雨上がりの朝、裏庭の砂利の中から、ナラタケが顔を出しました。
森の中の切り株や朽木、倒木に生えるナラタケに出会ったことはありますが、小石の中から出てきたナラタケは初めてです。しかも裏庭の1,5×4,0mの広範囲に渡っています。
茶色に見えるところはナラタケの根元。
不思議に思い、ナラタケの生え際の砂利を掘り起こしてみました。すると縦横無尽に広がった黒い木の根のような菌糸束が出てきました。
掘り起こした菌糸束。
5年前に整地をした時に、地中に埋まった埋木から発生したのだろうと安易に考えていましたが、それにしてもこの発生状況は半端ではありません。そこで
<ナラタケ>を検索してみると
<枯死植物や生木の寄生部分で生活する菌糸体はその部分だけで生活史を完了するのではなく、黒い木の根のような菌糸束を形成してこれを地中に伸ばし、離れたところに存在する枯れ木や生木に接触すると、これにも新たに菌糸を伸ばし、寄生する。>そうです。
ナラタケは、生きている植物に対する病原性も強く「ならたけ病」と呼ばれ、サクラやナラなどの木本、リンゴ、ナシ、モモ、クリなどの果樹にも発生が報告されているようです。
裏庭には、サクラの木や、リンゴの木、コナラなどが植えてあり、”秋の味覚のナラタケを裏庭で収穫”などと喜んではいられない問題をはらんでいることに気づかされました。