趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『ナニカアル』 桐野夏生

2010年03月31日 | 
前作『IN』から間をおかずに最新作を読むことができました。
とても読み応えのある小説でしたよ~

女流作家として名を馳せた、‘林芙美子’が主人公です。
林芙美子といえば、やはり『放浪記』でしょうか。
最近は森光子さんの舞台の方が有名かもしれませんが。

桐野さんは、林芙美子に成り代わるように
その、人となりを描いていきます。
その違和感の無さに、
作家桐野夏生の素晴らしさがあるように思えました。
それくらい、生き生きととした
息遣いの感じられる文章です。
戦中の生活の様子や、登場する作家たちや
出版社、記者たちなどとの風景が目に浮かぶようで
引き込まれました。

そういえば『IN』でも、女流作家が主人公で
編集者や出版社が深くかかわりを持ってくるという点が同じでした。
そして、魂を搾り出すように書くことに情熱を込め、
身の破滅になる世界へと踏み込んでいく様が
似ています。
でも、それぞれの筆致は、随分違うように感じました。
そこが、いいなと思ったところです。



優れた作品を残していく人間というのは
やはり常人とは似て非なる部分を持っているのだなと
感じずにはいられませんでした。
そんな林芙美子を描き出した背景に、
膨大な資料の存在と、
計り知れない探求の時間を感じ、
改めて、桐野夏生、スゴイ!!と思いました。。




誕生日

2010年03月29日 | 日々のこと
今日は夫くんの誕生日。
昨日娘の引越しから帰ってきたので、
久々家族が揃っています。
今晩は‘誕生日会’です。

イベント好きなハハは、
誕生日を初め、クリスマスやお節句などなど
口実つけては、パーティーしたがります。
パーティーといっても、ケーキを焼き、お肉を焼き、
サラダを盛り、パンをちぎるぐらいの
簡単なものなのですが。
要は揃って乾杯して、ご飯を食べて
ケーキを食べることが好きなのです。

子ども達が小さな頃は、小さいなりに何か一品作る習慣にしていました。
クラッカーの上にトッピングするだけの、ちょーカンタンカナッペとか、
野菜やウィンナーなどの串刺しとか
ホントに切って並べるだけでも
「お料理した~」と胸張っていました^^

大きくなるとハハが担当していた料理の一つ一つを覚えて
それぞれが、それぞれなりの工夫で
味付けするようになり、
今ではすっかりハハの出番は影をひそめています。
今日も娘がケーキ作りに張り切っていました。

息子も成人したので、お酒も飲めるなぁ。
子どもが大きくなると、今までできなかったあれこれや
想像もつかなかった思いがけない楽しい事に出会えて
ちょっと得したような気分。
子育て中には、思いもしなかったですが。

さて、誕生日といえばプレゼント。
夫くんに、何がいい??と聞いたら
「テニスコート!!」
「できれば屋根付き!!!」
と叫んでおりました・・・・^^;

引越し!

2010年03月25日 | 日々のこと
週末、娘の引越しなので
明日の晩から出発です。
その準備もあって、今週は何かとバタバタしています。

大学生活4年間の、なんと早いことか。
4年前の娘と2年前の息子と、この季節は気ぜわしい印象です。
短期間で新生活の品々を選び、購入して
それらをまた運び、ガスだの電気だの水道だのと
あれこれあれこれ、一つ一つ契約したり
サインしたり、印鑑押したり・・・。

戻ってくる増えた荷物をどこに入れるか、全く頭が痛いですね~
4年間で馴染んだ生活に別れを告げるのが
悲しいらしく、
このところの娘からのメールは、ぶちぶち愚痴ばかりでした。
こちらも、受け入れ荷物の置き場所確保のために
重い腰を上げ、物置など片づけしました~

モノを片付けたり、処分したり、ゴミを出したりって、
なんと手間のかかるものなのでしょうね~
ただ生活しているだけでも、モノって結構貯まりますね。
私自身、捨てるのがとても苦手なので、
ホント、苦労しています。
とっておいたって、やがて捨てるのは分かっているのですが^^;

でも、キレイになるのは気持ちがイイですね~
始めるのはとっても憂鬱だけど、
少しでも終わると気分がとてもイイです。

ぶちぶちの娘も、きっとすっきり気分で
新生活へ向かえるといいな、と思っています。。


映画「幸せの隠れ場所」

2010年03月24日 | 映画
22日、メンバーズデイの割引日だったので
「幸せの隠れ場所」観てきました~
主演のサンドラ・ブロックがこの映画で
アカデミー主演女優賞に輝きましたね!
映画も良かったですよ~

物語は、全米アメリカンフットボール・リーグ
NFLのマイケル・オアー選手の話です。
つまり、実話の映画化です。

米南部ミシシッピのスラム街に生まれ、
ホームレスのような生活を送っていた黒人青年マイケルが、
裕福な白人女性リー・アンの一家に家族として迎え入れられ、
アメフト選手としての才能を開花させていく姿を描いています。

裕福、という言葉がぴったりな4人家族で、
その生活ぶりはまさにセレブ!!
そんな家族の中心に位置する
2児の母親、サンドラ・ブロック演じるリー・アン。
彼女はとってもパワフル。
バイタリティーにあふれ、前向きで、正義感に満ち、
時に独善的ではあるけれど、何より家族を愛しているのが分かります。



この役柄にサンドラ・ブロックはよくはまり、
とても魅力的に演じていると思いました。
観ていて、人を育てていく勇気を感じました。
自分を信じて、そして尚、思いを届ける
その見えないものこそが、人を変えていく。

一番心に沁みたのが、マイケルの実の母親と
リー・アンが話をする所。
マイケルが過酷な境遇にもかかわらず、
悪の道に染まらなかった答えが、そこにありました。

リー・アンの2人の子ども達が、とてもいいです。
複雑な思いを引き受けながら
尚、自分の家族を信じようとする長女も、
マイケルを兄と慕い、
シンパシーを感じる、かわいい弟も
とても、とても魅力的に描かれていました。

おすすめしま~す!!




「正しさ」ということ

2010年03月19日 | つぶやき
昨日の記事の内田樹先生の『邪悪なものの鎮め方』を読んでいて
『龍馬伝』を観ていて感じたことを思い出しました。

先週の放送では、攘夷を掲げる武市半平太一門と
土佐藩上士との間で起きる事件を描いていました。
一触即発の状況を救う、龍馬。
理路の正しさ、志の高さ、というものが
人の生き方を左右し、生き死にまでも変えていく。

本当に、その「正しさ」は大切なものなのか???
内田先生の本の中に‘被害者の呪い’という文章があります。
誰もが被害者として、自らの「正しさ」を主張し
当然の権利と叫ぶ。
そこには誰も、加害者がいない。
正しさの前に、ひれ伏せとでもいうように
皆一様に声高だ。
私はそれを読んでいる時、自分はどうだ?と
身につまされ、恥ずかしい気持ちになってしまったのです。

答えが、龍馬のとった行動なのですね。
そのことを画面を観ながら思いました。
でも、心を煽るということのなんと簡単なことか。
こんな風に若く、純粋な気持ちを見方につけたら
何でもできちゃうだろうな。

‘呪い’という言葉なら、充分怖いことだと、分かる。
でも、「正しい」といわれたら
その本当の意味は、なかなか分からないのではないだろうか。
「正しい」ということには
充分気をつけよう。。

『邪悪なものの鎮め方』 内田樹

2010年03月18日 | 内田樹
やっぱり読んでしまいました~
その題名から、おおよそ内容は想像ができるのですが
何より内田先生から教えてもらった‘呪い’の数々は面白すぎて・・・。



ブログコンピ本なので、
いずれも読んだことのある、馴染みの文章です。
ただ、編集によってこんなに雰囲気が変わるんだ、と
ちょっとびっくり。
必ず日付が記してあるのですが
ばらばらで、かなり前後しているので
一貫して同じようなことをおっしゃっていることが
分かります。

何回か読んでいるモノでも
頭の中にモヤモヤっとしてるだけで
姿かたちが明瞭ではないのです。
お陰で、何度読み返しても
フムフムなるほど、と楽しめてしまうという訳です。

‘邪悪なもの’とは、
私たちのふだんの生活にふつうに存在する
「生きる知恵と力を(ちょっとずつ、ゆっくり)損なうものたち」
だそうです。

そして、邪悪なものを祓うために必要な人間的資質は
「礼儀正しさ」「身体感度」「オープンマインド」の三つです。
どうしてそうなるのかは本書をお読みください。 (ブログより)

この3つの人間的資質は、内田先生の文章の中に
数多く登場するように思います。
そういう人間になるための、ルーティンワークであり
雪かき仕事であり、学びなのだと思います。

今回特に印象に残ったのは
‘原則的であることにつて’という所です。
内田先生ご自身が書かれているように、
‘いささかややこしい話’でした。
いささか、ではないなぁ~
とてもやややこしいお話でした。

しっかり理解できたか自信がありません。
‘自分で立てたルールの拘束力が成長を妨げる方向に機能する’
自分の心をしばるモノ、囚われるモノ、盲目にするモノ、などなど
といったモノの総称なのでしょうか・・・。

自分にかけた呪いが、一番怖い。
そのことだけは、分かったとおもうのですが・・・。。

『不良のススメ』 瀬戸内寂聴 萩原健一

2010年03月17日 | 
不良なショーケンが魅力的だと寂聴さん、
事件を起こし、八方塞だった彼に手をさしのべる。
そんな寂聴さんを母慕うショーケン。
この本は、二人の対談と、
それぞれの文章からの構成となっています。



ショーケンについては、以前著書『ショーケン』を読んでいたので
彼が歩んできた道のりも何となく知っていました。
そして、懸命に自分の生き方というものを
貫いていこうとする、強さも。

戸惑ったのが、
寂聴さんが、ショーケンの魅力を語るとき
ご自身のことを‘優等生でつまらない’とおっしゃるところ。
えっ??寂聴さんが優等生的でつまらない、なんて・・・。
波乱万丈な人生を歩んでこられたからこそ、の現在では、
と思っていたので。
かつてのお名前での著作も、読んできました。
まさにご自身の責任で、正直に生きてこられた方だと
思っていました。
それゆえ、その発言や書いた物が魅力を放つのだと。

そういう意味では、このお二人、良く似てるのかも。。




映画「この道は母へとつづく」

2010年03月16日 | 映画
ムービープラスで放送した映画「この道は母へとつづく」を観ました。
この映画は、2005年ベルリン国際映画祭少年映画部門でグランプリに輝いた
ロシア映画です。

極寒のロシアの貧しい孤児院で暮らす、主人公の6歳の少年ワーニャ。
幸運にもイタリア人夫婦に気に入られ、
養子として院を出ることが決まり、皆にうらやましがられる。
でも、あることがきっかけとなり、
ワーニャは、実の母親を探す旅に出るのだ。



主人公ワーニャを演じる、この少年がとてもかわいいです。
大人たちの思惑に振り回されながらも
素直で、まっすぐな一途さで
見知らぬ大人たちの手助けを受けながら
少しずつ少しずつ‘ママ’に近付いて行くのです。

養子縁組仲介業者や臓器売買、売春、暴力といった
不穏な、ロシアの貧しさの側面を
あどけない子供たちの生活の中にちりばめるように描写されています。
ワーニャだって、生まれてすぐ親に捨てられたことは間違いないことなのだ。

それでも、「ママに一目会いたい」という一途な思い。
これは実話を元に映画化されたのだそうです。
暗くならず、静かに、淡々とした描写で
余分な説明を省いた演出がいいな、と思いました。
邦題が、ちょっとベタすぎな感じがしてしまう、佳作だと思いす。。

『僕の明日を照らして』 瀬尾まいこ

2010年03月15日 | 
映画やドラマなどの映像はもとより
小説や新聞などの記事といった文字であっても
‘暴力’というのは、胸にこたえる。
自分が殴られているような
傷つけられているような錯覚が起きて
ボディーブロウのように効いてくるのです。

「優ちゃんは、ときどきキレて、僕を殴る。
 でも僕は優ちゃんを失いたくないんだ。
 隼太の戦いの日々が始まる。」

主人公は中学2年生の隼太。
実の父親は病死して、記憶には無い。
ずっと‘女手一つ’で昼夜働く母親と二人暮らしだったが
母親が再婚したことで、優ちゃんとの生活が始まる。

瀬尾まいこさんは、とても好きな作家です。
現役の教師であることが関係しているかわかりませんが、
彼女の描く中学生は、等身大だなといつも感じるのです。
鋭敏な感性と、尊大さとをあわせ持つ思春期を
さりげなく描いて見せてくれます。

そして、いつも子どもの側にいる。
それが、とてもいい。
子どもの持つ感性は、ダイヤモンドのようだと思います。
鋭く尖っているけれど、暗闇を照らす輝きを放つ。

優ちゃんとの関係の中で
二人がゆっくり変わっていくところか、とてもいいと思いました。


‘やさしいことと、やさしくすることは、違う。’
本当に、その通り、だと思いました。
オススメです!!





思い出したこと

2010年03月12日 | つぶやき
昨日の記事に書いた小川糸さんの『喋々喃々』は
物語の舞台が‘谷中’、
上野、浅草、日暮里などと
いわゆる東京下町界隈が数多く登場します。

主人公栞は、そんな下町で
アンティークの着物店を一人でやっているのです。
まさに、栞さんが着物姿で出没するあたり、
私も子ども頃よく母に連れられ
出かけていたのです。

和裁の仕事をしていた母は、よく上野に出かけていました。
和装関係のお店が揃っていたようです。
お陰で、小さな頃から着物をよく着せてもらいました。

浅草の観音様にもよくお参りしました。
お陰で浅草好きに育ち、
大人になってからもお祭りや、市が立つと必ず出かけていきました。
ずっと忘れていたそんなあれこれを
本を読みながら、懐かしく思い出したのです。

とりわけ、自分が布好きであることを
栞さんが古い着物を扱う様子を読みながら
感じていました。

洋服であっても、何でも手で触り
その感触から布地が何であるかをつぶやいていた母を
思い出しました。
その様子を見ながら、自然と覚えてしまった生地の名前。

なんだか箪笥に深く眠る数々の着物を
引っ張り出して、風を通し
袖を通してみたくなりました。
山本兼一さんの『利休にたずねよ』を読んだ時に
お茶が習いたいと思ったことも思い出しました。
そうだ、これを機会に
お茶を習いに行きたいな、と
改めて思いました。。

『喋々喃々』 小川 糸

2010年03月11日 | 
小川糸さん、好きです!!

遅まきの『食堂かたつむり』でしたが
それがとても良かったので、他の著書も探して読みました~

この本‘ちょうちょうなんなん’と読みます。
【喋々喃々】 男女がうちとけて小声で楽しげに語りあう様子、
という意味だそうです。




‘おいしいものを、一緒に食べたいひとがいます’
東京・谷中でアンティークきもの店を営む栞の、恋と家族の物語。
こんな風に帯にはありました。

とてもとても良かったです!!
きめの細やかな、丁寧な表現で
小川さんの人柄の良さがにじみ出る文章だと思いました。

主人公の栞は、かたつむり食堂のりんごに少し感じが似ています。
その、秘めたる内面の強さと
大切なモノが分かっている潔さが。

このところの読書が、皆恋愛ものばかりだったので
すっかり気持ちが浮ついています。
それぞれ全く違う物語なのに
その恋の辛さやかけがえのなさは、みな同じ。
そしてその思いが思い通りになるのなら
人に物語はいらないだろう。
そしてそれぞれ相手に配偶者がいたとしたら・・・。

不倫という言葉が栞の胸に突き刺さります。
「間違える時だってあるよ」
相手を間違えたことに気付かず結婚してしまう事だって。
いつ、そのパズルのピースに出会えるかなんて
だれにも分からないのだ。

白石一文さんのように
‘証拠’がすぐに分かればいいのにな。
でも、それはその時にはきっと分からないのだ。
後からその事に、その‘証拠’に気付く。
たぶん、きっと。。



 

ドラマ「曲げられない女」

2010年03月10日 | テレビ
新ドラマが始まると、一応目星を付けて観るようにしています。
最近は特に、最後まで観続けるものは少なくなりました。
そんな中、観続けているドラマ「曲げられない女」

菅野美穂ちゃんのファンなので
出演されていると必ず観ます。
このドラマも、見事怪女ぶり発揮して楽しいです。
ヘンジン、偏屈役が上手いですよね~

でも、このドラマの見所、菅野オギワラだけじゃないんです。
セレブ主婦役の、永作博美のおとぼけぶりも
そして谷原章介の力の抜け具合も
なかなかなかなか、いい感じだと思います。
(実は谷原さん、苦手でしたが・・。)

そして元恋人役の塚本高史くん。
ファンではないのですが、とても役柄に合っていて
しょう~もない男の役なんだけれど
最終回が近づいて
これからマサトの挽回なるのかな~なんて
密かに応援しています。

お陰で我が家では、
「スミマセン、正確に言っときたいので」
ごっご流行中^^;

『ほかならぬ人へ』 白石一文

2010年03月09日 | 
第142回直木賞を受賞された
白石一文さんの『ほかならぬ人へ』を読みました。
受賞前から「良かった~」の声を聞いていたので
読みたいと、注目していたのです。

自分の気持ち、他人の気持ち、
思い通りにならない、
届かない、届けることが叶わない、
思いを遂げることができない
登場人物たちの紆余曲折。
つらい気持ちの行方を
まっすぐに見つめる視点がいいと思いました。

そして、分からない気持ちを
持て余す他人の気持ちという物を
ゆっくり受けとめ、
向き合う心の動きが、とてもいいと思いました。

「何か証拠があるんだよ。」
「ベストの相手が見つかった時は、この人に間違いないっていう
明らかな証拠があるんだ。」
必ずこの人だと、わかる証拠がある、と主人公が話す。
パズルのピースのようにぴったりとくる相手が
必ずいるのだ、と。
人生最後の瞬間までに、
そういう人を見つけられれば成功なんだと。



それは、もしかすると
ほかならぬ、自分自身の生き方を探す旅なのかもしれないと
そんな風に感じました。
人生のパートーナーを探すということに
もっと真摯になるべきなのかもしれませんね。。

映画「ジュリー&ジュリア」

2010年03月08日 | 映画
貯まっていたポイントを使って
2週間限定上映の「ジュリー&ジュリア」観てきました。
この映画、公開を知った時観たいなと思っていたのです。
面白かったですよ~

観たいと思ったのは、料理の話だから。
それと、主演がメリル・ストリープだったからかな。
最近の活躍ぶりは、とってもパワフルですよね~

‘アメリカの料理の母’と呼ばれ、
アメリカの食卓に一大革命をもたらしたといわれる料理研究家
ジュリア・チャイルドにメリル・ストリープ。

1949年、ジュリア・チャイルドが
外交官の夫ポールの任地パリに到着する所から物語りは始まります。
好奇心旺盛で、食べることが大好きなジュリアは、
やがて名門料理学校コルドン・ブルーのプロ養成クラスに飛び込むのです。



もう一人の主人公、ジュリー・パウエルにエイミー・アダムス。
半世紀を経たニューヨークで、満たされない日常生活を
唯一料理をすることで気を紛らわす毎日。
優しい夫に励まされながら、
ジュリアの著した料理本の全レシピを1年365日で制覇し、
ブログに掲載することを決意する。



二人の女性の物語が、交互に入れ替わりながら進みます。
二人の生き方を大きく変えることとなった
‘料理’
美味しい物は、人を幸せにするということを実感します。

日本でも、料理ブログが盛況ですよね~
本も出版されたり、テレビに出演されたりと
ブログから成功された方も増えていますね。
ジュリーもそんな一人です。
狭いキッチンで、悪戦苦闘する様に
思わずエールを送ってしまいます。

一生懸命に何かに取り組む姿勢が
ジュリーもジュリアもとてもステキです。
とっても、元気のもらえる映画でした。。

ちょっと反省 その2

2010年03月05日 | つぶやき
何を書こうかな、と考えて
昨年、一昨年の今頃どんな事考えてたのかなと
記事を振り返ってみました。
ブログは簡単に振り返れるのでいいですね~
あぁ、日記もそうか。

マメではないですが、割と記録しておくのが好きなほうです。
それと、これはブログを始めて気付いたのですが
意外と文を書くのが好きなのだ、という事。

あんまり深く考えずに頭に浮かんだまま
タイプしています。
ほとんど手直ししません。
ですから、後から変な文章だな~と思うことしばしばですが
まぁいいや、とやり過ごしています。
楽に、楽しく続けられればいいと思っているので。

毎年3月の記事は、入試関連の物が多いです。
それにともなって子育てのことなど。
一昨年、息子がちょうど大学入試で大変だったので
特にかな。

昨年今頃は、就活で大忙しの娘の記事が多かったです。
なんだか随分昔のことのように感じられて
あわただしく過ぎていたのだな~と
感慨深く思い出したり・・・。

今年は息子が就活だし、
娘は社会人として踏み出すのもあと一月。
さて、自分のことは~??

考えていない訳ではないけれど
なんとなく具体的にならないな~
具体的にならないのには、訳がある。
なんとなくなんとなくやり過ごしているから。
なんとなくなんとなくムリ!!と思っているから。

若い頃の自分には考えられなかった事です。
のほほ~んののんびり屋ですが
フットワークは良かったのです。
決めたら進む!
そうして人生生きてきたのにな。

題名付けないで何となく書き出したのですが
これで決まり。
‘ちょっと反省その2’