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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

賑やかだったカエルたちは、今

2013年10月13日 | 生き物

里山は実りの秋を迎え、ニホンリスは冬に備えて、裏庭のクルミをせっせこ運び出しています。クリの木のてっぺんでは、カケスが、口を開けたイガから実をついばんでいます。

山では、ガマズミやウメモドキが赤く色付き、秋空に映えています。

早春、オタマジャクシからカエルへと、里山を賑わせ、綾里っ子たちの遊び相手だった生き物たちは、今、すっかり影を潜めてしまいました。

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裏山のマタタビのツルに、シュレーゲルアオガエル(アオガエル科)の姿がありました。

日向ぼっこでしょうか、それとも虫たちを待ち伏せしていたのでしょうか。

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ツルを手元に引き、マタタビの実を収穫すると、枝が揺れバランスを崩した、シュレーゲルアオガエルは慌てツルにぶら下がりました。

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安定したY型の枝に体を乗せ、固まっています。

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吸盤が発達していて、木登り上手なシュレーゲルアオガエルですが、動く枝に振り落とされる不安があるのでしょう。しっかりと枝を抱きかかえている様子がなんとも滑稽です。

(「猫にマタタビ」と言われますが、実は犬のヤマトも熟したマタタビが大好きです。ヤマトのお土産にと黄色く熟したマタタビを収穫しました。)

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森の林床では、アカガエル(アカガエル科)たちが「ピョンピョン」逃げ惑う姿をよく見かけますが、中には、人に怯えることなく足元でどっしりと構えているアカガエルもいます。


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このアカガエルは、数センチの至近距離にカメラを向けても逃げることなく、森の王者とも言える精悍な顔を見せてくれました。

カエルは、繁殖期を水田や湿地などの水辺で過ごし、非繁殖期は、水田周辺の草地や林に移り、生活の舞台を変えてから冬眠するまでは草原や森の林床で暮らしています。