06月17日 | テレビ
NHKドラマ「離婚同居」終わりましたね~
始めは何となく見ていただけなのですが、
主演の阿部サダヲさんが面白くて
最後まで観てしまいました。



結婚8年目にして浮気がばれて、佐藤江梨子さん演じる妻・直子と離婚するはめに。
2人には、7歳の娘の百々がいる。
離婚までの日常や離婚してから同居したり
周りの人間関係の出入りがあったり
全てはコミカルに、軽い感じで進みます。

こんなのあるわけない!なんて突っ込みどころは満載なのだけど、
夫婦を演じる阿部サダヲさんと佐藤江梨子さんがいい感じで
最後まで引っ張ってくれました。

そして何より、阿部さん演じるカメラマン小中大が撮る、遺影。
これがとてもイイのです。
遺影撮影を依頼する人が毎回登場するのですが、
そうそうたる俳優たちで、
ここの場面が一番の見どころだと思いました。
結局撮影しながら人生の先達たちから、大事な何かを教えられ
やがて、元妻のもとへ・・・。

展開に特別な仕掛けがあるわけでは無いのですが
確実に離婚のハードルが低くなっている現状に
ちょっと待ったがかかるといいな、と思いました。
娘・百々の様々な表情が、子どもの心を代弁しているようで
とてもせつなく思いました。。

『廃墟に乞う』 佐々木 譲

2010年06月16日 | 
題名に惹かれました。
なんともいえない乾いた寂しさ漂う感じで
気持ちが揺さぶられる気がしたのです。



この本は、仙道孝司という休職中の刑事が主人公。
北海道の各地で起きた6つの事件の短編集です。

表題作は直木賞受賞作です。
佐々木譲さんの作品は、初めて読みました。
話題となった作品の数々は知っていましたし、
読みたいと思っていたのですが、
佐々木さんの作品も図書館で大人気です。
今作も予約を入れてようやく順番が回ってきました。

舞台となる北海道の町々がいいと思いました。
オーストラリア人が増えたニセコ、
廃れてしまった旧炭鉱町、
漁業が盛んな港町、
競走馬の生産牧場がある博労沢などなど
それぞれの土地柄が織り成す事件の模様が浮かび
さながらロードムービーのよう。
共通するのは、寂しさ、侘しさ、やりきれなさ。
それはやはり殺人事件が起きるからなのか、
それとも心を病んだ主人公にあるのか・・・。

ある事件で心に傷を負った仙道は、医師の命令で休職中なのだけれど
何かと事件関係者から頼りにされ、懇願を受けて
刑事としてではなく事件を調べていくのです。
そして、警察とは別の視点から真相に近づいていく。
その近付き方がいいな、と思いました。
仙道の繊細な人柄と、多くを明かさない密やかさが。。

らっきょう!!

2010年06月15日 | 日々のこと
今年もらっきょう漬けました~

子どもの頃はキライだったのです。
らっきょうだけでなく、臭いのきついもの、
香味野菜の類、大葉やみょうがなどなど
敬遠していました。

それが大人になり、結婚する頃になると
そういった香りを好むようになったり、嗜好が変わるのかな??
大人の味が分かるようになったというべきか^^

もともと食いしん坊なので
食べられないのは何とも惜しくて・・・。
その中でもらっきょうは一番遅かったモノなのです。
きっかけは、近所の先輩主婦の方にご馳走になったのです。

毎年この時期庭先で土付きらっきょうの下処理をしてらしたのです。
これ、美味しいわよ~と去年漬けたと言うらっきょうを一粒
いただいたのです。

内心、えっ、と思いましたが、
口に入れて、まずその食感にびっくり!!
しゃきしゃきと歯ごたえ良く、甘酸っぱさが広がります。
とても美味しく、とても驚いてしまいました。

それから、そのレシピを教えてもらい
毎年漬けて10年以上経ちました。
市販品にはお目にかかれないその食感の良さに
毎年この季節、らっきょうの臭いと格闘しています。。

インターンシップ

2010年06月14日 | つぶやき
この週末、息子から急に連絡があり
帰省してきました。
日曜日に行われた、インターンシップ合同説明会に参加するためです。

ここ数年就活事情はどんどん早くなっています。
息子は3年生ですが、今夏予定されるインターンシップに
既に登録したり、申し込みをしたり、選考されたりと
始まっているのです。

インターンシップとは、学生が一定期間企業等の中で研修生として働き
就業体験できるという制度です。
大学3年次の夏・春の長期休暇を利用するものですが、
3年秋から本格化する就職活動に先駆けて
自分の志望する仕事というものを見つけていったり
働く現場を見る・体験することで内定への道筋をつけることが目的となります。

基本的にはイイ制度だと思うのです。
求めるものには門戸を開き、是非体験してみて、というのは。
企業によってそのやり方や扱い方が違うとは思いますが
それもその企業の現れ方の一つであるわけだし
そういう制度を使って欲しいとも思います。

早朝から出かけ、遅くに帰って来た息子の疲れた横顔。
秋には本格的に就活は始まるのだから
数ヶ月ばかり早まっただけ、といえばそれまでなのですが
漠然と目の前に現れた大きな不安を抱えているようで
なんだか可哀相になってしまいました。

「何がしたいか??」
「何ができるか??」
そんな漠然としたものを突きつけられて
どう答えていったらいいのか、考えあぐねてしまいます。

こういうバクゼンに立ち向かうには
一つの方法しか思い当たりません。
とにかく数を当たる事。
これにつきると思います。
そのことの膨大さに、恐らくたじろいてしまうのだろうと思います。

どこから手をつけていいのか、
何を頼りにすればいいのか、
勉強していることが直接職業と結びついている場合を除いて
多くの学生達は試行錯誤の大きな不安の中にいるのでしょう。
真面目に地道に頑張ろうとしている学生は
少なくないと思うのですが。。

『命もいらず名もいらず 下 明治篇』 山本兼一

2010年06月11日 | 
山本兼一さんの『命もいらず名もいらず 上 幕末篇』 に続いて
下巻の明治篇を読みました~




攘夷と開国という旗印の下に、日本の国が混乱の極みの中で
大政奉還、王政復古の大号令、と
歴史の教科書が思い出される出来事が次々と起こっていく・・・。
追い詰められた15代将軍徳川慶喜の命を受け、
山岡鉄太郎は、江戸城無血開城の道筋をつけるため、
単身西郷隆盛と会見する。

まさにこの時、本作の題名となった
「命もいらず、名もいらず、
  官位も金もいらぬ人は、始末に困りもす」
と西郷隆盛に言わせるのです。

時代が変転し、人々が右往左往する中
鉄太郎はまるで変わらない。
日々ひたすら剣に励み、座禅を組み、書をしたため
仲間と集い大酒を呑む・・・。
そして、いつになっても相変わらずの貧乏である。

そんな傑物な人なれば、徳川慶喜に仕え
若年の明治天皇に仕えて
時代の荒波を見事に乗り切ってみせたのだと思います。

「道を踏み違えた連中にだって生きていく場所は必要だ。
 でなければよけいに不平不満がたまってしまう。
 みんなこれから先の将来が不安なんだ。
 どうやって生きていけばいいのか分からんのだ。」

こう語る夫・鉄太郎に、妻・英子が訪ねます。
「ではどうしたらいいのでしょう。」

「おのれに恥じぬように精神を満腹にして生きよ。」

「それだけですか?」

「そうだよ、生きていく上で大切なのは、それだけだ。
 それひとつだけ念じて、腹で話せばみんな分かってくれるさ。」

とても、とても良かったです。。
 


困った時

2010年06月10日 | 子育て
みなさんは、道に迷った時とか困った時どうされますか??
‘道’といっても、道路であったり、生き方、人生だったり
今後の生活であったり、イロイロな意味なのですが。

友人に相談する?先生に?親に?
状況は年齢によって随分違ってくるとは思いますが
学生時代とはやはり誰もが違ってきているのでは、と思います。

学生時代は良くも悪くも同じような年齢集団で
似たような生活をしているので
話す機会も多いですよね。
でも、就職したり結婚したり、生活自体が大きく変わると
話す機会はどんどん減ってしまいます。

新しい環境でもすぐにそういった話せる人に巡り会えた人はいいですが
なかなかそう上手くはいきませんよね。
そんな時、オススメするのが、‘本’です。
え~というため息が聞こえそうですが、雑誌を含めて
自分が思い悩む分野の本を、先ずは図書館で手にとって見るといいです。
こういうときに、図書館は最強です。
雑誌もありますしね~

私は学生の頃から相談したり、自分の話をすることがとても苦手でした。
見かけによらず^^;と言われまくりましたが
いつの間にか聞き役になってしまうのです。
でも、本当は聞いてもらいたかったのです。
話せない自分もイヤでしたし、友人からはお高くとまって、と誤解されたり。

それでも、答えは欲しいわけです。
道に迷い、どうしたらいいか考えてもよく分からない時
結局‘本’の中に答えを見つけていきました。
関連する本を手当たりしだい図書館から借りてきて
気に入った本だけ購入したり。

子育てにも随分迷いました。
マニュアル通りにはいかないと分かっていても
それでいいんだよ、という安心が欲しいのです。
独りで抱え込まずに、独りでもとりあえず何とかできそうな
助けをくれる‘本’が必ず見つかります。
先ずは、手に取って、開いてみて下さい。。