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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ニトべハラボソツリアブの優雅な飛行

2013年10月05日 | 昆虫

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ニトベハラボソツリアブ(ツリアブ科)

今、つむぎの家の里山には、秋を彩る草花があちこちで咲き誇っています。中でも、薄紫色のヤマハッカが土手を埋め尽くし、朝日に輝く風景に見入っていると、花から花へと優雅に飛び回る不思議な姿の生き物が目に入りました。

べっこう色の細長いお腹、ガガンボ? アメバチ?と同定するのに迷走しましたが、交尾をしたニトベハラボソツリアブである事がわかりました。

蜜を吸っているのはメスで、オスはその間ホバリングしてメスを支えています。

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花から花へと移動するときの様子。

吸蜜が終わると、オス、メス共、後ろ足をだらんと垂らしてメスの意のまま(オスに主体性はありません)に、次の蜜源へと移動します。

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メスが吸蜜している間、オスは前足と中足を折りたたんでいて、一見二本足のように見えます。

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垂直の姿勢でも、オスはメスが蜜を吸っている間、休むことなく羽ばたき続けています。オスは、とても献身的ですね。


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長い脚をだらんと下げ、ふわりふわりと花から花へと飛び回るニトベハラボソツリアブ、傍から見ると優雅な舞いに見えますが、交尾したままの飛行は互いに負担がかかり、外敵に襲われるリスクも高いのではと心配になりますが、何ゆえに、こんな行動をとるのでしょうか。不思議ですね。