今月の「お茶っこ会」は、予定では大荒れの26号の台風日と重なり、延期して先日行いました。
今回は、郷土のおやつの「かまもち作り」と、気軽に「お抹茶を楽しむ」という内容です。
「かまもち」は黒砂糖に味噌とくるみを入れた餡を、小麦粉の皮で”鎌型”に包んで蒸したもので、上手に食べないと中身の餡が飛び出すこともあり、工夫が必要です。そこで今回は固くなりがちな小麦粉だけではなく上新粉を半々に混ぜたものと上新粉だけのかまもちの2種類に挑戦しました。
上の写真は、92歳のとくえさんの指導のもと、上新粉に熱湯を注ぎ、かまもち作りに取り組んでいるところです。
一方こちらでは、手すきの方々がくるみの中身を出しています。
さて、かまもちに餡を詰め,鎌型に出来上がったものを蒸している間、お抹茶をいただくことにしました。
作法にとらわれない飲み方で各自お茶をたて、みんなで嗜みました。
「お薄を回して・・こうしていただくのかな?」、「いいのいいの、作法にこだわらなくて・・」、「お茶は心でたてればいいんだから・・・」と各自が飲みやすい飲み方で頂戴し、和やかなお茶会になりました。
お薄をいただいたあとは、出来上がったかまもちを食べながら団欒しました。
かまもちは、小麦粉の方がやや色が茶色っぽく、上新粉の方が白く出来上がっていました。お茶は碾茶(抹茶にする前のパリパリした茶葉)を入れて飲みながら、話題は26号の台風のものすごさと、伊豆大島の惨状についてなど、かつて山津波の恐ろしさを経験したとくえさんの話に、この前の大震災を思い出し、常日頃の備えの大切さを実感しながら話が弾んでいました。
お茶っこ会を終えたあと、囲炉裏を囲んで、次回は何にしようかと話し合っています。
つむぎの家の囲炉裏は、皆さんにとっても懐かしく、心が和むようで、「次は”ゆべし”を作ろう!」ということになりました。前回の”がんづき”、今回の”かまもち”、そして次回の”ゆべし”と地域の伝統的”お菓子”の作り方を先達たちから学べることの楽しさと嬉しさを、”次世代にも伝承していければいいなー”と感じました。