夏に大量発生したキヌガサタケは、一時姿を見せませんでしたが、秋風と共に再び顔を出しました。
早朝、犬のヤマトと散歩に出ると、裏の土手に真っ白なドレスをまとった人形が陽の光を浴びて自然を謳歌、その清楚な姿に心奪われました。
夜明けとともに、幼菌が生長し、キノコになったばかりの美しい姿のキヌガサタケです。
こちらは、グレバの網目模様がはっきりしていて、まだレースのドレスが開ききっていない生長過程のキヌガサタケです。
これは、ドレスが伸びきっていないキヌガサタケですが、食するには良いタイミングで収穫(キヌガサタケは、幼菌が生長し、短時間でキノコになるために収穫タイミングが難しい)グレバは昆虫たちのために取り外し、白いドレスと柄は食卓へ、「キノコの女王」の味を満喫しました。
キヌガサタケの幼菌は、草に隠れていることが多く、草刈をしなければ草に埋もれて気づかずに見過ごしてしまいます。そこで、幼菌のそばには目印の杭を立てておくのですが、先日、その杭の下を見て驚きました。幼菌の全てが掘り起こされなくなっていました。これまでになかった出来事に、首をかしげましたが、爪痕から犯人はアナグマではないかと思います。これまでは、穴を掘ってミミズを食べるくらいでしたが、味をしめたのでしょう。キノコになる前の幼菌を食べられてしまったら、キヌガサタケの繁殖の機会が奪われてしまいます。
つむぎの家の里山は今、野生の生き物たちが、生息域を広げ里に下りてきています。先頃は、ネットで保護していたはずのソバがシカに食べられ、しばらく気づかずにいて全滅です。これまでの労が一瞬にして消えてしまいました。動物たちとの共存の道は?・・・最大の悩みです。