趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「ジョーカー・ゲーム」柳 広司

2009年02月26日 | 
従兄弟が皆年上の男ばかりだったので
小学生の頃親戚の家に遊びに行くと
たいてい少年漫画ばかり読んでいました。

その中にたくさんあったのが
‘忍者物’
それでか、とにかく忍者マンガが大好きで
軟派なものから硬派なものまで
よく読ませてもらいました。

そして、俄然忍者ファンになり
忍者に憧れ
修行の真似事をし
忍びの道を志し・・・。

もしも読んだマンガがスパイものだったら
きっとスパイ修行に精を出したんだろうなぁ~
人生の裏街道、アウトローな世界って
なんともいえない怖さと魅力に満ちていますよね。

柳広司さんの「ジョーカー・ゲーム」は
そんな‘スパイ’のお話です。
NHKの番組の『週間ブックレビュー』で紹介されていて
興味を持ち、図書館で予約して読みました。
面白かったですよ~

装丁の雰囲気から、もっと重く読みにくいものかと
思っていたのですが
そんなことはなく、ミステリーとしてとても読みやすかったです。
柳さんは、ストーリーテラーなのだと思いました。

第二次世界大戦中の陸軍の中のスパイ養成機関のお話。
そこを仕切る結城中佐を中心にした
連作短編集になっています。
一つ一つが短いので、すぐ読めます。
ただ、映像にするとこのお話
とっても怖いものになりそうだと思いました。
キャラの濃い、結城中佐で一冊読んでみたいと思いました。。


居丈高

2009年02月25日 | テレビ
ドラマ「ありふれた奇跡」は以前記事にしたのですが、
昨晩先週の放送の録画を観て、思わずまた書きたくなってしまいました。

主演の二人、いいですね~頑張っていると思いました。
でも、特に加瀬亮くん、いいなと思っています。
その役柄の青年が、好きなのです。

その、若く純粋で壊れやすい心の持ち主に対して
なんと暴力的な態度なのでしょう。
観ているこちら側にもつきささる強い言葉の数々で
言葉を失ってしまいました。
役柄、とはいえ父親役の岸部一徳が憎らしく見えたこと!!

仲間由紀恵演じる‘かなさん’の家族達のありようが
かなさんの心の闇の深さを表していて
なんだかとても胸が痛くなる場面でした。

思うがままにならない心というものが
いろいろな立場で交錯していて
観ている私たちの気持ちを揺さぶります。
脚本を書かれた山田太一さんの
改めてそのすごさを感じた回でした。。



恋と死

2009年02月24日 | つぶやき
たいそうなお題をつけてしまいました。
なぜかといえば
このところ読み続けている本が
このどちらか
いえ、両方を題材にしているものばかりだったからです。
すっかり囚われ人になってしまいました。
そして、ずっと考えています。

恋をする、というのはとても微妙なものですね。
それ自体はイイモノとして認知されていますよね~
恋を知らないなんて不幸だ、とか。
初恋の思い出、とか。

でも、ひとたび婚姻関係を結ぶと
突然、ワルモノに変わります。
不倫なんて言葉で反社会的なものとして
糾弾されてしまいます。
友人の不倫には鷹揚でも
自分の家族や、まして連れ合いなどでは
誰もがとても平静ではいられないでしょう。

でも、です。
恋をする気持ちを止めることができるのでしょうか。
人により人生のどのタイミングで
恋に落ちてしまうか
分からないではありませんか。

こんな単純な話を今更のように考えているのは
別に私が恋に落ちたからという訳ではありません。
ずっと、自分が不倫というものを認めていなかったからなのです。
本を読み続けることで
心を揺さぶられたからなのです。

人はやはり恋をするものだと思います。
そしてできればその人と
一緒になれれば一番幸せなことでしょう。
相手が果たして同じように恋に落ちるかどうか・・・。
それがかなわないから
物語が始まるのですね、きっと。
そして、その思いは心の奥底に眠らせて
青い炎を燃やし続けるのだと
利休さんは教えてくれました。

4人の子の母となった友人が
ダブル不倫に揺れています。
彼女いわく
「私はあなたと違って、恋をして結婚したんじゃないから」



「利休にたずねよ」 山本 兼一

2009年02月23日 | 
山本兼一さんの直木賞受賞作「利休にたずねよ」を読みました。
山本さんの本は初めてですが
とても面白かったです。

何よりその文章の美しさに惹かれました。
日本語の古い言葉の言い回しや
言葉使いの数々に
どんどん引き込まれた気がします。

千利休という人物につては多くを知らず
秀吉と確執があったらしい、
侘び寂びの茶人というぐらいしか知識もなかったのですが
俄然、興味がわいてきて
もっと利休について知りたいと思いました。

それにしても何かの才能の際立った人というのは
幸せなのだろうか、と考えてしまいました。
そのあふれる才能を抑えることもできず
その能力に支配され
その人自身の首を絞めていく。
それはこの時代天下取りに名を連ねた武将達も
同じことなのだと
そしてその才能があるかないか、
もしかしてそれだけの違いなのかもしれないと
‘言っても詮無いことよのぅ’
という言葉に集約されそうです。

切腹の当日から段々と時をさかのぼり
利休自身とその周りで関わる様々な人達によって
利休という人が語られる構成になっています。
ひとりひとりが短いので
とても印象的で
利休その人の胸の内、その感性を
どんどんとたどりたくなるのです。

山本兼一さんの著作をもっと読んでみたいと思いました。
この本、オススメです!!



村上春樹さん

2009年02月19日 | つぶやき
エルサレム賞を受賞されたこと
その授賞式の出席をめぐって
あれこれ取りざたされていたことを
Webニュースなどで目にしていました。

そのしばらく後、
偶然テレビのニュースで
授賞式に出席されている
村上さんの映像が流れるのを目にしました。

久しぶりに目にする春樹さまに
うれしくて思わず画面に近づいたりして。

あ~出席することに決められたんだな、と思っていました。
そして、そこに至るまでの顛末を
きっといつかファンにも
お披露目くださるのでは、と思っていました。

今日大好きな内田先生のブログを読んで
授賞式の講演の中身を知りました。
検索してみると
全文(原文も和訳版も)読むこともかないました。

その内容の力強さに今、圧倒されています。
そして、長年何故村上春樹のファンであるのか
分かった気がしています。

ずっと探し続けていたことが
何なのか
探し求めているものは
どんなものなのか
それは間違いなく
村上春樹という人の物語の中にあると。。


ドラマ「お買い物」

2009年02月18日 | テレビ
NHK14日放送のドラマ「お買い物」を観ました。
福島に住む老夫婦が渋谷に買い物に来るというお話。
特別なことなど何もない
ごく普通の身近な日常を自然に描いていて
とても楽しめました。

老夫婦を演じたのは
久米明さんと渡辺美佐子さん。
どちらも大ベテランで
年老いた夫婦二人の生活が
まさにその辺にいるいる、という感じで
自然な様子に思わず爆笑してしまいました。

そんなベテラン俳優を相手に
孫役の市川実日子さんがとても良かったです。
東京に一人暮らしで
祖父母を部屋に泊めるという設定なのですが
祖父母との関係が
絶妙なのです。
変に気を遣う訳でなく
かといってぞんざいでもなく
肩の力が抜けていて
とてもとてもいい感じがしました。

きっとこのドラマ、脚本と演出がいいのだと思います。
演出は中島由貴さん、脚本は前田司郎さん。

最近のドラマ、観たのは最初だけで
つまらなくなって
観なくなったものがいくつかあります。
そのどれもが、若手の俳優さんたちが頑張っているので
もったいない感じなのですが
なんか、全体的に今ひとつなのです。

物語をつむぎ出すのは
特別なものなのではなく
ありふれた日常のそこかしこに
潜んでいるのだと
教えてくれたドラマでした。。

デビルスケーキ

2009年02月16日 | 日々のこと
14日は、バレンタインデーでしたね~
息子も家を出ていると、まったくチョコの準備もしない私です。
買い物に出たついでに^^;
夫くんにチョコ欲しい~と聞いたら
欲しい~とのお答え。
明治にする?ゴディバにする?チョコケーキにする?って聞いたら
チョコケーキ~とのお答え。
わぁ~久しぶりのケーキ作りとなりました。

バレンタインにあわせて、雑誌でもレシピを紹介していたはず
とばかりにあれこれ探してみたのですが
いまいち材料がそろいません。
以前作ったレシピはどれかと
本をひっくり返したり
メモを探したりと
なんだか時間ばかりかかってしまい
結局15日になってしまいました。

テニスに行く前に焼き上げるぞ、と
張り切って始めました。
ところが
バターを練るのですが、ホントに力仕事で
春の陽気に加えての労働で
全身汗びっしょり、
粉にまみれ、
ココアにまみれ
あま~い匂いにすっかりよれよれになりながら
なんとか無事焼き上げました。
あ~つかれた

作ったケーキの名前はなんと‘デビルスケーキ’
でも、とっても美味しくて
しっとりと甘すぎず
パクパク食べられてしまいます。
まさに、悪魔のケーキでした

映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

2009年02月13日 | 映画
11日の休日に久しぶりに映画館へ行きました。
この映画を観ようと決めたのは
主演のブラピとケイト・ブランシェットのファン、というのもありますが
何より原作が‘スコット・フィッツジェラルド’だったからです。

老人として生まれ、
歳をとるごとに若返っていくという不思議な人生の
ドキュメントを見るような映画です。
167分と、長い映画なのですが
その長さを感じさせない見ごたえがありました。

時計を逆回転させても
過ぎてしまった時は戻らない。
死にゆく人とは永遠の別れが。

‘永遠などない’と虚無にとりつかれそうになりながら
‘でも・・・’と問いかける。

人は死ぬ準備、というものを
どこかでせねばならないのですね。
それは、財産分与とか
お墓は、とか
葬式は、とかいう生きていく人のためのものではなく
死にゆく、自分自身のために。
そうすることで
かけがいのない時間を
大切に、いとおしいく生きていけるのだと思います。

歳をとったメイクのブラピの顔が
ロバート・レッドフォードに似ていて
同じ原作の
「華麗なるギャツビー」を思い出してしまいました。。




「金魚生活 」 楊 逸

2009年02月12日 | 
このところ井上荒野さんの
「もう切るわ」「夜を着る」と続けて読み
すっかり浸ってしまい
他の人の本になかなか入り込めなかったのですが
さすが、楊さんです。
とても短い小説なのですが
なんとも味わい深い、独特の世界があります。

この作品も日本と中国を行き来する
中国人の女性が主人公です。
こんなに近い国のことなのに
まったく知らない生活なのだな、と思います。
それはきっと中国の人たちも同じことで
互いに国を行き来したり
住んでみたり
留学してみたり
恋愛してみたり
そういった日常生活の違いや戸惑いから
さまざまなドラマが生まれるのですね。
でもそれは、きっと特別なことではなく
自分自身を見つめる一つの
つまりは‘いい機会’なのかもしれません。
外国へ行く、という行為はやはり日常ではありませんから。

どの登場人物にも
楊さんのエッセンスにあふれていて
興味深いです。
どの人が、楊さんの部分かな、などど
読むたび探してしまいます。

表紙がとても美しいです。
写真家の蜷川実花さんによる
金魚の写真です。

主人公の赤いハーフコートを
思わず思い出す装丁だと思いました。。


「夜を着る」井上荒野

2009年02月10日 | 
本当は、津村記久子さんの
「カソウスキの行方」という本について書くつもりでした。
なかなか面白かったのですが
タイミングが悪すぎました。
井上ワールド全開の今、若い女性の本は
きっとどれも受け入れ不能なのでは、と
思います。

で、「夜を着る」ですが、
これはそれぞれの8篇の短編から成ります。
それぞれ独立した短編なのでつながりはありません。
井上さんご自身のあとがきによれば
共通するのは‘旅’だそうです。

この短編集は、これまでの物と
ちょっと違うような気がするのです。
夫婦、恋人、不倫といった関係性は変わらないのですが
もう少し刹那的な何かが加わったような。

旅には、二度とめぐり会う事のない
通り過ぎていく感じがあります。
この、過ぎ行くものを見せてくれているように思いました。

「切羽へ」一つ前の出版本になるのかな。
たどるべくしてたどり着いた、切羽。
読むほどに感慨深い井上荒野さんです。。

映画「ミュージック・オブ・ハート」

2009年02月09日 | 映画
ケーブルテレビで観られる無料映画の番組を録画しました。
娘も映画が好きなので
帰省してくるとよく一緒に観たがります。
なかなか忙しくて映画館に足を運べない時にも
録画しておくと気軽に観られていいです。

一ヶ月のスケジュール表から
めぼしいものをピックアップして録画予約します。
その中の一つだった、
「ミュージック・オブ・ハート」を観ました。

この映画実話をもとにした
バイオリン教師と子ども達の話です。
主人公のバイオリン教師役は
メリル・ストリープです。
彼女は「クレイマークレイマー」で初めて観てから
印象に強い女優さんでした。
この役を演じるために、バイオリンの猛特訓をしたそうです。
今「マンマ・ミーア」ではじけていますね~

海軍の夫が友人と不倫して出て行ってしまい
二人の子どもと途方にくれるところから物語りは始まります。
夫に頼りきって生活してきた主婦が
唯一の特技であるバイオリンを教えることで
自分の人生を生き始めるのです。

元気の出る、いい映画でした。
子ども達が皆真面目でとてもかわいかったですし
最後のカーネーギーホールの演奏会が圧巻です。
思わず、バイオリン習いたくなってしまいました。

音楽って、いいな、一生懸命っていいな
と思わせてくれる映画でした。。

「心理療法個人授業」河合 隼雄 & 南 伸坊

2009年02月06日 | 河合隼雄
大好きな河合隼雄さん、
その河合さんに
楽しい風貌のイラストレーター南伸坊さんが
心理学なるものを教えてもらいに行くという設定で
お二人が交互に登場される本です。

実はこの本、何度読んだかわかりません。
ベッドサイドに置いて
いつも読みたいときにぱらぱら読んで
すぐ寝てしまいます。

南伸坊さんもとても面白い方で
心の中のお話を
難しいことは嫌だといいながら
河合さんの優しい語り口のお陰で
心理学なるものの世界を楽しまれていくのです。

楽しく軽妙な文章のお陰で
こちこち硬くなった心が
ほぐれていくようで、ほっとします。

それにしても
久しぶりに河合さんの著作を検索したのですが
その多さに改めてびっくりでした。
結構読んでるほうだと思っていましたが
知らない本がたくさんありました。

河合さんの本は買っているので
明日は久しぶりに本屋さんに行こうっと!


NHK「わたしが子どもだったころ」

2009年02月05日 | テレビ
日曜深夜NHK総合で放送の
「わたしが子どもだったころ」を
録画して観ています。

そんなに熱心に毎回観ている訳ではないのですが、
そこに登場する第一線で活躍中の人々の
意外な一面を知る事ができて
なかなか面白いです。

子どもの頃の生活の様子や
エピソードの数々を
再現ドラマを交えて見せてくれます。
それらを観ていていつも思うことがあります。
‘ホントに子どもって大変だな’

子どもというのは
自分の育つ環境や
両親をはじめとする大人たちの意向に
巻き込まれ、翻弄され
さいなまれて
それでも尚
懸命に大人たちについていこうとするのです。

観ていると
あまりの健気さに胸が痛くなるほどです。

では、そういう子育てや環境は‘悪’なのか。
でも、そういう中で育ち
今第一線の活躍をしているわけです。
そして、現在の顔は皆
晴れやかで、落ち着いて見えます。

子どもが育つのに
何が正しくて何が間違いなんて
決められるものではないのかもしれません。
こうであったから
こんなのだったから
といった理由付けも
いらないものなのでしょう。

どのように生きてきたか、
普通のトーク番組では観られない
本当に意外な素顔に
見終わる頃にはすっかりその人のファンになってしまう
不思議な番組です。。

読み聞かせのこと

2009年02月04日 | 子育て
自分が本好きなので
我が子も好きになるといいなと
せっせと絵本の読み聞かせをしました。

棚一杯の本の中から
その時のお気に入りを見つけ、本を開く喜びをと
せっせと絵本を買い集めました。
ですが絵本は高いので
バザーやブックオフなどもよく利用したものです。
そのかいあって、随分たくさんの本の中で
二人とも育ちました。
でも、そのかいなく
二人ともちょっとしか読まない大学生に育ちました

この本楽しいよ~と
私の言葉が空しく舞っています。
まっ、しょうがないですね

図書館にもお世話になっていたので
読み聞かせボランティア募集にすぐに応募しました。
まだ、下の息子が幼稚園児の頃です。
現役で毎日読み聞かせしていたので
深い考えもなく始めてしまったのですが
気が付いたらかれこれ14年が過ぎていました。

気が付くと読み聞かせブームで
小学校や幼稚園などでもボランティアが盛んです。
盛んになってくると
以前は何の問題もならなかった小さな事が
大きな問題にされるようになってきました。
「読み聞かせにはこういう本を」とか
「本の持ち方はこう」とか
「発声はこう」とか
「こういう本はダメ」とか
「絵本について勉強を」とか・・・。

だんだんと、いかに絵本に詳しいか
いかに勉強しているかが一番大切のよう。
なんだかな~と
怠け者の私はため息ため息。

読み聞かせをこんなに長く続けてこられたのは
集まる子どもたちの絵本を楽しむ様子がかわいいから。
本当に瞳を輝かせて向けられるまなざしに
答えたくてまた楽しい本を、と本を選び
続けてこれた感じがします。

そろそろ引退の時期なのかな、と思っています。。

思い出して

2009年02月03日 | 日々のこと
ユーミンの古い曲を聴いていて
十代の頃同じ曲を聴いていた自分を思い出してしまいました。
荒井由美という名のミュージシャンのつぐみ出す詞の世界が
当時の自分の気持ちを映し出して
そう、こんな風に思っていたんだよ、と
その頃の気持ちを鮮明にしてくれるのです。

多分当時だってそんな風に感じていたはずなのに
自身の気持ち、思いというものに
もっと鈍感であったような気がします。

何かを見ていたり、聞いていたりしながら
急に‘ある事’の謎が解けたりするのです。
それは突然に、ふっと湧いてきたように、
硬い氷がゆっくり融け出すように。

ドラマ「ありふれた奇跡」で
加瀬亮くんが自殺の理由を必死に話すのを観ていたら
学生時代の友人の一人を思い出してしまいました。
同じ理由で自殺してしまったのです。
そのことは後になって親しかった友人から聞かされたのですが。

そのことを聞いた当時は
そうなんだ、と思っていたはずなのに
今回このドラマでの話を聞いていたら
あぁ、こういうことだったのか、と
胸が痛くなりました。
分からなかったのです。
当時は。
ぜんぜん。

今頃かよ、と叱られそうです。
多分当時相談されていても
何の力にもなれなかっただろう事だけは
確信が持てます。

目には見えない心の流れというものを
なぜか意識的に閉じている自分を発見しました。
このことに気付かせてくれた
井上荒野さんに出会えて良かったな、と
心から思います。。