趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「BOX!」百田尚樹

2009年04月08日 | 
いつもコメントくださる
ソルトさんの読書レビューを読んで知った、百田尚樹さん。
『BOX!』は、大阪の高校ボクシングの話です。

読み終わって、興奮が冷めないでいます。
585ページと長い小説ですが
読み始めると止まらなくなって困りました。
若く、熱い小説だと思いました。
純粋な若者の思いがほとばしる様な。

そして、そんな純粋に人を想う、ということを
主人公の高校生二人、
鏑矢と木樽に思い出させてもらいました。
この二人が、ステキです。
大人になってすっかり忘れてしまっていたもの、
自分自身、遠く記憶の彼方へ放り投げてしまったような。

この本は、若い人にこそ読んで欲しいと
読みながら何度も思いました。
中学生や高校生の、部活や進路に悩む多くの子達に。

そして、もう一つ、
アマチュアボクシングの丁寧な描写に
まったくの素人でも難なく読めるということ。
そして、これは全てのスポーツに言える事だと思いますが
そのスポーツを身に付けていく
ステップというもの、
道筋、というものが示されていて
とてもいいです。
そして、
運動神経とか、才能とか、努力とか
身体を使う、という様々なことが盛り込まれています。

若くない私が読んでも本当に心震えました!
ですから、若くない人にも絶対オススメです!!