アザミオオハムシ(ハムシ科)
フキの葉の上に、はち切れんばかりの大きなお腹をした昆虫がいました。
体からはみ出した異常な大きさのお腹は、一瞬、バッカクキンにでも犯されたのではと思いましたが、検索すると、卵がお腹に詰まっていて膨れ上がっているアザミオオハムシであることがわかりました。
葉上で反転させ、腹部を上にしてみると、コロコロとした体を元に戻すのに難儀していました。
”オオハムシ”とはいっても、体長は一センチほど、羽よりも大きく膨れ上がったお腹にはどれほどの卵が詰まっているのでしょう。
卵で越冬するアザミオオハムシは、寒くなる前に、産卵を済ませ、命をつないでいこうと懸命の様子です。
思い返すと「ギーチギーチ」「カシャカシャ」と賑やかだった秋の虫たちの唄声も、いつしか聞こえなくなりました。冬の訪れを前にそれぞれ越冬への身支度をしているのでしょうか?。