井上ワールド、続いています。
この本は、一人の26歳の男‘潤一’と関わる
9人の、14歳から62歳までの女性との連作短編集です。
それぞれの女性たちと
それぞれの形で出会い、関わっていく様は
まさに‘それぞれの’なのです。
とても面白かったです。
読んでいて思ったことは
井上さんは、日常生活で身近に起こることや
その時の感情の流れのようなものを
すくい取るのが上手だな、ということです。
夫婦や恋人といった密な関係の中にひそむ
隠れた、あるいは隠された思いというものに
光をあてる、というような。
その作業が面白い、と感じてしまいました。
あ、こんな時こう思うよな、とか
そうか、こんな風に感じていたのかもしれないな、とか
改めて共感する部分が多いので
自分自身でもやってみたくなるのです。
かつて出会った人たちとの
出会いはどんな感じだったろうか
どこを見て、何を感じていたのだろか
時間が経つ事で
それはどんな風にかわっていったのだろうか
どんな風に進み、どんな風に離れていったのだろうか、
というような。
本の最後は、『潤一』の章。
この章がいいです。
直木賞受賞作「切羽へ」の対極にあると思いました。
井上ワールド、どっぷり!!
この本は、一人の26歳の男‘潤一’と関わる
9人の、14歳から62歳までの女性との連作短編集です。
それぞれの女性たちと
それぞれの形で出会い、関わっていく様は
まさに‘それぞれの’なのです。
とても面白かったです。
読んでいて思ったことは
井上さんは、日常生活で身近に起こることや
その時の感情の流れのようなものを
すくい取るのが上手だな、ということです。
夫婦や恋人といった密な関係の中にひそむ
隠れた、あるいは隠された思いというものに
光をあてる、というような。
その作業が面白い、と感じてしまいました。
あ、こんな時こう思うよな、とか
そうか、こんな風に感じていたのかもしれないな、とか
改めて共感する部分が多いので
自分自身でもやってみたくなるのです。
かつて出会った人たちとの
出会いはどんな感じだったろうか
どこを見て、何を感じていたのだろか
時間が経つ事で
それはどんな風にかわっていったのだろうか
どんな風に進み、どんな風に離れていったのだろうか、
というような。
本の最後は、『潤一』の章。
この章がいいです。
直木賞受賞作「切羽へ」の対極にあると思いました。
井上ワールド、どっぷり!!