goo blog サービス終了のお知らせ 

イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

ATATURK ROLYEFI(アタトュルク像)

2009-03-08 00:16:21 | Weblog

まだ朝早かったので太陽がまぶしい。煙突から石炭ストーブの煙。

普段あまり通らない道を車で通っていた時のこと、「何これー?」と騒いでしまいました。ちょうど逆光で詳細がよくわかりません、でも何かが岩盤に施されているようです。近づくにつれ「えええええぇ、アタトュルク?」と全貌が見えてきました。




見えましたか?像の下には「YURTTA BARIS,DUNYADA BARIS=祖国に平和、世界に平和」の文字が。

アタトュルクとはご存知(?)トルコ共和国の初代大統領です。トルコのいたるところでアタトュルクの像や写真、レリーフを見ることができますが、こんなに大きいのは初めて。ちょっとショック状態。だって回りの光景はGECEKONDU(ゲジェコンドゥ=一夜で建てられた、と言う意味で、実際には不法に建てられた家などのこと)の様な壊れかけたような家々が建ち並ぶ地区の上に聳え立っているのです。アタトュルクに相応しいんでしょうか。





家に戻って調べてみると、BUCA(ブジャ)市(イズミル県に属する)が建築しているものらしい。有名な「マウントラシュモアの大統領像」やブラジルの「コルコバードのキリスト像」のように「世界に聞こえるトルコ、イズミルのシンボルとなるものを作らねば、ここはやっぱり世界のリーダーアタトュルクしかいない!」とBUCAの市長が始めたプロジェクトでした。


この完成予定図を見た時点でかなり脱力状態。

完成予定では40mの高さになり世界一の高さになるとか。これを見に世界から観光客がやってくることも見込んでいたそうですが、その前にこのGECEKONDU的光景をどうにかしないとアタトュルクが泣くのではと思うのは私だけでしょうか。当初、昨年の10月29日「共和国記念日」の祝日完成を目指していたそうですが、それが間に合わずに今年の1月末には完成予定とBUCA市のHPにはありました。3月1日現在この状態。まさかトルコによくあるパターンでこのまま朽ち果てるのでは?と私は思いましたが、トルコ人には珍しく「アタトュルク命」ではない夫ですら「いや完成する」と断言していました。


BUCAにはメブラーナの巨大像もあります。巨大彫像が好きな市長だった?

ところが先日久しぶりにBUCA在住の友達と話した時にこの写真を見せたところ「ああ、この工事止められたの」と。トルコは目下3月29日に行なわれる地方選挙戦真っ最中。各政党の不正あら探しにそれぞれが躍起になっているあおりを受けたのか、BUCA市長も汚職に関係していたのではと逮捕され取調べが始まったのです。その為、このアタトュルクもこんな憐れな姿でGECEKONDUの上に取り残されることに。市長は釈放されましたが取調べは続いています。選挙後に選ばれる新市長(現在は元助役が市長になっています)がこのプロジェクトをどうするのか気になるところです。







ちなみに釈放されて刑務所から出てきた市長は市民の大歓迎を受けて
こんな感じで市役所へ凱旋したそうです。・・・・・。

     人気ブログランキングへ





☆現在のイズミル☆



CORUM(チョルム)

2009-02-26 00:12:09 | Weblog

CORUMのシンボル、時計塔。

トルコ人に、よく「Nerelisininiz(どちらの出身ですか)?」と聞かれることがあります。もちろんどこの国から来たのかと聞いているのですが、この問いはトルコ人同士でも故郷を聞く時に使われるので私は時々「Corumluyum(チョルム出身です)」と答えます。このマイナーな町の名前を聞くとたいてい相手は「ははは…」とごまかし笑いをして会話が終わります。「何言っているかわからないんだなこの外人は」とでも思っているのでしょう。「日本だ」と答えるとそれからまた質問が次々と続くわけで煙に巻いたようなこの答え方が私は気に入っています。


当時はブログも書いていなかったので写真が余りありません。CORUMの繁華街(?)。




パザルへ行くのにもオドオドしていました。

CORUMというのは、首都ANKARA(アンカラ)から約250㎞北東にあります。中部黒海地方と言われますが、黒海に面してはいません。古代ヒッタイトの首都であるハットゥシャを初めとしてボアズカレ、ヤズルカヤと言うヒッタイト遺跡の拠点としてくらいしか日本人にはなじみのない場所かもしれません。




LEBLEBIは炒ってあるのでこんな焦げ目模様がつきます。色々コーティングがしてあるものもあります。

トルコ人にCORUMと言えば「LEBLEBI(レブレビ)」、これはひよこ豆を炒ったものです。CORUMの街道沿いにはLEBLEBI屋さんが軒を連ね、町の中でもLEBLEBIを炒る香ばしい香りがただよっています。


トルコ生活の出発点、DENIZ APARTMAN(デニズアパルトマン=海アパート)。懐かしいぃ~!

トルコで私が最初に住んだのがこのCORUMでした。2003年の1月から7月まで、うち日本へ帰った期間があるので正味5ケ月位しか住みませんでしたが、結婚の手続きをしたのも、トルコでの居住許可を取ったのも、冷蔵庫や洗濯機、お皿2枚からまな板包丁など一つ一つままごとのように買い揃えたのもこの町、何一つないがらーんとしたアパートから始まった私のトルコ生活の出発点がCORUMなのです。そんな意味もこめて「Nerelisiniz?」と聞かれた時に「Corumluyum」と答えます。CORUM県の人口は約55万人、私が住んでいたCORUM市では約24万人。本当に小さな地方都市です。






アパートは集中暖房だったので、石炭が地下のボイラーにストックされます。
でも石炭屋さんはこうやって道の真ん中にどさーっと置いていくだけ。あとは管理人さんの仕事でした。

もちろんアジア人など初めて見るような人ばかりで、町を歩いていると目の前で「日本人かしら」と声に出さずにはいられないCORUMの人々、あの頃は新しい生活に慣れるのに精一杯で買い物に一人で出かけることもできなかったし、友達はもちろんアンネ(義母)や義妹が側にいたわけでもなく本当に二人きりの生活でしたから久しぶりに町に出て好奇の目でじろじろ見られるのが耐えがたく思えたものです(今でも慣れたわけではありませんが)。







トルコのKARDAN ADAM(カルダンアダム=雪ダルマ)。

ご覧の通り、冬はかなり寒く、雪も降ります。雪の日は昼間はしーんと静まり返っていますが、夜になると大人も子供も外に出てきて雪の上で滑って遊ぶ嬌声が夜遅くまで聞こえたものです。3月にアーモンドの花を街角で見かけた時には、旧友に巡り会えたような本当に涙が出そうな懐かしさを感じました。再びCORUMを訪れることがあるかどうかわかりませんが、今もしCORUMに住んでいたら、もう少しあの時とは違ったトルコ生活を楽しめたんじゃないかなあと思う今日この頃です。






もうすぐ雛祭りですねえ。我が家のお雛様。
      






☆現在のイズミル☆



JAPON MUTFAGI(日本の台所)

2009-02-11 08:44:08 | Weblog


Hurriyetという新聞の別刷土曜版で「EN IYI 10(最も良い10)」という特集があります。内容は様々、「街」だったり「スキー場」だったり「カフェ」だったり「パン屋」だったり「建物」だったり「パザル」だったり「海岸」だったり…。どうしてもイスタンブルにEN IYIが集中するきらいはありますが、たまに見ています。2週間前の特集は「EN IYI 10 JAPON MUTFAGI(最も良い日本の台所10=レストラン)」でした。



大昔にツアーでトルコへ来た時のイスタンブルでの食事が日本食だったような気がしますが、最近はこんなにたくさんのお店ができたのですねえ。イズミルにもその昔「木挽」というレストランがあったのだそうです。以前友人が働いているウエディングドレスのアトリエに行った時に社員食堂へ行ったらそこのコックさんが偶然「木挽」で働いていらしたそうで「あの頃はよかった」と懐かしんでいらっしゃいました。今も何軒かなんちゃって「SUSHI」のようなものを出すカフェはあるようですが、日本レストランを名乗っているところはイズミルにはありません。 

Hurriyetでは次のように紹介されています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

エルトゥールル号の日本訪問後の遭難(1890年)は、2国間の関係において歴史的なシンボルとなりました。2010年はその120周年を記念して「トルコにおける日本年」を祝うことになっています。日本総領事館によるとトルコ在住約950人の日本人に対し、日本では10000人のトルコ人が住んでいます。日本の文化と共に日本の台所にもトルコでは大きな関心がもたれており、日本料理を提供するところも次第に増えています。日本料理といえばすぐに「スシ」が思い浮かびますが、他にもたくさんの美味しいものがあるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



写真をクリックすると、インターネット版にリンクします。1位から10位までのそれぞれ青文字の店名をクリックするとお店の紹介文を見ることができます…がトルコ語ですね。日本人の板前さんがいらっしゃるお店はどうも余りないようですね。食に保守的な多くのトルコ人に「なんちゃって和食」ではないもので勝負して欲しいものです。紹介文の最後にそれぞれのお店のだいたいの予算がlira表示で書かれています。私は唸ってしまいましたが…。

さて、わが台所の「日本」、今回は「巻き寿司」です。


このところ色々なブログにお邪魔すると「恵方巻」なるものをよく見かけました。最近日本の節分は全国的に「恵方巻」のようですが、もともとは関西のものでしょうか。私は関西には住んだことはないのでなじみのない言葉でした。





美味しそうな太巻きを見て私も食べたくなったので、ついに決心して朝からお寿司作りに励んでみました。賞味期限の切れた「すしの子」や「干瓢」を駆使してまあまあそれなりのものが出来上がりました。お寿司大好きな夫は「なつかしね~」とここだけ変な日本語。土曜日の午後のおやつにしみじみしながらお味噌汁と一緒に頂きました。






昨日はカリフラワーのTURSU(漬物)を漬けました。これが我ながらいいお味~♪
     






☆現在のイズミル☆



新しいTL(トルコリラ)

2009-02-06 08:49:19 | Weblog

ただいまのイズミル湾。客船は行ってしまいました。

日本の暦では2月4日は立春でしたね。イズミルは春一番を思わせるような南風(LODOS=ロドスと呼びます)が吹き荒れ夜半には雨も降るという一日でした。翌日は一度に春が来てしまったような暖かさ、恒例のパザルへも厚いジャケットを脱いで出かけました。窓から見えるイズミル湾にイタリアからの客船が入港するのを見ながらこのブログを書いています。春の訪れと共に観光シーズンも幕開けでしょうか。


一番左手前にあるのがPANCAR 、今週はカリフラワーが絶品でした。
トマトの上にあるのは乾燥ひよこ豆とクムルのえさ用の麦。


毎週木曜日にはパザル(週一度の地域の市)へつき合ってくれるジャポンゲリンお友達のまめさんが、今週は欠席(?)だったので久しぶりに一人で買い物。いつもなら荷物もどんどん持ってくれるし、家に戻ってからもさっさと冷蔵庫や所定の場所に野菜を全部片付けてくれるまめさんがいないのでなんだか大変でしたよ。まめさん、いつもありがとう。
今年初めてPANCAR(パンジャル=砂糖大根)を買いました。これを茹でて「PANCAR SALATASI(パンジャルのサラダ)」を作ります。


上2枚が旧YTL。Y(新)が取れて新しい(?)TLになりました。まだ100TLと200TLを見ていません。


上段が古い硬貨、下段が新硬貨。一番小さな1クルシュは幻の硬貨です。ほとんど流通していません。

パザルへは小銭しか持っていきません。今回は5TL札2枚と小銭10TL分くらいを持参。小銭ってなかなかふだんの買い物では使わないので(どれも同じ色なのでレジで探すのが面倒)すぐにたまってしまいます。その小銭をパザルで使い切るのも楽しみ(?)の一つです。結局5TL札1枚は使わなかったので15TLあまりでこれだけの買い物をしたことになります。今のレートでだいたい820円くらい。どうですか?

1月1日から新しい「トルコリラ」が流通し始めました。普段マーケットでの買い物はクレジットカードを使い、滅多に現金を使うことがないのでなかなか新しいお金が回ってこなかったのですが、ようやく手にしたお金です。新しいお札は一回り小さくまるで子供銀行の紙幣のようです。お財布を持たずにくしゃくしゃっとポケットにお金を入れてしまうトルコ人、お札を小さくしたのは札入れに入れやすく財布を使う習慣をつけようと言う狙いもあるようです。また今回は視覚障害者用の仕掛けもあるのでくしゃくしゃになると困りますね。アタトュルク(初代大統領)が笑顔なのが印象的。

新しいお金についての詳細は中央銀行のHPをご覧ください。
http://www.tcmb.gov.tr/tlkampanya/
リンク先のページでYeni ParalarımızıTanıyalımという赤字に白文字の見出しをクリックすると新券の見本が見られ、お金の上をクリックすると大きな画像を見ることができます。





雨上がりにみずみずしく咲くSARDUNYA(サルドゥンヤ=ゼラニュウム)
    







☆現在のイズミル☆



RENGARENK(色とりどり)

2009-01-27 16:02:41 | Weblog


最近のイズミル、毎日こんな空模様。雨がよく降ります。数日前には、表を見るとなんだか黄色い、ベランダの手すりを見ると土が…。道路を流れる雨水も茶色くて泥水です。どうやら風に乗ってはるばるアフリカ方面から砂漠の砂が飛んできて雨と一緒に降ったようです。イズミルの中心KONAK(コナク)広場の時計塔もまるでセピア色の写真のようです。

 
この2枚の写真はHurriyet新聞より拝借しました。

イズミルらしくない!やっぱりイズミルはこうでなくてはいけません。



これ、実はブログお友達のゆむるたさんからの罰ゲーム。「家から見える空の写真が見たい」というものです。久しぶりの「バトン」が回ってきました。お題は「その人を色に例えると?」。ゆむるたさんは、トルコからの移民の旦那様とドイツにお住まい。トルコ語猛勉強中で美味しそうなお料理や素敵なお友達づきあい、見ていると思わず猫が飼いたくなる愛猫「ふうたん」のことなどをいつも楽しく紹介していらっしゃいます。私がイメージするゆむるたさんの色は「萌黄色もえぎいろ」。



ゆむるたさんが回して下さったバトンにお答えいたします。

 Q1 貴方の名前
 Q2 バトンをまわす5人は?
 Q3 これからその人達とどうしていきたい?
 Q4 バツゲームは?

Q1.yukacanです。ユカジャンと呼びます。ゆむるたさんは私をブルーにたとえて下さいました。大好きな青、空の色、海の色、そしてモスクの色です。どうもありがとう。

Q2.Q3.バトンを回すのは次の5人の方です。私がその方をイメージする色とブログの画面を一緒に重ねてみました。写真をクリックするとその方のブログが開きます。選んだ色は「日本の伝統色」からです。日本の色は名前までほんのりと優しいですね。



まずは「トルコから地中海を眺めながら生活するブログ」のasakosaruさん。地中海に面したANTALYA(アンタルヤ)にお住まい。いつも元気いっぱいなasakosaruさんは「深緋こきひ」という色です。ブログにも決して「オチ」を忘れず、サービス精神にあふれています。旦那様のクマさんと二人長身のビッグカップル、これからもトルコではじけて下さい。



山形の酒田市にお住まい、「無題・休題-ハバネロ風味-」のcakeさん。博識なだけではなく、器用で何でも自分でやってしまう憧れの方。才媛だけれどもとってもSICAK KALI(スジャクカンル=熱血)なcakeさんには大好きな色「鉄色てついろ」をイメージしました。近いうちに日本かトルコで会えるような予感がします。



ドイツ在住のジャポンゲリン(日本人嫁)の一人「Kaya!Kaya!!Kaya!!!」のkopekkayaさん。旦那様はトルコのマルマリスにお住まいで新婚さんなのに別居婚。でも今年は愛犬のkayaも一緒に2人と1匹ドイツでの生活が始められそうです。がんばり屋でいつも一生懸命なkopekkayaさんは「若草色わかくさいろ」をイメージしました。イズミルでまた会えるといいな。



トルコのお隣ブルガリア、「Pazar.jp(パザール ドット ジェイピー)」のitsukoさん。旦那様がブルガリア人でいつも美味しそうなブルガリアのお料理を紹介していらっしゃいます。トルコのお料理とも似ているものがたくさんあるので毎日の献立でもとってもお世話になっています。穏やかで一途なイメージのitsukoさんの色は「菜の花色なのはないろ」です。トルコでの休暇の際にはぜひ遊びにいらして下さいね。



真打はベテラン(?)のジャポンゲリン、トルコ生活の達人、「トルコ~スパイシーライフ♪」のyokocanさん。ディープなディヤルバクルから憧れの都イスタンブルへと引越しをされ、これからもますます深い深いトルコを紹介してくれそうです。旦那様のご実家がイズミルなのでこれからもお目にかかる機会はあると勝手に安心しています。大人のトルコを知るyokocanさんには「梅紫うめむらさき」という色がぴったり。

Q4.よくわからないけれど罰ゲームは、ご自分を色にたとえてみて下さい。



5人の方々、よろしければバトンを受け取ってくださいね。







「日本の伝統色 和色大辞典」を参考にしました。
     






☆現在のイズミル☆



今年はHADISE(ハディセ)、エリフもハディセ

2009-01-12 10:06:53 | Weblog


トルコではかなり力が入っている恒例の「ユウロビジョンソングコンテスト」、昨年は残念ながら7位と言う結果に終わりました。初めて真剣に投票の様子などを見たのですが、これって投票の必要ないんじゃない?と言うくらい政治色の濃い結果になりました。自国に投票ができないせいか関係良好な国同士が得点を入れあい、歌や歌手の熱演はどうでもいいのでは、と言う感想を持ちました。でも今年はいけるんじゃない?とついつい思ってしまいますが、どうでしょう。今年トルコを代表するのは「HADISE(ハディセ)」。大晦日のTRT(トルコの公営放送)で、年越しのカウントダウンにHADISEが登場、エントリー曲をここで初めて発表しました。



HADISEはベルギー在住のトルコ人。1985年生まれの23歳です。ベルギーの「ポップアイドル」と言うスター誕生番組に2003年に出場し、優勝はしなかったもののアルバムを出したことで一躍人気が出ました。ユウロビジョンもベルギー代表として出るのか、トルコ代表となるのか、と話題になりましたが「トルコ代表として出場する」と言うHADISEの言葉は、トルコ人を更に熱くしたのではないでしょうか。オランダ語にフラマン語、フランス語、ドイツ語、トルコ語、英語を話し、今回は英語の歌詞での参加となりました。

大晦日に初めてHADISEが歌った参加曲「DUM TEK TEK(デュムテクテク)」、盗作では?とかある国会議員のおじさんに「不適切な動きをして歌っている」などと言われていましたが、トルコ国内ではかなり好評。歌詞は英語だし、ベルギー育ちではあるけれど、この腰の振りを見るとやっぱりトルコ人の血はしっかり流れていますねえ。


写真を右クリックして別窓で開くを選択すると、ビデオクリップのリンク先のページが別に開きます。


こちらは我らがハディセことエリフ嬢、若干2歳ですが既にトルコ人としてダンスの素質十分。ない髪の毛を微妙にふる仕草がセクシーです。この歌がお気に入りで鳴り止むと早くかけろとアピール。しかもこれで3日間病気で夜寝ていません。熱もありますエリフ嬢、あっぱれトルコ魂です。

こちらも画像をクリックすると、ビデオのページが開きます。

今年のユウロビジョンソングコンテストは、昨年の優勝国ロシアのモスクワで5月12日から16日まで開催されます。


さて、最近私が気に入っているのがノスタルジックなトルコの歌謡曲。日本にいた時よりもトルコの新しい歌に興味がなくなってしまい、かえってトルコのクラシック音楽や民謡に新鮮味を感じるようになりました。以下に紹介する2曲は、トルコの懐かしの歌謡曲と言えると思いますが、最近ドラマや映画で使われ、リバイバルヒットしています。特にAYLA DEIKMEN(アイラディクメン)は、CDを買って一日中聴いています。


46歳と言う若さで早逝したAYLA DIKMEN。
「ANLAMAZDIN(アンラマズドゥン)」。
映画「ISSIZ ADAM」のエンディングに使われました。

RとLの発音がいまだにできない私は、彼女のRの発音に感動。Rrrrrrrrr!

AYLA DIKMEN本人のビデオクリップはこちらから
http://www.izlesene.com/video/ayla%20dikmen-ayla-dikmen---ask-defteri/653647


「DUGUN SARKICISI(結婚式の歌手)」と言うドラマのテーマソング。
まだまだ現役NESE KARABOCEK(ネシェカラボジェッキ)の「INTIZAR(インティザル)」。






ユウロビジョンの公式ページ
      






☆現在のイズミル☆



YENI YIL KONSERI(ニューイヤーコンサート)

2009-01-07 11:00:48 | Weblog


5日は「小寒」、この日が寒の入りで20日が「大寒」、節分までの期間を「寒」と言い、冬の寒さが一番厳しい時期なのだそうです。温暖なイズミルもさすがに冷えています。しかもこの冬は雨が多く、これでもかと言うくらいに連日雨が降っています。夏の水不足に備えてたくさん溜め込んで欲しいものです。

YENI YIL KONSERI(ニューイヤーコンサート)に行って来ました。と言っても昨年末のことなのですが。今回のコンサートは何度かこのブログでもご紹介したイズミルの国立交響管弦楽団とは別の「KENT ORKESTRASI(市のオーケストラ)」です。このオーケストラは、国立交響管弦楽団や国立オペラ・バレエの団員35人からなるオーケストラでその他に、音大の学生や様々なゲストを招いてコンサートを行っているようです。冬季は室内で、夏季は野外コンサートを開いており、月例のコンサートは無料。今回も無料、ただし事前に会場まで行って招待状をもらわないといけません。

無料のせいか会場は満員。私たちは、ケントオーケストラということで、クラシックのコンサートだと思い込んでいました。そしてニューイヤーコンサートだからちょっとだけウィーンフィルのニューイヤーコンサートをイメージしていましたよ。華やかなワルツとか…。



ところが最初の曲が始まってびっくり!突然「懐かしの歌謡ショー」が始まったようなメロディー。ソロで歌うお姉さんはこんな感じ。ムード満点のステージが始まりました。このムードも悪いものじゃないけれどその気で来たので態勢を立て直すのに少し時間がかかりました。


ゲストと言うことで招待されていたグループ「BLUE NOTE」

指揮者のおじさんもノリノリだし、会場の観客もさすがトルコ人、すぐに手を上に上げて陶酔スタイルで一緒にメロディーを口ずさんでいます。


音大で勉強中の学生さんも。

トルコの懐かしのメロディーからポップス、洋物、映画メロディー、ジャズ、オペラまで幅広いレパートリーで、歌い手さんもソロからグループ、学生までなかなか盛りだくさんのステージでした。それは寒い夜でしたが、会場はみんなの熱気で汗ばむほどでした。



このコンサートは、いつも国立交響管弦楽団がコンサートを行う「イスメットイニョニュ文化センター」で行われましたが、本格的なコンサートホールとしてオープンが待たれていた(私だけに?)「アドナンサユグン文化センター」、私に何の連絡もなくオープンしちゃったそうですよ。今色々検索してそれらしい記事を拾ったのですが、これと言う記事はヒットせず、写真もいまいち、大統領府オーケストラのコンサートも行われたようですが、残念ながら逃しました。遺憾であります。ぜひ近いうちに、アンカラにもイスタンブルにもないトルコ最高と言うコンサートホールをご紹介したいものです。





アドナンサユグン文化センターらしいです。期待できそう?
       







☆現在のイズミル☆



YENI YILINIZ KUTLU OLSUN(新年おめでとうございます)!

2009-01-02 09:38:43 | Weblog

1日のイズミル・コルドン(海岸沿いの通り)。新年を祝うゲート。

あけましておめでとうございます。新しい年をいかがお迎えですか?昨年もたくさんの方にこのブログをご訪問いただきありがとうございました。気がつくとこのブログを始めて早くも3年が過ぎました。大したことを書いているわけでもないのに3年もお付き合い下さった皆様、本当にどうもありがとうございます。皆さんのご訪問やコメントは日本を離れて暮らす私にとって皆さんが想像する以上にとても心強い支えなのです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


意味不明な写真?写したかったのは噴水で寒い中盛大に水浴びをするカラス達。

2008年の暮れは、イスラエルのパレスチナ・ガザへの攻撃による一般市民の惨状を告げるニュースに胸が締め付けられる様な想いをし、そして2009年の第一報は首都アンカラの住宅で年越しを祝う為に集まった大学生7人が天然ガス漏れによる二酸化炭素中毒で若い命を一度に落とすと言うこれまた悲しいニュースでした。


よく見えませんが、イズミル湾にあがる年越しの花火。

平穏無事に暮らすことの幸せを感謝しながら我が家は、平凡にアンネ(義母)に年末のご挨拶訪問をし、いつもより少しだけご馳走を作り、ひまわりの種を齧りながら大晦日のTVを見、除夜の鐘ならぬイズミル湾にあがる花火を見て年を越しました。

 
恥ずかしいので小さめに。肝心の和風だれをかけた写真を写すの忘れました。

いつもはベジタリアンのような我が家の食卓ですが、珍しくステーキなどを焼いてみました。イズミル在住のジャポンゲリン(日本人嫁)お友達が日本から持って来てくれた大根おろしの素(?)を使って和風だれで頂きました。美味しかったー。


「さっ速おろし」と言うすごいネーミングの大根おろしの素。

元日は久しぶりに雲ひとつない青空が広がり、初詣気分。神社はないけれどイズミルの街を歩いて八百万の神様に今年も健康で元気に過ごせるように祈ってきました。


色々使いみちが決まっていたのに・・・、宝くじ。


1日の新聞には4面の宝くじ当選番号別刷がはいります。

日本は箱根駅伝で盛り上がっていますか?こちらは今日2日から通常モードです。25,000,000TL(約15億円)が当たるはずだった宝くじも…でしたが、不景気を吹き飛ばして明るく前向きに行きたいと思いますので、どうぞ今年もおつきあいの程よろしくお願いいたします。






大晦日に届いた日本からのお年玉! ありがとうございます!!!  
         






☆現在のイズミル☆



HEDIYE(ヘディイェ=贈り物)

2008-12-27 00:22:23 | Weblog


先日はお隣さんのお誕生日でした。ちょっとしたHEDIYE(贈り物)を用意したのですが、すっかり大人びておしゃまになった3歳のデリンちゃんもご覧の通りケーキの塗り絵と貼り絵をしてババ(お父さん)が帰ってきたら「サプライズするの!」と張り切っていました。私たちも彼が帰ってくるのを待って玄関で(?)一緒にお祝いをしました。



近すぎず遠すぎず、気持ちのいいお付き合いで「引っ越す時も絶対一緒!もう離れない!」と言ってくれる嬉しいお隣さんです。それに応えて「大晦日の宝くじが当たるから、それで2軒分家買うから心配するな」とほら吹いている夫です。

 

 

 

12月に入り、日本から思いがけず荷物が色々と届いて私にも嬉しいサプライズでした。遠く離れても忘れずにいてくれるだけでも嬉しいのに、こうやって心尽くしのHEDIYEを送ってくれる、その気持ちに涙が出そうです。選んでくれた物たちを見るとそれぞれの温かい想いが感じられます。珍しい日本の味や、きれいなラッピング、日本ならではの繊細なHEDIYEに、やっぱり日本はすごいよねえ、(それにひきかえ)ああ、トルコって…と思うこと多しです、が気楽にマイペースで暮らせるトルコはやっぱり私に合っているのかな。







いつも一緒。
    






☆現在のイズミル☆



HAYIRLI TESKERELER(ハユゥル テスケレレル)

2008-12-12 14:25:20 | Weblog


「HAYIRLI TESKERELER」と言う言葉、アスケル(兵役)につく人や家族に言います。TESKEREは「除隊証明」のことだそうで「兵役をよい形で終えて無事に除隊できますように」と言う意味があるのでしょう。…ちなみに我が夫、この大事なTESKEREを紛失、先日必死になって家捜しをしていました…世間は9連休のところもあったようですが、本来クルバンバイラム(犠牲祭)は12月8日から11日までの4日間、バイラムが明けると同時にアスケルへ入隊する若者が多いようで家の近所でも毎晩「EN BUYUK ASKER BIZIM ASKER!(最も偉大なアスケルは我らのアスケル)」と言う歓声とともに車のクラクションを鳴らして行くグループを度々見かけました。

 

そして昨日、夫の職場の若者ONUR(オヌル)さんも15ケ月の兵役につく為に黒海地方のZONGURDAK(ゾングルダク)へと旅立ちました。会社に集合してトルコ国旗でそれぞれの車を飾り、サイドミラーには同じグループだと言うことを示す為かお母さんが準備したらしいスカーフを結び付けています。
見送りの一団はOTOGAR(オトガル=バスターミナル)までクラクションを鳴らしまくって走ったそうです。






お兄さんに肩車されて・・・。

OTOGARではそれぞれが抱き合いながら、頬にキスをしながら別れを惜しみ、最後に胴上げ(これってどこの国でもあるものなのでしょうか)、バスに乗り込むと拍手喝采、そして出発するバスの前に見送りの人が立ちはだかって国歌斉唱が始まります。出発時間が遅れるなんてことは誰も言いません、運転手さんも歌が終わるのをじっと待ち、クラクションを鳴らして旅立ちに花を添えてくれます。







見送りのおばあちゃんやお母さんの顔を見ると15ケ月はあまりにも長いと切なくなってしまいますが、誇りを持ち、国の為に兵役につくという喜びと興奮に胸を張るONURさんの顔や見送る側の顔を見るとこういう形で国を愛するということも、トルコに住まなければ理解できなかった気持ちであるなあと思うのです。



無事に15ケ月の兵役を終えて一回り大きくなって元気に戻ってくることを私も祈りましょう。


~在日トルコ大使館の2007年「トルコ年鑑」より~

《兵役》 

トルコ共和国憲法第72条において、兵役はすべてのトルコ人の権利であり義務であると明記されている。徴兵制度の基本理念は、国軍への、身体的、精神的、倫理的素質を備え、教育を受けた人材の徴用にある。  
階級による兵役期間は最近改定され、以下のようになった。
 
・3年制の高等教育機関卒業生およびそれ以下の教育を受けた兵役対象者は、兵長もしくは一般兵として15ヶ月間。
・4年もしくはそれ以上の学部や高等教育機関の卒業生は、予備将校として12ヶ月間。
・4年もしくはそれ以上の学部の卒業生において必要以上の人材については、兵長または一般兵として6ヶ月間。
・国外在住の労働者および雇用者は外貨支払および21日間。
 
上の期間は、内閣の決定または法律により変更が可能である。



真っ暗でよくわかりませんが、出発時の動画です。
それぞれ画面をクリックすると動画サイトへ移動します。

 
 


  



「世界の朝ごはん~イズミル編~」12月13日(土)放送の様です。不確かでごめんなさい。
毎日放送系(関東ではTBS)朝7時30分から9時25分まで生放送の「知っとこ!」内で放送されます。




☆現在のイズミル☆